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【2018年度卒業生インタビュー第4弾】誰もが自分の持つ可能性や個性を発揮して、イキイキと生きられる社会を実現したい

2019.3.20

こんにちは!経営企画室インターンの佐々木です。
卒業生インタビュー第4弾の今回は、2018年度夏期から居場所支援拠点で活動している、横浜国立大学4年の高井 里菜(たかい りな)さんにお話を聞きました。

居場所支援プログラムに参加した理由を教えてください

 自分自身の経験から格差に関心を持ち、憤りや、なんとかしたいという気持ちを持っていたこと、LFAで活動することで、理想の社会を実現するために自分に必要なスキルを、実践的に学び身につけることができると思ったことが理由です。
 小学生の頃海外旅行に行ったときに、自分よりも幼い子どもが乞食をしている姿を見て受けた衝撃が、格差に関心を持ったきっかけです。その後中学生になると、母子家庭で精神的に余裕のない家庭環境を不利に感じるようになりましたが、周囲を見てみると、給食費が払えなかったことでいじめを受けるクラスメイトや、厳しい家庭環境が原因で希望の進路を諦めてしまった友達がおり、本人の意思とは無関係に置かれた境遇によって苦しい思いをしている人が自分だけでなく身近にもいることに気づきました。そのような状況を目の当たりにし、置かれた境遇によってその人が本来持っている可能性が十分に発揮できなかったり、人生の選択肢が狭められてしまったりすることへの強い不公平感と憤りを感じていました。これらの経験から、「置かれた境遇に関わらず、誰もが自分の持つ可能性や個性を発揮して、イキイキと生きられる社会であってほしい」という想いがあり、このような社会の実現に向けて自分に何ができるか考えるため、大学で国際協力と教育を学んできました。
 そして様々な活動に関わる中で、格差によって引き起こされる様々な課題克服の前提として、自分のことを大切にでき、自分を信じることができること=自己肯定感が、可能性発揮や自分で自分が幸せになれる人生を創っていくために必要な土台なのではないかと考えるようになり、愛情や経験の不足から自己肯定感を十分に育めずにいたり、様々な困難を抱えている子どもに寄り添い、土台を育む一助となりたい、人として他者にそのような影響を与えられる人間になるために成長したいと思うようになりました。
 このような考えを持つ自分にとって、LFAの居場所支援拠点は、理想の子どもたちとの関わり方、空間・居場所づくりを学べるぴったりの場所だと思ったので、参加を決めました。

プログラムに参加する前と今で一番変わったのはどのようなところですか?

 参加する前は、居場所支援拠点で活動することは子どもの成長をサポートすることで、自分のやるべきことは子どもにたくさん愛情を伝えることだと考えていました。しかし実際に活動してみて、「子ども」と「大人」という関係ではなく、一人の人間同士として関わることが大切だと思うようになりました。
 元々私は、自分の気持ちを我慢し、相手の気持ちを優先してしまいがちでしたが、子どもと関わる中でそのことを明確に認識しました。子どもの「ありのまま」を受け入れ愛したいと思っていた私自身が、「ありのまま」の自分でいることができておらず、自分の気持ちを大切にすることができていないということにハッとしました。例えば、一緒に遊んでいた子どもに横暴な態度を取られたとき、これまでの自分だったら、自分が傷ついたり嫌な思いをしていても、我慢をしてその場の楽しい雰囲気を壊さないように振舞ってしまっていたと思います。しかし、そこで自分の気持ちを嫌な感情も表に出してきちんと相手に伝えることで、その瞬間は険悪な雰囲気になったとしても、子どもにとって色々と考えるきっかけになって成長につながったり、子どもとの関係性がより深いものになったりと、結果的にお互いにとってプラスになることを実感しました。自分が「ありのまま」でいて初めて、子どもも「ありのまま」をさらけ出してくれるようになったと感じています。
 このように、自分の気持ちや考えを子どもに伝えていい、自分は自分のままでいていいと思うようになったのは、拠点で働く職員の影響があります。職員の皆さんは、目指している拠点の姿、子どもたちの姿は同じですが、性格や子どもとの関わり方は非常に多様です。そして子どもたちも、タイプの違う職員と関わることを楽しんでいました。そのような様子を見る中で、色々な人と関わることが子どもたちにとって価値のあることで、自分もその一人として自分らしく、自分の想いを伝えていいんだ、と思うようになりました。

