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【居場所座談会②】居場所支援拠点っってどんなところ?

2019.8.15

Learning for All 職員の江里口です。

8月5日、8日に居場所拠点で活動している居場所支援ボランティアに集まってもらい、オフィスにて「居場所ボランティア座談会」を開催しました。

今回は8月8日に開催した座談会の内容をご紹介いたします。

居場所支援のボランティアってどんな人が参加しているの?」「どんな子どもが来ているの?」と気になる方々に、是非一読いただければ幸いです!
<8月8日 座談会参加者>

吉原 寛人さん

2018年の秋プログラムから現在まで継続

 

六笠 雄登さん

2018年冬プログラムより現在まで継続

 

竹山 悠斗さん

2019年春プログラムから現在まで継続

早速ですが、Learning for All (以下LFA) に関わるようになった経緯を教えていただけますか。

竹山)友達に遊びに行こうと誘われて新宿に来たら、まさかの説明会だったんです。友達が「一緒にボランティアしてみよう」って。学校の先生を目指しており、現場で子どもと触れ合う経験を増やしたいと思っていたのでちょうど良いと思い、参加を決めました。

六笠)僕は出身が鹿児島県で、地方と都市で教育格差があるということを感じていました。大学でも、教育社会学を専攻していて、子どもの貧困という社会課題に関心を持っていました。なので、その課題解決の為に行動したいと思い、居場所拠点でボランティアをしてみたいと思ったんです。

吉原)僕は今までにも子どもに関わる機会を作ってきました。趣味の水泳を子ども達に教えたり、サマーキャンプの引率ボランティアをしたりしていました。しかし、経験を与える側と与えられる側がはっきりしている感じがして、違和感を感じていました。そんな時子どもと対等に関われるLFAの居場所支援見つけ、活動したいと思いました。


最初のきっかけは様々ですね。
居場所拠点にはどんな子が集まっていますか?

六笠)こんな子だと一言ではなかなか言えないです。自分の気持ちを抑え込んでしまう子もいるし、気持ちを表現する子もいる。言葉で表現することが苦手な子もいれば、得意な子もいる。さまざまです。でも、子ども同士とても仲がいいんですよ。子どもの貧困という社会課題解決に取り組んでいる団体だと言われなければ、普通の学童かな、って思うかもしれません。

吉原)  よく子どもたちのことを見ていくと履きふるした靴を履いていたり、学校に行けていなかったり、小さな所作から生活習慣の乱れを感じることはありますね。でも、普通に子どもたちと遊んでいる中では気づかないことも多いですし、だからといって特別、他の子ども達と違うと感じるわけではありません

では、子どもたちのことで印象に残っていることはありますか?

六笠)居場所に来ている小学1年生の男の子のことが印象に残っています。出会って 1、2か月の頃に、「隣にいると安心する」と言われたんです。安心できる居場所を作るために活動しているので、とても嬉しかったです。僕は活動中、他の人と比べないことは大事にしていました。自分自身も姉と比べられるのが嫌だったので。それが良かったのかな、と思っています。あと、僕は活動中積極的に子どもに話しかけず、ソファーで本を読んでいたりしています。そしたら子どもが本を持ってきてくれたり、近くに座って遊びだしたりするんです。積極的に関わるより、そっと居る方が僕らしいかな、って思います。

竹山)みんなでミサンガ作りをしたことがあったんです。その時、1人の男の子だけが「やりたくない」と言って参加しませんでした。しかし、そのあと、職員の「ミサンガって切れるときに願いを叶えてくれるんだよ」という声を聞いて、目が瞬時に変わったんです。キラキラした目になり、ミサンガ作りに参加したんです。大人の一言が子どもに与える影響って大きいと実感した出来事でした。

吉原)小学3年生の子の変化がすごく印象に残っています。昨年の秋から知ってるからこそ、子どもの変化に気づくことができます。最初は、不安感が強かったのか、「こっち見ろよ!見ないと死ぬぞ!」とか、注目を集めるために過激な発言もしてしまうことが多い子どもでした。何かがきっかけで劇的に変化したわけではありません。でも、スタッフにもたくさん相談させてもらい、「その子が何を求めているのか」をとにかく考えて、会話はなくても近くに一緒にいること、安心感を持ってもらうことを意識して接し続けました今では仲良く友達とあそんでたり、職員に、「バスの時間大丈夫?」と声かけるなど、周囲に気遣いができるほどになっています

