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【学生スタッフインタビュー】一人の大人として教育格差解消のために何が出来るのか考え続けたい

2019.2.17

今回の学生インタビューは、2018年度秋期学習支援プログラムにボランティア教師として参加し、現在は葛飾区内の教室で運営スタッフを務めている、東京大学1年の青山 清美(あおやま きよみ)さんに話を聞きました。

LFAに参加した理由を教えてください

 LFAに参加した理由には、過去の経験が大きく関わっています。私は5人兄弟の末っ子として、父子家庭かつ生活保護受給世帯で育ちました父は、子どもといる時間を大切にしようとしてくれましたが、ストレスの溜まった父が厳しく私たちに接する家庭は、私にとって安心できる空間ではなく、つらい時期もあったことを覚えています。

 それでも私は高校・大学と進学し、毎日充実した日々を送っています。社会的に不利な環境で育ってきた私が、今までまっとうに歩んでこれた理由は何であるのか、を考えたときに、2つの答えにたどり着きました。

 一つに、父が私に教育だけは受けさせてくれたことがあります。勉強する中で挫折も成功体験も積みましたし、今では勉強してきたことを社会に還元する方法について考えています。そしてもう一つの要因として、兄弟からの無償の愛情が私の心を守ってくれたことがありました。私という一人の人を、何の見返りを求めることもなく大切にしてくれた兄弟には感謝しかありません。

 以上の経験を私自身がしてきたからこそ、勉強を自由にできない環境にいる子どもには、私が教育の重要性を理解する大人として、勉強の楽しさを伝えたい。安心できる空間が少ない子どもには、私自身が安心できる居場所になってあげたい。その上で、子どもが未来に希望を持って進んで行けるように、支え続けたい。その一心で、LFAに参加しました。

LFAに参加する前と今で一番変わったのはどのようなところですか?

 一番変わったことは、学習支援に対するイメージです。今まで私は、学習支援に出来ることは成績を上げることだけだと感じていました。そこには、学力を上げる以上の支援を届けられない”限界”があるのではないか、と思っていたのです。

 LFAの学習支援プログラムに参加して、その意識が一変しました。LFAのボランティア教師は、子どもの学力や環境・特性を考慮して丁寧な指導準備を行います。いざ子どもの前に立てば、子どもが楽しく達成感を感じて帰れるように、笑顔で指導をやり切ります。そして指導後の振り返りに多くの時間を割き、次の指導の質を上げるために出来ることを考え抜きます。これらをやり続ける寺子屋教師の原動力は、目の前の子どもの人生を豊かにしたいという熱い気持ちです。

 たった3か月間のプログラムでしたが、「子どものことを真剣に考え行動し続ける大人が側にいること」が子どもに与えるプラスな影響は計り知れない、と感じました。そこには学力の向上だけではなく、子どもがいきいきと自分の生を全うするために、LFAだから届けることが出来る”学習支援”が存在しました私は今では、学習支援の可能性を強く信じ、より質の高い支援を目指しています。

 

LFAで活動する中で、一番印象に残っている出来事を教えてください

 一番印象に残っているのは、秋に担当していた子どもの変化です。二人の子どもを見ていたのですが、最初に私が子どもに出会ったとき、どちらの子どもも勉強に対する否定的発言や自己肯定感の低さが目立っていました。「勉強したくない」や「どうせ自分は馬鹿だから」「自信がない」などの言葉を何度も耳にしました

 そこで、そのような子どもの否定的言動の裏にある「勉強が出来るようになりたい」「褒められたい」という感情を信じ続けて、子どもに真摯に向き合いました。子どもが楽しく学べる授業は何か、子どもが不安に思っているところは何で、その不安を解消するために私たちに何が出来るか、考え続けました。そのように指導を繰り返す中で、勢いよく問題に取り掛かる子どもの姿が多く見られるようになり、笑顔で問題に取り組むことが増えました。

 ある日の指導中、ふと子どもが、「今日の数学楽しかった」「ちょっとは勉強が楽しくなった」と言ってくれました出会った時の不安げな様子が徐々に減り、「やりたくない」と言っていた勉強に前向きに取り組む子どもの姿が忘れられませんどんな子どもにも「出来るようになりたい」という気持ちがあり、目の前の子どもたちは限りない可能性を秘めているのだ、と教わった瞬間でした。

冬プログラムから学生スタッフとして活動されているということですが、LFAで達成したいことは何ですか?

 私がLFAで達成したいことは主に二つあります。まず一つ目に、子どもに結果と希望を届けることです。多くの子どもが近い将来、受験という一つの人生の岐路に立ちます。その子どもたちに第一志望合格という結果を出します。そして彼ら・彼女らには、自分の人生に希望と可能性を感じ学習支援拠点を卒業していってほしいと感じています。

 そして私が達成したいもう一つのことは、子どもに直接関わるボランティア教師に、教育格差に対する当事者意識を持ってもらうことです。LFAで活動を続ける中で初めて見えてくる格差の現状があるはずです。その現状を改善するために自分たちに何が出来るか、すべての教師に考えてほしいと思っています。その思考を支えることが私の役目です。この冬は、学生スタッフとして現場に関わるからこそ、一人ひとりの教師と向き合う時間が増えます。その中で教師の持つ経験や価値観を深く理解しながら、一人の大人として教育格差解消のために何が出来るのかを、ともに考え続けたいと思っています。

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

 子どもの成長を肌で感じる体験は、子どもにとってもLFAで活動する学生にとっても一生ものの体験になるはずです。この文章を読んでくださっている皆さんとだから届けられる結果があります。ぜひ、LFAの一員としてともに頑張っていきましょう!


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