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子どもたちの現状

CURRENT STATUS

The Challenges 01
子どもの貧困とは

The Challenges 02
子どもの貧困の実態

子どもの貧困について

日本における
「子どもの貧困」って?

「子どもの貧困」という言葉を知っていても、その実情を知っている人はまだ多くはありません。
その主な理由としては、「貧困」と一言で言っても、
この言葉が使われるときには2つのパターンがあるからです。
日本で「子どもの貧困」が語られるときには多くの場合、「相対的貧困」のことを指しています。

絶対的貧困相対的貧困
定義人間としての最低限の生存条件を欠くような状態その国の中の生活水準に対して、適正な水準での生活(普通の生活)を送ることが困難な状態
多い国アフリカやアジアの途上国日本などの先進国
状態・食べるものがない
・住む場所にも困っている
・音楽やスポーツなどの習い事に通う機会がない
・家計のためにアルバイトをする必要がある
・大学に進みたくても、経済的理由で就職する

貧困状態にある
子どもたちの数は?

7人に1人の子どもが、
「貧困」状態にあります。

また、ひとり親世帯に限ると
2人に1人が貧困状態にあり、
これはOECD諸国の中では
最悪の数字となっています。

※2013年の数字 出典:OECD Family Database

「相対的貧困」状態にある
家庭の暮らしとは?

相対的貧困は「年間の手取りの中央値の半分以下で暮らしている状態」と定義されています。
これは例えば親子2人世帯(ひとり親世帯)の場合、年間約170万円、
つまり1か月約14万円で暮らしている状態です。

総務省の統計によれば、母子家庭の家計における支出平均は食費が5万円、家賃・光熱費が4万円、交通・通信費が3万円なので、相場で決まっている費用を引くと2万円しか手元に残りません。ここから教養娯楽費、交際費、生活用品の出費を考えると、この生活の中で「当たり前」に生きることの難しさがわかります。

「子どもの貧困」を
放置するとどうなるの?

貧困世帯の子どもは学校外での教育にかけられる費用が少なく、
様々な経験や学習の機会が制限されています。
結果として、その子どもの家庭が再び貧困に陥る可能性が高くなります。

詳しく見る

1. 経済格差と教育格差

また、貧困世帯の子どもたちは、低学年のうちには大きな学力差がなくても、
学年があがるにつれ他の世帯の子どもたちより遅れが出てしまう
ことが
調査によって明らかになりました。

【国語】の
経済的に困窮していない
世帯の子どもと
生活保護世帯の偏差値の推移

【算数・数学】の
経済的に困窮していない
世帯の子どもと
生活保護世帯の偏差値の推移

出典:日本財団「家庭の経済格差と子どもの認知・非認知能力格差の関係分析」(全文)(PDF / 3.5MB)

これは、他の子どもたちのように塾に通わせる余裕がないことや、
落ち着いて勉強できる家庭環境がないこと、そしてより低年齢のうちに家庭で培われる
生活習慣や基礎的な学習力の不足(※)などの影響が示唆されています。
子どもたちの自助努力だけでは、これらの差を挽回することは大変難しい状況です。

※貧困世帯の子どもたちの
複雑な課題

子どもたちの将来に影響する能力として、重要な要素がふたつあると言われています。一般的に知られている能力は「認知能力」です。「認知能力」とは、IQや学業達成など、学力テスト等で測定可能な能力です。
もう一つの重要な能力が「非認知能力」です。「非認知能力」とは、自己肯定感や自己有用感、自制心、勤勉性、外交性、協調性など、生きていく上で大切なその他の能力です。

