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【2018年度卒業生インタビュー第8弾】私が彼らに関わり続けない選択肢はなかった

2019.4.14

こんにちは!学生採用チームインターンの弓削です。

卒業生インタビュー第8弾の今回は、2015年度秋期プログラムよりLFAに参加し、その後拠点運営スタッフや自習室運営スタッフとして活動し続けた、聖心女子大学卒業の藤波里彩子(ふじなみ りさこ)さんにお話を聞きました。

LFAに参加した理由を教えてください。

 私は高校生の時にカンボジアに体験学習に行ったことがあり、その経験から、大学生になると難民支援団体に入り、日本にいる私たち学生でもできることは何か考え活動していました。

 そんなある日、facebookでLFAを見つけ、私の生まれ育った東京に教育格差があることを知りました。そこで説明会に参加し、この課題についても何か私にできることがあれば良いなぁと漠然と思いながら参加を決めました。

地域連携の自習室や教材開発など、2年半にわたってLFAの現場に関わり続けた理由を教えてください。

 まず、地域連携の自習室に関わった理由としては、学校連携と地域連携の違いを感じたからです。
※学校連携:学校と連携し、学校の教室をお借りして運営している学習支援教室
 地域連携:地域のケースワーカーの方などと連携し、地域の公民館をお借りして運営している学習支援教室

 私が教師や現場運営スタッフとして活動していたのは学校連携拠点だったので、学校の先生方と連携して子どもの詳細な学力を把握したり、友人関係やご家庭の様子を教えていただいたりすることができていました。

 しかし、地域連携拠点は、学校に行けていなかったり、感情表現が不器用だったり、学校連携拠点とはまた違った課題を持つ子どもが多いです。地域連携の自習室にくるような様々な課題を持つ子ども達に出会うことは、同時に様々な魅力を持つ子ども達に出会うことでもあると感じ、自習室でより多くの子ども達に関わっていきたいと思いました。

 次に、教材開発に関わった理由は、自分の活動がより多くの子どもに届くと思ったからです。自分が現場に赴いて指導するのには限界がありますが、自分が作成した教材がたくさんの教師、子どもに使ってもらえることで、より多くの子どもに影響を与えることができると思いました。

 また、自分が教師として活動していた際に、メンターから教材について丁寧なフィードバックをもらっており、そのフィードバックへの感謝を形に残すという意味でも、自分が教材を作ることに意味があると思いました。実際、私の教材を生徒たちが使用しているのを現場で見た時はとても嬉しいですし、これから私がいなくなった後も私が生徒に届けたいものが他の人によって届けられていくと思うとワクワクします!

 2年半の長い間続けてきた理由を振り返ると、私が楽しいな、嬉しいな、と感じているその瞬間も、どうしようもない要因で辛い思いをしている子どもが存在していること、寺子屋に来てくれている子どもたちの笑顔が理由だと思います。そこに思いを馳せた時、私が彼らに関わり続けない選択肢はありませんでした。

LFAで活動する中で、一番印象に残っている出来事を教えてください

 自分が担当した生徒の寺子屋を卒業した後の成長を見たことです

 私が以前担当していた中3の女の子は、残念ながら都立高校には合格できず、私立の高校に進学が決まっていました。その子が、「高校は両親に大きな負担をかけてしまうので、大学は国立に行けるように今からしっかり勉強しようと思います!」と語ってくれたことが本当に印象に残っています。彼女には「服づくりに携わる人になりたい」という夢があり、その夢に向かって大きく前進するための高校受験でした。いつも授業に真剣に取り組んでくれていただけに、私も結果を知った時には複雑な気持ちでしたが、彼女の発言を聞いて、大人に言われたからではなく、子ども自身が自ら自分の可能性を信じ、次の目標をもって頑張ろうとしている姿に心を打たれました

 また、とある中3の生徒は寺子屋が終わって中学を卒業する時と、高校1年生の秋に、それぞれ手紙をくれました。その手紙には、

自分でもびっくりするくらいできるようになっていくのが、楽しくて仕方がなかったです。勉強がこんなにも面白くて楽しいものだとは思いませんでしたし、テストではクラス上位に入るくらいになりました。

