【現場からのストーリー:クリスマスリースを作ろう!】

お知らせ

 こんにちは、Learning for All (以下、LFA)コミュニティ推進事業部です。
木々の葉はすっかり色付き、冷たい空気が冬の訪れを感じさせる12月上旬、LFAの居場所拠点に通う子どもたち8名がクリスマスに向けてリース作りを行いました。

 クリスマスリース作りをサポートしてくださったのは、日本オラクル株式会社のボランティア(以下、オラクルボランティア)の皆さま。LFAのビジョンをご理解いただき、長きにわたってLFAの活動を支援してくださっています。オラクルボランティアの皆さまは、「子どもたちにいろいろな体験をしてほしい」という思いを持った有志の社員の方々で、イベントを企画から運営まで担っていただいています。子どもたちが新たな学びを得たり、自身の成長に結びつくような経験ができたりするイベントになるよう、季節ごとの行事と関連付けながら工夫を凝らしたイベントを毎回設計してくださっています。

この日のイベントでは、子どもたちはクリスマスの成り立ちやリースの起源、世界各国のクリスマスについてレクチャーやミニクイズを通して学び、その後リース作りへと進んでいきました。

子どもたちはみんな、オラクルボランティアのレクチャーに楽しんで参加しました

 まずはクリスマスが何の日なのか、世界の国々はクリスマスをどのように祝っているのかといった内容のレクチャーからスタート。クリスマスがイエス・キリストの誕生、「christmas」がキリストの名前である「christ」とミサを意味する「mass」から成り立っていることなどを学びました。その後、世界地図を読み取ってどの国について学ぶのかを推測したり、その国の通貨を当てるミニクイズがあったりと、子どもたちが楽しみながら取り組めるレクチャーを通じて、世界各国のクリスマスについて学びました。子どもたち同士は「この場所はアメリカの下だ!」や「これはどこ大陸だっけ?」などお互いに相談し合いながらクイズの答えを考え、どのクイズでも答え合わせをする前に答えにたどり着くことができていました。答えられた子どもに対しては自然と拍手が起こるなど、お互いを褒め合う空気感の中でレクチャーを受けることができました。

色彩を調整して、自分の思い通りのデザインにすることができました

 レクチャーが終わると次はいよいよリース作りです。テーブルの上には松ぼっくりやお花、リボンなどの色鮮やかな材料が並んでいるので、子どもたちはすぐにでもリース作りに取り掛かりたくてうずうずしていました。しかし、オラクルボランティアの方の声掛けのおかげで、しっかりと説明を受けてから安全に作業に取り掛かることができました。

今回のリース作りでは子どもたちは2つのパターンのリースから好きな方を選ぶことができました。1つ目は、ツルでできたリースに松ぼっくりなどを付けるベーシックなリース。2つ目は、布のはぎれを貼り付けて作るユニークなリースです。子どもたちは事前にやりたいパターンを選んでおり、自分の好きなデザインのリースを作りました。
どちらのリースも作業は以下の工程で実施しました。

①デザインを考える
②リースにつける材料・パーツ選び
③グルーガン・ボンドを使ってリースにパーツを貼り付ける

デザインはすでに頭で考えてきたという子どもが多く、子どもたちはどんどん作業を進めていました。
自分のお気に入りの材料を探し、配置にもこだわりながらリースのデザインを形にしていきます。自分の好みの色味にそろえてパーツを選んでいる子もいれば、カラフルなパーツを使って華やかに仕上げていたり、「自然観を意識したリースにした」という子どももおり、各自の個性がリースによく反映されていました。
オラクルボランティアの方もリースのデザインやパーツの組み合わせ方について、適宜アドバイスをしており、より一層子どもたちのリースが本格的なものに仕上がっていました。
子どもたちも自分の作ったリースの出来栄えに満足した様子でした。お迎えに来た保護者の方に嬉しそうにリースを見せている姿が印象的でした。

子どもたちはそれぞれ、素敵なリースを完成させることができました

 今回のリース作りイベントでは、子どもたちは身近な季節行事であるクリスマスについての理解を深めると同時に、本格的なリースを完成することができ、みな満足した様子でした。
また、制作中には子どもたちがお互いに道具の使い方を教え合ったり、作品を褒め合ったりしながら楽しそうに自分の作品を作っている様子が見られました。ワークショップの最初に「時間を意識して行動しよう」という目標が共有されていたのですが、職員やオラクルボランティアの皆さまのこまめな声掛けがあったことで子どもたちは時間内に作品を仕上げることができ、こちらの目標も達成できていました!時間管理や協力しながら作業することなど、作品そのもの以外の部分でも子どもたちの様々な成長を感じられたワークショップでした。

オラクルボランティアの皆さま、本当にありがとうございました!