米国では「非認知能力」の差が、「認知能力」の差にも時間差で影響を与えているという調査結果があり、(Chunha and Heckman (2008))子どもたちへの教育支援における「非認知能力」への関心が高まっています。日本でも、貧困世帯の子どもたちは、「認知能力」だけでなく「非認知能力」の獲得に困難があることがわかっています。(2017年10月『家庭の経済格差と子どもの認知・非認知能力格差の関係分析』公益財団法人 日本財団)
低学力になりやすいだけでなく、朝食が食べられない、がんばっていることがない、相談相手がいないなど、心身ともに健やかに、自信を持って生きていくために必要な要素も奪われてしまっている子どもたち。生活習慣にまで踏み込んだ、より低年齢からの包括的な支援の必要性が訴えられています。

2. 進学格差

学力の格差は、進学面での格差にもつながっています。

(出所)生活保護世帯の子は厚労省 社会・援護局保護課調べ(平成28年4月1日)、全世帯については平成28年学校基本調査
※大学等には専修学校等を含みます。

3. 将来の収入格差

高卒者の月額賃金は、大学・大学院卒の6割程度。最終学歴によって、最大で男性は約8000万、女性は約1億の生涯年収の差があります。進学格差が将来の収入格差にもつながるのです。

出典|『学歴別生涯年収の比較』
(「ユースフル労働統計―労働統計加工指標集―2012」より参照)

子どもたちの実態

小学2年生のMくんの場合

ひとり親世帯の小学校2年生の男の子。家庭の養育能力が低く、歯磨きや入浴など基礎的な生活習慣が身についていません。学校の健康診断で虫歯が見つかったものの、数ヶ月間治療ができない状況が続いています。1年以上の学習の遅れも見られ、特別支援学級を利用しています。
感情のコントロールをすることが難しく、嫌なことがあると、友達を叩いたり、かんしゃくを起こしてしまいます。

中学2年生のOさんの場合

生活保護世帯で母子家庭の中学2年生の女の子。算数の九九からつまずきを抱えています。経済的に塾に行く余裕がなく、学習の遅れを解消できずにいます。
また、母親が仕事で家を空けることが多く、家事の手伝いが必要なため、家で勉強する時間が取れません。勉強をしたくてもできる環境になく、「どうせ自分はバカだから、何をやってもできない」と自信を失ってしまっています。

相対的貧困状態にある子どもたちが抱えている困難は、経済的な基盤がないことだけではありません。
経済的な基盤がないことに加えて、
「つながり」「学びの環境」「育まれる環境」をも喪失しやすくなる傾向があります。

つながりの喪失

貧困・不登校・虐待などの様々な事情から、家庭や学校の中で安心できる居場所がない。不安なことやしんどいことを相談する相手もおらず、自分を支えてくれる友人や、NPO等の支援先とのつながりもないため、孤立してしまっている。

学びの環境の喪失

学校以外に学習する環境がなく、自分に適したペースと方法で学びを進めることができない。その結果、学習におけるつまずきを重ね、大きな学習の遅れを抱えてしまっている。さらに、自信も失い、自分の可能性を信じて将来の進路や夢を描くことができない状態に置かれてしまっている。

育まれる環境の喪失

虐待を受けたり、不適切な養育環境に置かれたりしている。そのため、心地よい環境で適切なケア受ける、基本的な生活習慣を身につける、めいっぱい遊ぶといった「当たり前」の機会が得られていない。こうした状況では心身を成長させることができず、学習以前の段階で様々な課題を抱えてしまっている。

相対的貧困状態にある子どもたちが抱えている問題は、
非常に複雑で根深く、決して彼らが望んだ状態ではありません。
他の子どもたちよりも圧倒的に「努力しづらい環境」に置かれているのです。

私たちにできることはなんですか?

  • 子どもの貧困は私たち全員の問題だという当事者意識を持つこと
  • ニュースやブログを読んで課題をシェアすること。
  • 子どもたちの問題に取り組む団体のサポーターになること。

今アクションを起こすことが、子どもたちの未来を変え、日本の未来を変えていきます。
一人ひとりに合った質の高い支援を続けていくことで、子どもたちの人生は確実に変わります。

LFAでは現場の様子や
学生インタビューなど、
FacebookやTwitterで
情報発信しています。

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