このような経験をしたからこそ、高校に入った今も頑張れています

将来は、先生たちが入っている団体に入り、勉強の楽しさを教えたいなと思います。そのためにも勉強もその他のことも全力で頑張ります。

と書いてありました。

 子どもが寺子屋での経験を経て、学習を1人で進めていける力が付いていること、高校受験が「頑張った経験」としてその後の原動力になっていることを知ることができ、とても印象に残っています。

 Learning for Allの学習支援とは、子どもたちが自分の可能性を信じ、人生を自分の力で切り拓けるようになって欲しいという思いのもと行なっている学習支援です。そのために、ただ勉強を教えるのではなくて、授業の質にこだわり、指導日以外にもチームの仲間と会って、その子にあった指導法をチームのみんなで考えたり、ロールプレイングをします。また、生徒の生活環境に目を配り、保護者の方に連絡帳を書いたり、その日の休み時間に生徒と話したい内容を事前に決めて行ったり、生徒の志望校の学校見学に行ったりといったこともしています。だからこそ、私は寺子屋にいる時の成績だけではなくて、寺子屋を卒業した後の生徒の様子も同じくらい重要だと思っていて、生徒からの手紙を通してそれを確認することができてとてもうれしかったです。



LFAの卒業生として、今後どうありたいですか?

 大きく3つあります。まず1つ目は、子どもたちの可能性を信じ続けられる大人でいることです。4月からは民間企業で、子どもが近くにいる現場で働きます。LFAで出会ってきた子どもたちと同じように、子どもたちに寄り添い、可能性を信じ、広げられるような人でありたいと思います。

 2つ目は、社会課題から目を背けない人であることです。私はこのLFAの活動を通して、目の前の子どもに真摯に向き合うことで、たった1人の学生でも、子どもの人生、ひいては社会に影響を与えられることを強く感じました。私はやはり子どもが好きなので、子どもたちが今抱えているしんどさを少しでも減らせるように、しんどい子どもたちが1人でも減るように、子どもに近い現場で社会課題に向き合っていきたいと思います。

 3つ目は、子どもの味方を増やしていきたいということです現場で関わってきて感じることは、まだまだ子どもの魅力や可能性に気づいていない大人が多いということです。子どもの魅力や可能性に気づいていない大人の数は、生きづらい思いをしている子どもの数と比例すると考えています。4月から社会に出て人とのつながりが増える中で、1人の社会人として、将来母親になって子どもを育てる人として、より多くの大人を巻き込んで子どもたちを守っていける環境を作りたいです。



最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

 私はもともと、サークルや学生団体、アルバイトと様々な活動を掛け持ちしている状態で参加しました。また恥ずかしいことに、はじめは「貧困」や「教育格差」について、ほとんど知りませんでした。こんな私が今日までLearning for Allに参加しているのは、そのような私でも支えてくださる職員の方、メンターの方、一緒に頑張れる拠点の仲間がいて、かつ私の行動次第で確実に変わっていく子どもたちがいたからです。

 私たちの活動に対して、「気になる」「子どもたちのために何かしてみたい」という気持ちが少しでもあるのなら、ぜひ私たちの仲間になってください!あなたの想いと行動を待っている子どもたちがたくさんいます。あなたのその一歩で、同じように一歩を踏み出すことのできる子どもたちがいます。私たちと一緒に、社会を変えてみませんか?


■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

■参加を迷っている学生向けのLINE@やってます!
説明会日程やブログ更新の情報配信のほか、プログラム参加に関する個別相談も対応しております。

■マンスリーサポーター募集中!
Learning for All ではサポーターを募集しております。
1,000円の寄付で子ども1人に1時間の学習支援が届けられます。
皆さまのご支援が、子どもたちの学習機会の拡大につながります。
皆さまのご寄付は、一人ひとりの子どもたちの未来を作っていきます。
ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

■社会人向け活動説明会開催中!
Learning for All では月に4回、メディアの情報だけではわからない「子どもの貧困」の実態やLFAの活動について紹介するイベントを開催してます。子どもたちの明るい未来を支えるため、私たちに「今、できること」を一緒に考えましょう。

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