ナオとユミは同じ高校に通う3年生。
放課後には一緒に帰ったり、夜はスマホで悩みごとを相談したり、
どこにでもいそうな仲の良い二人。
そんなどこにでもいそうなナオとユミだが、
二人の間には私たちが外から見ただけではわからない決定的な違いがある。
ナオの家庭はユミの家庭と違い、「貧困家庭」。
お母さん、弟、妹、ナオの4人で暮らしている。
塾に行けること、家族でテーブルを囲んで夜ご飯を食べれること、
寝るまでの時間を自分のために使えること、
全てがユミにとっては当たり前でも、ナオにとっては違う。
放課後はアルバイト、家に帰ると幼い弟と妹の世話、
それに加えて家事などが終わったわずかな時間を見つけて
受験勉強をせざるを得ない状況に置かれている。
日本が抱える「子どもの貧困」という社会課題を
「暮らす環境が違う二人の高校生」を通して訴えかける。
少し立ち止まってまわりを見渡してみてください。
あなたの当たり前は、あの子にとっても当たり前ですか?