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【研修の全体像】〜現場の質を支える Learning for Allの研修〜

2019.8.12

【研修の全体像】〜現場の質を支える Learning for Allの研修〜

みなさん、こんにちは。Learning for All 職員の福田です。
今回は、Learning for All で行われている研修の全体像をお伝えしようと思います。

ー 研修のしくみ

Learning for All では学習支援事業開始当初より、現役の大学生を中心に構成されているプログラム参加教師に対して研修を行ってきました。
年間4回あるプログラムではそれぞれ、プログラム開始前の「事前研修」(2日間)、プログラム途中にある「Step-Up研修」、プログラム終了後にある「Re-Start研修」の3回の研修が実施されます。

プログラム開始時(2日間)

事前研修

プログラム中盤

Step-Up研修

プログラム終了時

Re-Start 研修

事前研修では主に教師としてのノウハウを学び、中間研修、事後研修と移行するにつれ、社会課題などマクロな内容になっていきます。
その総時間は40時間を超え、そこでの教師の学びと成長が Learning for All の学習支援の質を支え、社会課題の当事者意識をもったアラムナイ(卒業生)の輩出につながっています。

2018年度の夏期プログラムからは動画による研修が導入されました。

参加する教師は講義動画を事前に視聴し、集合研修では講義を極力行わずにワークやディスカッションの時間に当てられるようになりました。
これにより、講義で学んだことをアウトプットする時間が増え、より密度の濃い研修を提供できるようになりました。

さらに今年度からは中間研修を「Step-Up研修」、大リフレクション研修を「Re-Start研修」と名称変更するとともに、内容を一新しました。
特に、社会課題の捉え方や社会正義の概念を学んだりと、社会全体を見渡して課題を捉えるための時間が増えました。

ー 研修の内容

具体的に、研修の内容はどのようなものでしょうか。
全てを説明することはできませんが、各研修で特徴的なコマを詳細にご紹介します。

事前研修は1日目に子どもとのコミュニケーションの仕方を学び、2日目には学習計画の立て方や教科指導の方法を学びます。
例えば、1日目のコマである「子どもとのコミュニケーション」では、子どもとコミュニケーションをする上での基本となる考え方を学びます。
その上で、具体的な場面に即した褒め方、叱り方などを学び、ロールプレイを実施することで実践に生きるスキルを身につけていきます。

2日目は教科指導に焦点を当てたコマが用意されています。
ここでは「インストラクショナルデザイン」という、学習計画の立て方を学ぶコマがあります。
こちらのコマで理論を学んだ後、実際に担当する生徒のテストの点数やプログラムの期間をふまえ、カリキュラムと指導案を作ります。

このように、事前研修では指導に必要なスキルを、「コミュニケーション」と「教科指導」という2側面から学んでいきます。
この研修を受けたのちに教師は実際に子どもの目の前に立つことになり、その後数回の指導を行います。その指導の日も、担当のスタッフがついて研修の内容と照らし合わせながら指導の振り返りを行います。

(1週間の指導と指導準備の流れ)

そしてその指導がプログラムの半ばまで終了すると、Step-Up研修を迎えます。
この研修では、実際に子どもの目の前に立って指導をしてきた教師が、再度「子どもの貧困」の課題意識を深掘りすることが目指されます。
例えば、「N=1から考える子どもの貧困」というコマでは、実際のケースに対して自分が割り振られたステークホルダー(保護者、学校の先生など)としてどう考え、行動するべきかを考えます。そうすることで、当事者ごとに社会課題がどう見えるかを考え、課題意識を深めることができます。

こうした社会課題への課題意識を深める研修はStep-Up研修だけではありません。

Learning for All では、社会課題を自分ごととして捉え、解決に取り組む当事者を輩出することも大事にしています。プログラムの指導が全て終わった後に行われるRe-Start研修では、「社会正義研修」というコマで社会のあるべき姿の語り方を学びます。

このコマでは、例えば「アイデンティティ・フィルター」という概念を学びます。自分が持つアイデンティティによっては社会の見え方が異なるということを学んでいきます。
このようにしてさまざまなスケールで社会課題を学び、そして目の前の子どもの指導に苦心した学生たちがアラムナイになることに意味があります。

同じ大きな社会の理想像を描き、同じように子どもと熱く向き合った経験があるからこそ、社会の異なる領域にいても協力しあって社会に対するインパクトを残すことができます。

ー 研修を受けて〜教師の感想〜

ここで、実際に研修を受けた教師の感想を見てみましょう。

研修を受けた感想

ロープレがすごく新鮮で楽しかったし、盲点を発見するいい機会となった。自分がこれから大人になった時、何らかの立場から子どもの状況を見ることになるだろうが、そこでちゃんと『子ども目線』を取り入れることは決して忘れてはならない。そのような場面に遭遇した時に、今回のロープレを思い出すことで、自分の視点を見直すことができるとおもう。

自分が周りの社会にとってどんな存在なのかを認識することは、自分や他人のために最適な言動をとることができるとともに、自分の周りに取り巻く社会を想像しやすくなるなど、今後自分が生きていく上で重要なことを得られると感じた。

これらの感想からも、社会課題の当事者として自分たちに何ができるか、考える絶好の機会になっていることがわかります。

ー 最後に

いかがでしたでしょうか。Learning for All の現場で子どもの気持ちを理解して、彼ら/彼女らが本当の意味で成長できる指導ができ、社会課題の当事者たるアラムナイ(卒業生)を多く輩出できているのは、考え抜かれた研修があるからこそです。
Learning for All では現場の変化にあわせて、何よりその時その時に教室に通う子どもに合わせて、研修がその都度刷新されていきます。
そこには「子どもの貧困に、本質的な解決を。」という徹底した信念があり、そのために集まった仲間が議論を交わしています。

ご連絡いただければ研修のご案内は可能ですので、皆さまもぜひお越しください。

■社会人向け活動説明会開催中!
Learning for All では月に4回、メディアの情報だけではわからない「子どもの貧困」の実態やLFAの活動について紹介するイベントを開催してます。子どもたちの明るい未来を支えるため、私たちに「今、できること」を一緒に考えましょう。

■マンスリーサポーター募集中!
Learning for All ではサポーターを募集しております。
1,000円の寄付で子ども1人に1時間の学習支援が届けられます。
皆さまのご支援が、子どもたちの学習機会の拡大につながります。
皆さまのご寄付は、一人ひとりの子どもたちの未来を作っていきます。
ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

■職員募集中!
Learning for All では、一緒に働く仲間を募集しております。

■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

 

 

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