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【学生教師インタビュー】勉強が「できた」経験や自分のことを本気で考えてくれる大人がいるということを経験してほしい

2018.8.15

今回は以前掲載して好評をいただいた、早稲田大学4年の永井 うらん(ながい うらん)さんのインタビュー記事を再掲いたします。永井さんは2017年1月に学生教師としてLearning for All のプログラムに参加し、現在は学生スタッフとして教室運営に携わっています。現場で子どもと向き合い続ける永井さんの熱い思いをぜひご覧ください。


LFAの学習支援プログラムに参加したのはなぜですか?

机上の学問だけでなく今自分ができることをやり、現場から学びたかったからです。私は自分自身の家庭環境から教育格差がずっと身近な問題としてあり、課題意識を抱いていました。大学では教育や社会福祉について学んでいましたが、今後どうしたら解決できるのか、私に何ができるのか考えたときに、いくら机上で勉強しても、現状を知らなければ本当に必要な支援ができないのではないかと思いました。そこで現状から学ぶために、学生である私が今できることはないかと探していたところ、知人にLFAを紹介されました。他にも教育系の団体を見ていたのですが、教育格差を解決するための強い思いと確かな取り組みを見て、LFAに参加しました。

研修中の永井さん

LFAに参加する前と今で一番変わったのはどのような点ですか?

色々ありますが、大きく変わったことは社会課題の解決に対して当事者として自分がどういうアクションをするのか、具体的な行動レベルで考えるようになったことです。そうなった理由が2つあります。

1つ目は社会課題への責任と当事者意識を自覚したこと、2つ目は自分にも課題を解決し社会を変えることができるという自信がついたことです。

LFAに参加する前の私は社会課題を解決したい思いは持っていたものの、社会を変えるために「何かしよう」とも「何かできる」とも思っておらず、どこか他人任せでいました。ですが、LFAに教師として参加して実際に子どもを目の前にした時、できるできないを考えている場合ではなく、私がやらなければこの子はどうなるんだろうと思いました。その時、子どもの人生がかかっているという責任を感じ、当事者として子どもに対して行動していかなくてはならないと決意を新たにしました。

指導中の永井さん

それからは子どものことを自分のことのように考え、チームの人たちと協力しながら毎週課題解決に取り組む3ヶ月が続きました。そこは常に子ども目線にたち、子どもの成長・変容のための意図のある言動を求められるハードな現場でした。しかし回を重ねるごとに子どもが成長し変わっていく姿を見て、やりがいを感じると同時に私にも誰かに影響を及ぼし変えていくことができるという自信を得ました。ひいてはそれが社会を変えていく力になり得ると考えています。

 このLFAでの経験を通して、参加する前はぼんやりとしていた社会課題の解決方法について、具体的にどういう選択肢があるのか、自分は何をしなければならないのか考えられるようになりました。

LFAで活動していて最も印象的だった出来事はなんですか?

私がはじめて担当した中3の生徒が指導最終日に、私に対して感謝とこれからの目標をきらきらとした笑顔で伝えてくれたことです。その生徒は5人兄弟の長女で、にこにこしながら嬉しそうに兄弟のことを話してくれたり、「私は人が好きなので将来は直接人の役に立つような仕事がしたいんです」と語ってくれるとても優しい素敵な女の子でした。ただ、その生徒を取り巻く環境は大きな制約がありました。その生徒は受験直前だったにも関わらず、家事をしたり幼い兄弟の面倒を見ているため家で勉強する時間が取れていませんでした。また、将来の夢はあるものの日常に追われ志望校などを現実的に考えることができないでいました。

私はその生徒がどうしたら家庭学習の時間が取れるのか、どうしたら自分なりの動機を持って志望校を決定できるのかを考え、教科指導の他にも様々な取り組みを行いました。たとえば、時間管理スケジュールの導入や生徒の将来の夢を叶えるために今取るべき選択肢の洗い出しなどです。生徒は回を重ねるごとに、「家で少し勉強した」「何をやった、何時間やった、何ができるようになった」と教えてくれるようになり、志望校も将来の夢である調理師に近づける高校に決めていました。

そして結果的に志望校に合格できました。最後の指導日、生徒から「高校では運動部と勉強の両立を頑張ってテストでは5番以内に入りたい。調理師になりたいから飲食店のバイトをしようと思う。」と目標を語ってくれ、感謝の言葉が記された手紙を渡してくれました。その時の生徒の笑顔がとても印象に残っています。成長した姿に喜びとやりがいを感じ、心からやって良かったと思いました。

永井さんが参加した拠点のメンバー

LFAで達成したいことは何ですか?

1人でも多くの子どもたちが、より多くの機会と選択肢を手にすることができるようにしたいです。私は幼い頃から母子家庭に育ち経済的にも決して余裕があるわけではありませんでした。そのため学校生活や進学において機会が制限される場面も多々ありました。しかし周囲の人のサポートがあり自分の可能性を諦めることなく努力を続けることが出来ました。そのおかげで機会や選択肢が拡大し、可能性も広がったと実感しています。LFAのプログラムに来てくれる子どもたちにも同様に自分の可能性を諦めてほしくはありません。LFAの教室で、勉強が「できた」という経験を重ねたり自分のことを本気で考えてくれる大人がいるということを実感してほしいです。そのことを通して、自分の可能性を信じ機会を手にしていってほしいです。そしてそのサポートをするのが私の役目だと考えています。


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