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【居場所拠点の子どもの様子】

2019.8.19

【居場所拠点の様子】

みなさん、こんにちは。Learning for All 職員の福田です。
今回のブログでは、先日のブログでも紹介した『中高生の居場所拠点の様子』についてお伝えしたいと思います。

オープンして2ヶ月ほどの拠点ですが、この短い間で子どもたちに起きた変化についてお伝えできればと思います。

ー 居場所支援拠点の子どもの様子

子どもたちが拠点に来る理由は様々です。友達と長時間喋る場所が欲しいから、ただ大人と喋りたいから、部活で疲れたのでゆっくり休みたいから、……。
特に夏休み期間になると、昼夜逆転した子どもが徹夜してから拠点に来るということもありました。

彼らはいざ拠点に来ると、お茶やお菓子を食べながらゆっくりしたり、漫画を読んだり、寝たりなど、本当に思い思いの方法で時間を過ごしています。

それだけゆっくりするための空間や時間が彼らにとって必要なのだと気付かされると同時に、それを提供できていることに少なからず拠点を開設した意義も感じています。

ー 居場所支援拠点の子どもの変化

子どもたちの様子を見ていると、「安心できる空間があること」がどれだけ彼らの主体的な挑戦にとって大切なことなのか、考えさせられます。

例えば、ある一人の男の子は学校の先生と折り合いがつかず、去年までほとんど学校に行けていませんでした。しかし、今年になって居場所支援拠点に来始めてから毎日ではありませんが週に2,3回ほどのペースで学校へ行くようになりました。

高校進学や将来の進路などを考えたときに、「どうしても学校に行ったほうがいいかも」ということで自分から行き始めたようです。

また、自分から勉強をするようにもなっていきました。

その子に対してこちらから特に勉強を促す働きかけはしていませんでしたが、ある日拠点で学校の宿題に取り組むようになりました。しかし、前学年の範囲からつまずきを抱えていたため、一人では到底難しいものでした。

それでも、スタッフが彼の自習をサポートしてあげると、少しずつできることが増え、自分からもっと勉強できるようになりたいという姿勢を見せるようになり、最終的には学校で先生にも自分から質問するようになりました。

ある時は、数学の質問をして、わかるまで何時間も先生と話をしたそうです。

以前の彼では、質問することも、何時間も粘って問題に取り組むことも難しかったかもしれません。

受容される空間、安心できる空間が整ったことで、「挑戦してみよう」という意欲が湧いたのではないかとスタッフは考えています。

彼は1学期の期末テストもきちんと受け、内申点も上がりました。

実は、最も一生懸命に勉強した数学はそこまで良い点数ではなかったのですが、そこで初めて勉強で「悔しい」と思えたそうです。
それはきっと、自分でもできるはずだ、と取り組んだからこその気持ちなのだと思います。

ー 子どもたちを待つこと

この例からもわかるように、子どもたちは自分たちで自分の道を歩もうとしていますし、そうしたいと考えています。
中学生・高校生という将来を見据える時期、自分が何者なのかを考える時期の子たちは、特にそれが顕著です。

自分自身や将来と向き合うことには不安がありますが、それは誰かが代わってあげられることではありませんし、何より自分でそれをどうにかしたいと考えているはずです。

彼は、こちらが「受験」や「高校」と口にしなくても、自分から将来を考えて一歩踏み出しました。
私たちの見ていないところで、何時間も学校の先生に質問をして理解しようと努めました。

私たちは、彼が自習を始めた時にそれを見守り、彼の「悔しい」という一言に「悔しいね」と返しただけです。
たったそれだけのことが、子どもたちにとって欠けてはいけないものであり、子どもたちから奪われているものでもあります。

ー 最後に

いかがでしたでしょうか。今回は中高生の居場所支援拠点の様子をお届けしました。

Learning for All の拠点に通う子どもたちは、それぞれが悩みや不安を抱えつつも少しずつゆっくりとそれに立ち向かおうとしています。
私たちの支援の本質は子どもに変化をもたらすことではなく、子どもたちが自分たち自身で持つはずの成長の芽を守ることにあるべきなのだと、日々の活動の中で気付かされます。

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