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【寺子屋生徒 卒業生インタビュー】〜「子育て支援ができる人になりたい」〜

2019.7.9

【寺子屋生徒  卒業生インタビュー】〜「子育て支援ができる人になりたい」〜

みなさん、こんにちは。Learning for All 職員の福田です。

今回は、5年前に寺子屋を卒業した生徒にお話を聞きました。
彼女は、中学校2年の初めからLearning for All の教室に通い始め、中学校卒業とともに学習支援の教室を卒業し、現在は都内の大学に通っています。彼女は母子家庭のお子さんで、年の離れた弟と3人で暮らしていました。
毎週遅刻せずに教室に来て、一生懸命に勉強をして高校合格を勝ち取った彼女ですが、そのあとは特にLearning for All との関わりなく過ごしていました。

今回、当時の担当の先生がインタビューを行い、昔を懐かしみながら答えてもらいました。
今だから言える当時感じていたことや、高校入学後の話など、様々なお話を聞くことができました。
(なお、会話に出てくる「寺子屋」とは学習支援の教室の名称です。)

寺子屋に対する印象を教えてください

中2の春から通っていたけど、最初は通うのが嫌でした。
確かに学校の勉強についていけていない状態で少し不安はあったけど、他の子はみんな遊んでいたし、親から行けと言われてイヤイヤ行っているような状態でした。
でも、通い始めてから最初のテストで、学年100人中90位くらいだったのが一気に60位くらいまで成績が上がって、それがすごく嬉しかったんです。
そこで初めて、「やったほうがいいのかなぁ」から「やりたい」って思えるようになりました。

寺子屋には、上司みたいな怖い先生もいれば、友達みたいに接してくれる先生、お姉さん・お兄さんみたいな先生もいました。
みんななんとなく接し方に違いはあったけど、でも自分のことを気遣ってくれているんだっていうのはどの先生からも感じられました。
特に自分の場合は、小さい頃から弟の面倒を見る機会が多く、当時なんとなく保育の仕事につきたいと考えていたので、先生たちの生徒への接し方をみていて、すごく勉強になることが多かったです。

寺子屋の授業はどうでしたか?

とても分かりやすかったです。個別指導で自分のレベルに合わせてくれるのがすごくありがたかったです。
数学は比較的できたけど、英語は本当に苦手だったので、ゆっくりと自分のペースに合わせて勉強を教えてくれたのが本当にやりやすかったです。
ちょっと進めては復習して、というのを繰り返しながらやってくれたのが自分には合っていたように思います。

あと、机を1つ挟んだ向こうに大人の先生がいるっていうのも自分にとっては新鮮で面白かったです。

色んなタイプの人が色んな話をしてくれて、自分も興味があることを話すとそれについてみんな興味をもって話を聞いてくれました。
例えば、私がある漫画のキャラが好きだと話すと、その漫画をわざわざ読んできてくれたり、教材にそのキャラを入れてくれたりして、それが嬉しかったです。

そういうのも含めて、休み時間の何気ない会話もいつも本当に楽しかったのを覚えています。
先生たちとの話が面白かったから通い続けたっていう面もあります。

通っていてよかったと思えることはありますか?

正直、ここに通っていなかったら自分がやりたいことができなかったと思います。
将来したいのは子育て関係の仕事で、それ自体は寺子屋に通いだした時から変わっていないです。
でも、もともと学力が追いついていなかったから、ここに来なければ中途半端な人生を送ってたかもしれないです。
なんとなく高校のレベルを下げて、なんとなく別の道に納得して、なんとなく就職して、…っていう人生を送っていたかもしれません。

実際に、受験の時には志望校を下げようとしていたんです。
学力は上がっていたけど、やっぱり少し受かるかどうか不安な部分があったんです。
それをその時の担当の先生に伝えたら、少し寂しそうな表情をされたのを今でもよく覚えています。


「あ、この人は本気なのに、自分は自分から逃げているな」って思って。

まだ自分は全力で勉強をしていたわけでもなかったので、それじゃダメだと思い、志望校も変えずに勉強に励むことにしました。
おかげで自分が一番行きたかった高校に行くこともできたんです。
だから、学力の面でも、志望校の面でも、たくさんのサポートをしてもらったと思っています。

今はきちんと自分が心から就きたいと思える仕事を目指して頑張れています。

高校生活はどうでしたか?

楽しかったです。全くの理想通りではなかったけれど、文化祭とか、普段のクラス生活とかも楽しく過ごせました。

高校3年生になってからは受験勉強が大変だったけど、大学受験の勉強をする中でも寺子屋のときのクセが残っていて、助けられる部分もありました。
例えば、寺子屋が50分授業だったせいか、50分は集中できるけど、50分経つと逆に眠くなるようなサイクルになっていました。
だから50分で1つの勉強をしたらそこで切り上げて、っていう時間管理の仕方がすごく集中を保ちやすくて、高校に入ってからもずっとその調子で勉強してました。
寺子屋での勉強のペースを維持できたからこそ、大学にも受かることができたと思っています。

また、将来について具体的に考えるようになったのも高校でした。
それまでは子どもに関わる仕事をしたくて保育士になろうと思っていたけど、それよりさらにしたいことが見つかりました。
直接子どもと関わるのもいいけど、今は子どもを育てる人の支援をしたいなぁと思っています。

これから将来どんなことをしたいか、教えてもらえますか?

もう大学3年生で就活の準備を始めているんですが、先ほども言ったように、将来は子どもの支援だけでなく、子どもを育てる親の支援をする仕事につきたいなぁと考えています。
また、なるべく早く安定した仕事に就きたいと考えているので、公務員で子育て支援ができる場所を考えています。

寺子屋にいた先生が自分たちに対して考えていたことやしていたことは、今になって思うと本当に勉強になりました。
多分そんなに難しいことはしていなくて、たった一人の人に親身に向き合うことが大事だし、相手にとっては支えになるんだなと思います。

自分も、子どもや保護者に対して誠実に対応できる人でありたいと思っています。

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回は実際に学習支援教室に通っていた子どもにインタビューすることで、彼らに私たちの支援がどう映り、その後の彼らの人生にどう影響しているのかを考えることができました。
今回のインタビューで少なからず、私たちの支援が彼らの今後の人生を支えられていることを実感でき、自分たちの支援の価値を再確認できました。

今後も通う子どもたちのその後の人生を支えられる教室作りに励んでまいります。

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