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【卒業生インタビュー】親への支援を続けることは、結果的に子どもへの成長へつながる

2020.4.9

こんにちは。今回の卒業生インタビューは、法政大学4年生の大里悠輝さんです。大里さんは2018年春期プログラムで居場所支援拠点に参加しました。卒業するまで居場所支援で活動し、子どもとのかかわりを大切にしてきた大里さんの声をお聞きください。

LFAに参加した理由を教えてください

大)元々ゼミで、アメリカの教育について勉強していて、貧困層の人たちの生活ぶりに驚いたんです。自分の知っている教育と現実のギャップがすごかった。そこから貧困について興味が出始めて、本を読んだり授業で勉強していくうちに、現場を見てみたいなと思う気持ちが強くなり、LFAに参加しました。

弓)なんで居場所支援を選んだんですか。

大)現場を見てみたいという気持ちが強かったんで、学習支援でも良いなと思っていましたし、どっちもやってみたいなとも思ってました。でも、どちらもは参加できないと採用担当の方に言われて。その当時、居場所支援拠点の面談会と、配属連絡の方が学習支援より早いということで、居場所支援拠点で参加することを決めました。こればっかりは、縁でしたね。

ゆ)そうなんですね。では、2018年春からボランティアを続けて、約2年間続けている理由は何ですか。

大)単純にスタッフ、子ども、ボランティアが好きだったからです。ボランティアに関しては、同じ子どもの貧困という課題に興味を持っていて、色んな視野を持ち、人としてとても尊敬できる人たちばかりの中で、学ぶことがたくさんありました。

子どもたちに関しては、最初はめちゃくちゃ悪口言われたりして、落ち込んだ日もあったんですけど、子どもたちに向き合っていく中で成長を見られた場面とかも出てきて、彼ら・彼女らの安心できる居場所に自分が貢献できてるのかなとも思い、居場所支援に対する想いも高まってきました。

研修中の様子

LFAの魅力を教えてください

大)多分居場所も学習支援のどちらの拠点にも共通しているのは、一緒に子どもに向き合い活動する仲間との交流ではないでしょうか。LFAのコミュニティは、誰がどんな発言をしても受け入れてくれる受容的な空間づくりを大切にしていますし、実際に体現しています。だから、自分の考えや想い、疑問を表現することを恐れない人たちが多いんです。そういう人たちと関わることで、新たに得られた視野がありました。

弓)どんな発見をしてこられたんですか。

大)例えば支援の本質について考えたことです。

居場所支援拠点は、拠点での子どもの送り迎えで、保護者の方とお話しする機会があります。そこで、支援を始めて半年経った頃、子どものご両親が自分たちに心を開いてくれたことがあって。支援の本質ってそういうことだなって思ったんです。

子どもが一番深く関係し、影響を受ける親への支援をする必要があると思ったんです。子どもは、親をロールモデルにするからこそ、私たちが親のロールモデルであることが必要だと思っています。そのロールモデルとは親としての姿勢を見せる、というのではなく、親に寄り添う一大人であるということです。

親への支援を続けることは、結果的に子どもへの成長へつながると思っています。

LFAで活動する中で、一番印象に残っている出来事を教えてください

大)普段遊びに入れない子がいたんですね。その子は、集団の中でも空気が読めず、自分のやりたいことだけやる、という子でした。

ある日、拠点のみんなと跳び箱をしようとなったんです。その時、僕が彼をおんぶして跳び箱をしたんですね。すると、段々1人でも跳び箱ができるようになって、みんなの輪の中に入れたんです。

彼が変わったというよりかは、みんなが彼自身を受け入れてたんです。

全員が思いやりを持って育つ機会をお互いに作っている感じだったんです。

この経験は、子ども達が作る育つ環境や、空間づくりを支援していきたいと思った出来事でした。また、大人ももちろんですが、子どもも気分的に調子がいい時と悪い時ってありますよね。それも全部好きだよという想いで子ども達と関わっていきたいなとも思いました。

弓)まさに、子ども間とのやりとりを見守る、ということですね。

大)そうですね。最近かわいいなと思ったことが1つあって。話していいですか。

弓)もちろん。聞きたいです。

大)拠点にある男の子がいるんですけど、その子はあるLFAのスタッフが自分のことを好きだと思ってるみたいなんです。もちろん、スタッフは拠点の子ども達みんな好きで大切に想っているので、別の男の子にも、「○○が居て、私はうれしいよ」って言ったんです。その会話を彼は聞いていて、「俺が居て嬉しいんじゃないの?」ってぼそっと言ってたんです。

弓)めちゃめちゃかわいいエピソードですね。ラブコメみたい。

大)笑。子どもって大人の会話にめちゃくちゃアンテナ張って聞いてるんですよね。スタッフ同士で話していることを聞いて、ちゃっかり頑張って宿題やる子がいたり、拠点の子どもたちに「静かにしろ!」って言ったり。お互いがお互いを意識し合っているし大人のふるまいを子どもがまねしているのかな。

弓)だからこそ、私たちは子どものロールモデルである必要がありますね。

LFAの卒業生として、今後どうありたいですか?

大)就職は、コンサルティングの会社に勤めます。

教育方面ではないですが、学校や保護者などの子どもを取り巻く環境に対して関心は尽きません。というのも、教師の現状に対して、納得がいってないんです。教師の仕事は、子どもに勉強を教える以外の仕事が沢山あって、大変なんです。そして、何か問題が起こると、学校や教師は批判されることが多いですね。普通に1人でこなせる仕事量じゃないと思うんです。

弓)コンサルティングの仕事と、現場への仕事何かつながるといいですよね。

大)今自分は、子どもが子どもたちで作っていく学校を作りたいんです。

学校のルールも子どもたちで作っていくんです。授業はその分野が得意な子がリーダーとなり子ども達のやりたいことと学校としてやらなければいけないことの狭間で彼ら自身が創意工夫を連続し発展させていく。そういう授業スタイルを作りたいんです。教師はファシリテーターであり、創意工夫の礎を作る、みたいな。

弓)それぞれの得意分野を発展性と連続性で、広げていくんですね。

大)今の日本は、広く浅く学ぶ授業スタイルだと感じていて、だからこそ子供たち個々の強みを発揮できる瞬間も本来は多いはずだと思っています。その瞬間をいかに増やすか、そしてそこにどれだけの子どもたちを巻き込めるかが大切だと思います。

弓)そんな学校を作って、コンサルティングしていくんですね。正にワクワクの学校だ。楽しみにしています!

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

大)自分のことを受け入れてくれる環境で、学びはものすごく多かった。そういう環境に大学生のうちに出会えて良かったと心から思っています。貧困に興味があるでもいいですし、新しいことやってみたいという人でもいいです。

純粋にどんな自分でも受け入れてくれて、学びあえる環境、それ以上のものがLFAにはあると思いますので是非やってみてください。

 

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