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学習支援を通して社会構造の変革に向き合う

クロスする絵

こんにちは!

前回よりLearning for Allではこのブログを通じて
 LFAという団体が向き合う課題の中身、
 その課題に対してLFAがどうアプローチしているのか、
 LFAは最終的にどんな社会を目指しているのか、
を皆さんにお伝えしています。

今回のブログでは、前回示したLFAの活動をもう少し詳しく見ていきます。
LFAではどんな課題意識を持ちながら活動をしているのか。その活動を通して何を目指しているのか・変えていきたいのか。
前回のブログでLFAの活動として示した①実践②人材育成③発信・提言の3要素について順番にお話ししていきます。

LFA活動図

■①実践:子どもの困難に寄り添い、未来を変容する

最初に、LFAが2010年からずっと活動を続けている学習支援についてお話します。
寺子屋写真
LFAといえば学習支援!と思う人が多いでしょう。
私たちが学習支援で向き合う子どもたちの多くは、著しい学習の遅れ、経済的な理由による学習機会の不足、将来に希望が持てない、安心安全な場所が確保されていない、といった困難を抱えています。
子どもの抱える困難

前回のブログで、様々な困難を抱え、生まれた環境に人生を左右される子どもががこの日本にいることをお話しました。
LFAは学習機会の提供を通じて、まず子どもの安全な居場所となり、子どもたちの学力向上という結果を出していきます。

さらにその先に、子どもたちが歩む道を変える、子どもたちが自分の力で道を切り開いてくことを目指しています。
生まれた環境に人生を左右されるということは子どもたちの目の前には不平等で理不尽な道が広がっているともいえます。
前回、貧困の連鎖の話をあげました。もし学習支援を受けなかったら、子どもは困難な進路を歩むことになるかもしれません。学習支援を受けたことで、子どもが自分の力で進路を切り開いていけるようにする、そのために今学力を保障するのです。

今が変わることで未来も変わる。
今の笑顔・結果が未来の笑顔につながる
学習支援では子どもたちのそんな変容を目指しています。

■②人材育成:子どもに教え、子どもから教えられる

LFAの学習支援を担っているのが大学生の学生教師たちです。
彼らは学習支援をするにあたって、事前・中間・事後の約50時間におよぶ研修や毎回の授業後にフィードバックを重ね、少人数指導を通して子どもたちと信頼関係を築くことで質の高い学習機会を提供します。
春期研修
(春期プログラムの中間研修の様子です!)

学生教師たちは子どもの学力向上を目指し日々真剣に子どもと向き合い指導します。
同時に、大学生という存在は子どもたちに対して、近い将来の1つの形を示す”ロールモデル”の意味も持っています。
私たちが向き合う子どもたちは、大学進学が当たり前ではない子どもたちが多いです。
その背景にはもちろん、学費が高いこと、奨学金制度が不十分なことなど社会の問題もありますし、早く働かなければならないという個別の状況もあります。
ですが、身近に大学まで行った人がいない、大学まで行くメリットが見出せない、色々な制度を知らないといった理由から、そもそも大学進学という選択肢を思い描けない、将来の選択肢が狭まる子どもがいるのです。
そんな子どもたちに、学生教師は、大学進学という一つの選択肢を見せてくれます。

学生教師たちは子どもにとって信頼のおける先生であり、未来を示してくれる存在なのです。
そして、こうした学生教師の育成に力を入れることで質の高い学習機会が実現するのです。

また、大学生自身もこの教師として学習支援に参加することで大きく成長します。
どのように成長するのか、その中身は大きくわけて二つです。
一つ目は、リーダーシップや課題解決という社会の中で活躍するのに必要なスキルが身に付くことです。
リーダーシップとは、子どもを導いていく力であり、学習支援を行う拠点のメンバーと共に活動に責任を持って課題解決に進む一歩であり、目の前の課題に向き合う過程で自らを変容させていく力です。
同時に、その過程で様々な課題を解決していきます。
もちろん取り組みの中で大学生は様々な葛藤や困難を経験します。それを経て、学習支援でも子どもたちに良い結果をもたらしますし、大学生自身も大きく成長するのです。

二つ目は社会課題を誰かのせいだと諦めるのではなく‘自分事’として捉えられるようになることです。
想像してみてください。何も知らずに学習が遅れている子どもと接したとき、どのように感じるでしょうか。もしかしたら私たちはその子が努力しないのが悪いと決めつけてしまうかもしれません。
しかし、実際に子どもと向き合うと、学習が遅れている背景には様々な問題があり、当事者が悪いわけではないことに気づきます。
ここで、大学生教師の声を見てみましょう。

大学生教師の声(中西啓介さん)

子どもと真剣に向き合い、子どもを引き受ける経験を通して大学生教師は課題をあきらめるのではなく、自分が責任をもって関わらなければならないと学び、社会課題へ向き合おうと成長します。