多くの子どもたちの「変化」が見られるんですね。
改めてお伺いすることになりますが、居場所拠点の魅力とは何でしょうか。

竹山)子どもと真剣に向き合う事を考えるきっかけになる、ということでしょうか。
家庭のことや、他学年の子どもとの関係などの面からも、その子に関われることは魅力だと思います。

六笠)子どもと向き合うというのは、一人ひとりの子どもをあらゆる面からしっかり見ることだと思っています。学校や学習支援ではどうしても学習の面から子どもに向き合わざるを得ない。でも、居場所拠点だったら、多面的にその子を見れる、知ることができるのが魅力だと思います。

吉原)子どもの成長をイメージして接することができることだと思います
学校は教師1人に対して、生徒40人。1人の子どもに割ける時間がすごく少ない。一方、LFAの居場所拠点はスタッフの人数も多く、1人の子どもにじっくり向き合える環境です。あとは、子どもたちが素のままでいれる場である、ということも魅力だと思います。
例えば、僕は水泳を教えることで子ども達に関わっていました。でも、その関係にはまず、水泳を習得させる、という課題があるんですよね。
でも、居場所拠点だと前提となる課題がない。子ども達は素のままで過ごせるので、僕も子どもたちと一緒に、彼ら、彼女らの成長をイメージしながら進んでいける。これはすごく魅力的だと感じています。


何のフィルターもかかっていない場所って貴重ですよね。
学校は勉強をしなければならない場所であり、友達とも関係を築く必要もある。家庭でも親の期待に応えなければならないとか。子どもがありのままでいられる場所って、実は貴重なんじゃないかって思います。
3人とも継続してプログラムに参加されていますが、その理由を教えていただけますか?また、夏のプログラムではどのようなことを達成したいと思いますか?

竹山)毎週子ども達に会えるって思うと頑張れるっていうのが一番ですね
プログラムは3か月で終わり。ちょうど活動拠点にも慣れてきて、もっと子どもの事を知りたい、もっと支援できることが残されているのではないか、と思って続ける人が多いと思います。僕自身、夏のプログラムでは、子ども達の小さな声、ぼそっと言った声でも拾っていきたいと思っています。子どもが小さい声で、「つまんない」とか言ったりする、そういう声を大切にしたいです将来自分が教師になったときに、1対40とかで接すると思います。その時に1の声を拾えなくては、40の声なんて拾えないんじゃないかって思うんですよねあと、僕は大学で子ども食堂の運営をしたいと考えています。その為にも、ここでもっと多くの事を学びたいと思います。

吉原)僕はプログラムの終盤になると、まだやりたいことが残っていると気づくんです。その為にここに残って成長していきたいと思い継続しています。職員からも学生ボランティアからも学べる。学ぶ事がなくなったら辞めるかもしれないけど、まだまだ学ぶ事があるので辞めない、という感じです。
あと、リフレクションシート(振り返りシート)を毎回記入しています。この記録によって、子ども達の成長を実感することができるんです。これは大きなやりがいに繋がっている気がします。


居場所とはどんな場所ですか。またはどんな場所であってほしいと思いますか?


吉原)みんなが成長できる場所です。学生ボランティアからも、活動してよかったという意見も聞きますし。子ども達も楽しみにしている場所です。

六笠)僕にとって活動拠点は素直になれる場所。相手の想いを考えつつ、自分の想いも大事にできる場所です。僕自身も子どもや他のボランティアの前ではありまのままで居られる。そんな場所です。

竹山)自分の人生を一本の筋で見たときに、きっとここは通過点の1つかなと思っています。将来から今を見ると、1つの通過点かもしれないけれど、将来の為には今に真剣に向き合う必要があるかなって、そう思うんですよね。

今回、改めて居場所支援拠点の話を聞けて、嬉しかったです。今日は本当にありがとうございました!


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