居場所支援拠点で活動する中で、印象に残っている出来事を教えてください

 最近の出来事で一番印象に残っているのは、ある男の子2人の関係性の変化です。
 Aくんは拠点の男の子たちのリーダー的な存在で、以前は年下のBくんに厳しく関わってしまうような場面が度々見られました。それに対して私は、Aくんは弱い者いじめをしなくていいし、本当はそうしたいわけでもないはずだ、そしてBくんもそんなAくんに対して、気に入られようと自分の気持ちを押し殺して振舞わなくてもいいのに、と思っていました。
 しかし、最近その2人の関係に変化が見られました。Bくんはレゴがとても得意で、最近はレゴでコマを作って遊んでいます。Aくんもそれを真似してコマを作り、2人で対戦することもあるのですが、Bくんの作るコマはとても強く、Aくんは負けてしまうことが多いです。そんなとき、以前だったらAくんは不機嫌になってしまうことが多かったのですが、最近は「なんでBのコマはそんなに強いの?」「どうやったら強くなるの?」と、素直に相手の得意なことを認めて、アドバイスを求めています。それに対してBくんも偉そうにせず、コマの作り方を教えてあげています。このように、子どもたちがお互いに認め合い、素直に尊敬しあう関係性が構築されたことが、『信頼できる大人と沢山関わり、「ありのまま」の自分を受け入れられる経験を多く積むことで、「ありのまま」の自分を受け入れ、他者も自然と受容できるようになる』と信じて行動していた私にとって、まさにそれを証明するような出来事であり、嬉しく印象的でした。

 また、別のCくんは、元々人見知りで拠点に来ると萎縮してしまい、他の子どもの輪に加わらず、いつも一人でタブレットの学習教材をやっていました。そんなCくんの様子を保護者の方も心配しており、拠点のスタッフは「Cくんにとって拠点が安心空間になること」を意識し、「やりたいことをやっていいんだよ」という想いを態度で示すようにしました。するとCくんはだんだんと拠点で自分らしさを出してくれるようになり、最近では拠点に来るのをすごく楽しみにしてくれています。また、子どもらしいふざけた発言が出たり、自分からやりたい遊びを発信したりしてくれるようになりました。
 全ての子どもが必ずしも学校や家庭で自分らしくのびのびと過ごせるとは限りません。所属するコミュニティが少ない子どもにとって、学校でも家庭でもない、「第3の居場所」というコミュニティの選択肢を持つことができるのは非常に大切だと思います。

卒業後の進路と、将来達成したいことについて教えてください

 卒業後は、様々な社会問題に対しビジネスの手法を使ってアプローチする企業で、多様な国籍の人を受け入れるシェアハウスの運営に携わります。このシェアハウスは、異なるバックグラウンドを持つ人に一緒に暮らしてもらうことで、偏見や差別をなくしていくことを目指しています。さらに、地域の方々にもお越しいただいてイベント等を開催することで、一緒に暮らす人だけではなく周囲の人たちの偏見・差別もなくしていきます。また、学生時代から子ども食堂の運営にも携わっており、卒業後は子ども食堂の運営を支援するNPOに関わらせていただく予定です。仕事やNPOでの活動を通して、経済的困窮や差別・偏見、安心できる居場所の欠如など、可能性や個性の発揮を阻む様々な要因にアプローチし、誰もが自分の持つ可能性や個性を発揮して、イキイキと生きられる社会を実現していきたいです。

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

 私は大学生活で様々な活動を経験した後LFAに参加しましたが、LFAの居場所支援拠点ではそれまでの活動では得られなかった学び・感覚を得られているように感じます。LFAの活動は「子どもと向き合う」ことですが、この「子どもと向き合う」ことは自分と向き合うことでもあり、一人の人間としての自分の価値観、性格、経験に深く向き合う機会を得られました。
 学習支援と居場所支援で迷っているなら、居場所支援は学力だけでない子どもの成長指標がたくさんあり、子どもを多面的に見て、些細なものでも一つ一つの変化をスタッフみんなで喜べるところが大きな魅力だと思います。そして、子どもに長く深く向き合うことで、子どもだけでなく自分の変化も感じることができます。
 少しでも迷っている方は、是非エントリーして面談会に足を運んでみてください!


■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援・居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAについて説明した動画をご覧ください。

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