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【Learning for All 職員インタビュー】地方の子どもたちの学びと育ちを支えていく

2019.7.3

Learning for All (以下LFA)職員インタビュー、今回は池田流輝(いけだりゅうき)に話を聞きました。池田は2014年度冬期プログラムから学生教師、インターンとして活動し、2019年4月に入職し現在は職員としてLFAで働いております。学生教師、インターンを経てどのような考えで入職に至ったのか、今後目指すものは何か、ぜひご一読下さい。

これまでのLFAでの活動経歴を教えてください。

LFAには大学1年の時からボランティア、インターンとして約4年間関わっています。今まで葛飾区・墨田区の学校拠点や学校外の公民館拠点など、様々な拠点で学生教師や拠点の運営責任者をつとめてきました

新卒でLFAに入職した理由を教えてください。

LFAの中でやれることが、将来達成したいことに直接繋がっていると感じたからです。

私は将来地方の子どもたちの学びや育ちを保障できる地域作り、仕組み・組織作りに取り組みたいと思っています。

は静岡県出身で、育った地域は4年制の大学に進学するのが当たり前ではない地域でした。同級生の中には、家に帰っても誰もおらず外を立ち歩いて問題を起こしてしまうような子や、中卒で働く子もいました。2,3年前に新聞を通じて、ある同級生が警察沙汰になったと知ったこともありました。もし彼らに安心して過ごせる場所があったり、望めば学ぶ機会を得られたり、将来を考えられる場があったりしていたら、今、彼らは違った人生を歩んでいるんじゃないかと思います。

だからこそ私は、地方に存在する子どもの貧困に関心が高いですし、どんな地方であっても、すべての子どもの学びや育ちの機会が保障されるべきだと考えています。LFAの取り組むCESモデル(Children Eco System:包括的な子ども支援の生態系モデル)づくりでは、子どもたちの繋がりの喪失、育まれる環境の喪失、学びの環境の喪失、を地域でカバーできるような仕組みの構築を目指しています。私が今取り組んでいるのは、「地方」におけるCESモデルの構築です。まさにこういった仕組みを地方に実装したいと考えていたため、LFAに入職することは自分にとって自然でした。

また、既に行われている地方の取り組みを調べたときに、もっと子どもがどう育つのか、子どもがどう学ぶのかを考えられる余地があると感じることもありました。LFAは現場の子どもたちや現場の実践から学び続けることを大切にする組織です。そのため、LFAでなら子どもを起点としながら地域づくりをできると思いました。

研修の様子(大学時)

今取り組んでいる仕事は何ですか?

LFAでは今年、つくば市で新しく拠点を開設します。そこで、私は新しい地域で学習支援を始める準備を主導しています。

具体的には、学校との打ち合わせ、筑波大生への告知、夏期プログラムの実施計画立て等を行なっています。学校とは、実施のタイミングやどのように子どもの募集を行っていくか、どの範囲を指導するのか、等を相談させていただいています。学生に対しては、拠点の近隣の筑波大学の学生に、LFAを知って、参加してみたいと思ってもらえるようSNSでの広報や、研修の見学の案内をしていたりします。既に、拠点開設にむけて一緒に準備を進めてくれる学生さんとの出会いもあり、多くの人の力を借りながら、拠点開設の準備を進めています

つくばの拠点を作っていく上で大切にしたいことはなんですか?

子どもたちには、その子にとっての「挑戦」から「自信」を身につけ、心が上向きな状態になってもらいたいです。心が上向きとは、やってみたいことがあった時にやってみようと思える状態です。やってみたいことに挑戦し、乗り越えた成功体験があることが、心が上向きな状態を作っていくと思います。そのために拠点では、学習面でも学習以外の面でも、子どもたち自身が「挑戦を乗り越えた達成感」を得られる状態にしたいです。

ただ、上記はあくまで、これまでのLFAで携わった拠点の中で大切にしてきたことの延長です。拠点が始まって、つくば市の子どもたちと出会って、もっとたくさんの大切にしたいことができると思っています。というのも、もちろん教室を運営する私たち自身が子どもたちにこうなってもらいたいということを考えはするのですが、子ども自身が望まなければそれは達成されません。つくば拠点に来る子どもたちは、静岡県で育った私とも、葛飾区墨田区で出会った子どもたちとも違う経験をして育っていると思います。今まで以上に子どもの意見を聴き、子どもたちが何をしたいのか、どんなことを望んでいるのかを捉えるということを大事にしていきたいですまた、参加する学生一人一人の成長に向き合うことも大切にしていきたいと思っています。自分自身、今まで接してくださったスタッフ・職員さんのおかげで自分の拠点に通う子どもたちに成果を届けられるようになりました。また、自分が運営していた拠点では、一人一人の学生教師の成長が子どもの成長を最大化すると学んできました。自分の拠点に参加していた学生教師がその後の拠点を支えてくれるようなスタッフに成長してくれたこともあります。今通ってきている子どもたちに確かな結果を届けるためにも、今後も拠点に通ってくれる子どもたちが自分の力で人生を切り開けるようになるために、拠点に関わる全ての学生の成長に向き合っていきたいです

LFA で実現したいこと、池田さん自身の今後のビジョンについて聞かせてください。

LFAで実現したいのは、先ほどの通り、学習支援の地方モデルの構築です。地方における子どもの貧困とは何かを明らかにしながら、地方の子どもへの学習支援モデルを構築したいと考えています。LFAにとっても新たな取り組みですが、学生時代からお世話になっているLFAの挑戦に一緒に挑んでいきたいと思っています。自分自身については、地方のあるべき子ども支援を作れる人になりたいと思っています。

また、あるべき現場、あるべき支援を作り上げると同時に、それを運営できる組織作りもできるようになりたいです。あるべき子ども支援を実現・実行することは、自分一人だけではできないものだと感じています。


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