認定NPO法人 Learning for All 、新たなユースセンター「Hygge(ヒュッゲ)」を兵庫県尼崎市に開所

お知らせ

〜子どもたちの健全な成長を支える新たな居場所が誕生〜

認定NPO法人 Learning for All (本部:東京都新宿区、代表理事:李炯植、以下「LFA」) は、2024年8月6日(火)に兵庫県尼崎市にてユースセンター「Hygge(ヒュッゲ)」を開所しました。本センターは、子ども・若者が自由に利用できる居場所として、予防と介入の機能を備えています。
※ 本事業は、特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー(兵庫県西宮市、代表理事:松本学、以下「BH」)との共同事業となります。

◾️開所の背景と目的

LFAは「子どもの貧困に、本質的解決を。」をミッションに掲げ、長年にわたり困難を抱える子どもたちへの支援活動を行ってきました。日本では子どもの9人に1人が貧困状態にあり、特にひとり親家庭では2人に1人が貧困状態です。経済的困窮は子どもの健全な成長に必要な「つながり」や「育まれる環境」、「学びの環境」の喪失を招き、虐待、不登校、非行、自殺などの問題を引き起こします。


これまでの活動を通じて、LFAは事後的な介入だけでなく、課題が顕在化する前からの「予防」の重要性を強く感じてきました。ユースセンターはこの予防的アプローチを実現するための新たな拠点として、地域の子どもたちの誰もが安心して過ごせる場所を提供します。

◾️「Hygge(ヒュッゲ)」とは

尼崎市内の中高生と、どんなユースセンターにするか考える「ユース実行委員」を組成し、開所に向けてセンターの名称をみんなで考えるワークショップを開催し、名前を決定いたしました。「Hygge(ヒュッゲ)」とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことをさす言葉です。物質で満たされるのではなく、人や社会とのつながりや自分らしい時間で満たされることを大切にした考え方のことでもあります。「ありのままでいていい安らぎ」と「努力したいと思ったときの挑戦」の両方ができる場所にしたいという想いが込められています。

◾️ユースセンターの概要

本ユースセンターで大切にすることは、子ども・若者の声を聴きながら企画・運営することです。子ども自身が意見を形成するまでの関わり方や、困難を抱えた子どもが支援されるだけでなく地域と繋がり、自身の意見を表明し、地域を共に創ることを大切にします。また、子ども・若者が、声に出して周囲や社会に働きかける市民になっていく過程を大切にします。

◾️キャッチコピー“「ええやん自分」と思える瞬間を”

ユースセンターは、何をしてもしなくてもいい、若者だけの場所。
ここでは頑張りたいことを頑張れるし、休みたいときは休める。

自分のことを自分で決めて、自分らしくいられる。
今を生きる、ありのままのあなたも。
やりたいことに向かって努力するあなたも、ええやん。

頑張った自分にも、頑張れなかった自分にも、ええやん!と声をかけてあげよう。
“「ええやん自分」と思える瞬間を”あなたに。

◾️活動内容

・フリースペースの運営

子どもが自由に過ごせる安心・安全な空間を提供し、何をしてもしなくても良い居場所を作ります。

・カフェ・パントリーの運営
飲食スペースとしてのカフェを運営し、必要な物を無料で受け取れるパントリーを設置。中高生世代を対象に、安心して利用できる場を提供します。

・イベント運営
共通の趣味や関心ごとを通じて子ども同士が交流できるイベントを開催し、楽しい空間を提供します。

・相談対応・個別支援
支援が必要な子どもには個別の支援計画を作成し、他機関と連携して支援を行います。フリースペースやカフェに常駐する支援者が、子どもたちと日常的に関わります。

■ ユースセンター「Hygge(ヒュッゲ)」開設に伴い尼崎市とLFAは連携協定を締結

協定締結期間:2024年8月6日〜2025年3月31日まで(1年毎に更新)

尼崎市とはこのたび連携協定を締結し、事業を実施して参ります。

◾️今後の展望

LFAはユースセンターの運営を通じて得られた知見を基に、政策提言を行っていく予定です。また、全国各地でこの支援モデルが広がり、困難を抱える子どもたちが早期に支援につながることを目指しています。

※なお、認定NPO法人 Learning for All は、これまでの活動に対して賛同いただいているサントリーホールディングス株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:新浪 剛史)より寄付を受け、さまざまな取り組みを推進しています。

・LFAコーポレートサイト:https://learningforall.or.jp/about/
・ご寄付のお願い:https://learningforall.or.jp/support6/