LFAに参加した学生の辿る進路は様々です。教師になる人もいれば、民間企業で働く人や、官僚になる人もいます。
こういった多様な人たちが集まり、学び合うこともLFAに関わる大学生にとってかけがえのない経験です。
様々な考えを持った人とチームを作る経験や長時間にわたる研修、真剣に問題と向き合う経験を通して大学生は人として成長し、社会課題に向き合う人材として成長するのです。

LFAは学生教師を育成することで、子どもに学習機会を提供する人材を育成するとともに、
大学生たちの成長も促し社会変革の担い手という人材を育成しています。 

 

クロスする絵

■③発信・提言:LFAと社会をつなげる

ここまで活動現場の重要な要素である学習支援・学生教師についてお話してきました。
じゃあ、このブログとかインタビューのような広報活動ってどんな意味があるのだろう。
そもそもNPOみたいな団体がなんで宣伝してるんだろう。
そう感じる方もいるのではないでしょうか?

もちろん、一般の広報と同様に私たちが何をやっているかを知ってもらい、LFAに興味を持ってもらったり、LFAと関わる人を増やして団体を強化させるという役割もあります。

例えば、博報堂開発局が行う社会意識調査で「あなたは、日頃、社会の一員として、何か社会のために役立ちたいと思っていますか」という質問に、「そう思っている」と答えた人は21.8%、「やや思っている」と答えた人は47.8%で合わせると 69.5%と約7割にのぼります。
一方で、実際に社会貢献活動を「(よく+たまに)している」と答えたのは約2割で、「したことがある」まで含めると半数程度が、社会貢献活動の経験があると回答しています。
この結果に対して博報堂開発局では「多くの生活者が『社会の役に立ちたい』と思いながらも、実際に行動に移すことへの敷居の高さがあるのかもしれ」ないと指摘しています。
こうした敷居の高さを感じる人に向けて事業をわかりやすく説明することで、
実際に行動(LFAに参加するのであれば学生教師や寄付という形)に移す人が増えるでしょう。

しかし、それだけではありません。
私たちが広報活動を行うのは社会全体で問題意識を共有し、社会全体で問題を考え、社会の持つ価値観を見直していくためです。

今ある社会課題をいち早く捉え、それを解決しようとNPOが主体的に活動をするだけでなく、どういう問題が今世の中にあるのか社会全体で共有し、社会全体で解決策を考える。あるいは、そもそも今ある社会の決まりや仕組み、価値観っておかしいんじゃない?もう一度考え直してみようよ、という議論ができる場を作る。
こうした意味での広報活動をし、社会の価値観を考え直すことで根本から社会構造を変革していけると考えます。
特に教育はそれだけでは完結しえない分野です。常に社会全体とのつながりを意識しなければならない。どんなに教育の取り組みが充実しても、その先子どもたちが直面する社会が変わらなければまた違った形で格差や不利が生じます。

そもそも、NPOは市民が行う社会貢献団体です。
政府とも民間企業とも違う、市民に近い立場で市民とともに(あるいは市民として)社会変革を担う第3セクターであるNPOにとって、考えを広め、人々とともに考える活動は重要な要素です。
社会課題が山積する今日、どんな未来を作っていきたいか私たちは常に考え続けなければいけません。
そしてNPOは社会変革を担うものとして自分たちの活動だけでなく、社会が考えるきっかけを作る働きもしなければいけないのです。

広報イメージ図

■LFAの活動が目指すこと

ここまで、LFAの活動についてお話してきました。
実践では子どもに「学習支援」を行うことで子どもの今を安心・安定させ、未来を変容する力を引き出します。
人材育成では、子どものために大学生を「教師」という役割に育成するとともに、大学生自信の学びを促し、「社会変革の担い手」を育成します。
発信・提言ではLFAについて「広報」するとともに、社会全体と問題意識を共有し共に考え行動します。
LFAはこの3つの取り組みを通して今ある問題に向き合いながら社会構造自体の変革を目指すのです。

今回紹介したそれぞれの取り組みについてはまだまだお話したいことがあります。
これらのトピックについて個別にお話する回を予定しているので、またそちらで深く説明します。

さて、ここまでの2回では主にLFAがどんなことを考えながら活動をしているかについて説明してきました。
いよいよ次回からはLFAが向き合っている社会課題(教育格差・子どもの貧困)がどんなものかについて考えていきます。
次回は子どもの貧困とはどういう状況なのか、どんな問題があるのかについてお話します。
「日本に貧困なんてあるの?」
「先進国なんだから貧困なんてあるわけないじゃん」
この言葉は私が何度も言われた言葉です。
ブログを読んでいるみなさんにはぜひそんな現実があることを知っていただきたいです。

では、また次回お会いしましょう!

参考)博報堂博報堂開発局「生活者の社会意識調査 2017年」
   http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2017/03/20170310_3.pdf

 

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5月 31日(水) 18:30-20:30
6月 4日(日) 18:00-20:00
6月 7日(水) 18:30-20:30
▼場所
Learning for All オフィス はなれ(曙橋駅徒歩3分)
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