【イベントレポート】「子ども支援に携わる個人・団体向け 応援プログラム リリースイベント」

イベント・活動説明会
イベントレポート

5月9日(日)にLearning for All(以下、LFA)が新たに取り組む「子ども支援に携わる個人・団体向け応援プログラム」を紹介するオンラインイベントをLFA主催で開催しました。

当日は他NPO団体、行政、メディアなど、約170名の方にご参加いたいだきました。

本イベントではまず、ゴールドマン・サックス様からの資金援助を受け2018年より実施している、困難を抱える子どもと早期に出会い・繫がり、その子に合った支援を届ける、「地域協働型子ども包括支援」の取り組みと成果の報告を行いました。
そして、2021年度から新たに取り組む、
子ども支援者向けの情報発信サイト「こども支援ナビ」と、地域で子ども包括支援を行う団体への助成プログラム「ゴールドマン・サックス  地域協働型子ども包括支援基金」について紹介しました。

今回は当日のタイムラインに沿って、イベントの様子をご紹介します。

  • オープニング
  • 「地域協働型子ども包括支援」のこれまでの取り組み・成果
  • Learning for All の新たな取り組み紹介
    • こども支援ナビ
    • ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金

また、実際のイベントの様子を動画でご覧いただけます。

 

■「地域協働型子ども包括支援」のこれまでの取り組み・成果

2018年よりこの3年間LFAが行ってきた「地域協働型子ども包括支援」についてこれまでの取り組みや成果について報告させていただきました。

 

LFAは現場で子どもたちと向き合う中で、学習支援や居場所支援だけではカバーしきれない複合的な課題を抱える子どもたちに多く出会いました。また、子どもの周りにいる大人は自分たちだけでは、子どもの様々なニーズに沿った適切な支援を届けることができない限界を感じていました。そして、3年間の取り組みを通じて、子どもが支援に繋がる前と後にある課題とその背景が見えてきました。

そこで2018年よりLFAでは、「地域の子どもたちの課題やニーズに応じながら、子どもたちが早期に支援につながることができる地域づくり」を開始。早期に切れ目なく子どもと出会い、繋がり、支援する、ということを意識して活動してきました。

子どものニーズを把握しながら、教師・SSW(スクールソーシャルワーカー)・行政・子ども食堂など、地域のステークホルダーと連携し、6歳から18歳までの子どもたちに切れ目のない支援を実施してきました。

実践の成果として、「包括支援」を実施している地域で共に活動している方々からは、”連携”に対する好意的な声を頂くようになりました。そして、2018年から行ってきた実践の中で、LFAの支援につながった子どもの数は増え続けており、子どもの学習習慣や自己認識の変化を、実際に支援拠点に来ていた子どもとその保護者を対象に行なったアンケートから読み取ることができました。子どもや保護者のコメントを一部抜粋して紹介します。

【子どもたちの声】
「わたしはLFAのおかげでいまは日本ごがいえたりかいたりできるようになりました。」(小学生)
「初めは慣れなかったけど、何度もやっていくうちに自分の言葉で説明できるようになった」(中学生)
「(Learning for All の拠点を指して)ここみたいなたまり場があると良い」(高校生)

【保護者の方からの声】
「職員の方や周りの友達と話したり遊んだりすることは、息子の心の中の避難所にもなっていると思う」
「子ども自身とても成長しているのが実感できます」

地域の大人たちが上手に連携することで、子どもたちの声なきSOSを察知することができ、早期に子どもたちのニーズに合わせた支援を届けることができるということがわかりました。

しかしながら、「包括支援」は完成するものではなく、常に子どものニーズを聞き、大人たちがそれぞれの立場からできることを行動し続け、子どもの最善の利益を守るために協働し続けることが必要だとLFAは考えております。

 

■LFAの新たな取り組み紹介

「地域協働型子ども包括支援」のこれまでの取り組み・成果の報告後、LFAが2021年度から開始する新しい取り組みを2つ紹介しました。

LFAは、目の前の子どもに寄り添い、全国の子ども支援の現場の良い実践や仕組みを広げ、社会を動かしていくアプローチで子どもの貧困問題の解決に取り組んでいます。

2021年度からはゴールドマン・サックス様からの追加援助を受け、新たに2つの取り組みを開始します。1つ目は、子ども支援者向けの情報発信サイトとして「こども支援ナビ」です。そして、2つ目は、子ども包括支援の実践を応援する「ゴールドマン・サックス  地域協働型子ども包括支援基金」です。

①情報発信サイト「こども支援ナビ」の紹介

「こども支援ナビ」は全国の子ども支援のノウハウが集まる情報発信サイトです。全国の子ども支援団体からこれまでLFAに寄せられた悩みの声をもとに、”子どもを支える一人ひとりが孤立せず、全国の仲間と繋がりあい、学びあう場をつくりたい”という背景から開設に至りました。

こども支援ナビでは、「子どもへの勉強の教え方」や、「子どもが喜ぶ”遊び”のアイデア」など「子ども支援」に関する実践事例や、専門家によるコラムを掲載するほか、今後は全国の子ども支援団体から寄せられた情報の掲載も予定しています。皆さんの知りたい情報や事例のリクエスト、事例への感想やノウハウの提供を通して、支援に関わる人たちが、協力しながら創り上げていく「子ども支援プラットフォーム」を目指しております。

■「こども支援ナビ」URL
https://childsupport-navi.com/

※無料でご利用いただけます

 

②「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」の紹介

新たな取り組みの2つ目である「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金(以下、本基金)」は、地域で子ども包括支援を実践する団体を、資金と研修や伴走支援などの非資金的でもサポートをする助成プログラムです。本基金は、LFAがこれまで多くの方からの応援や協力のおかげで進めてきた「地域協働型子ども包括支援」を、今度は私たちが全国の子ども達を支える実践者の応援を行っていきたいと思い、ゴールドマン・サックス様、パブリックリソース財団様のご協力を得て、発足しました。

この助成プログラムを通して、全国の子どもたちを支える実践者の方々が地域の方と連携し合いながら、地域に合った「地域協働型子ども包括支援」の在り方を考え、実践を通じて得られたノウハウを他の子ども支援の実践者に教えて欲しいと思っています。

子どもたちに継続的に質の高い支援を届けていくことを目的に、資金面だけでなく地域特性に即した体制構築と組織基盤の強化なども重視し、地域で活動する団体を助成します。地域で活動する団体の状況から、ふたつの助成プログラムを用意しました。

「地域協働型子ども包括支援」の実現に必要な、子どもと「出会い・繋がり・支える」仕組み作りに関心のある方にはぜひ応募をご検討いただければ幸いです。

■「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」特設サイト
https://www.info.public.or.jp/gs-kodomo-hokatsu

※応募期間:2021年5月9日(日)〜2021年6月7日(月)17時まで

プログラムの紹介後、参加者の方々からイベント中に寄せられた質問にも一部回答させていただきました。
「資金以外のサポート内容について教えて欲しい」
「選考基準のうち「先駆性」はどのようなものを想定されているのか」
などを始め、他にも多くの質問がイベント開催中に寄せられました。イベント中にいただいた質問や、よくある質問への回答は、特設サイトの「応募に関するFAQ」から確認いただくことができます。

イベントの最後はLFA代表 李から「2021年度は”こども支援ナビ”と”ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金”を通じて、全国の皆さんと共に問題解決に取り組んでいきたい」という言葉で締めさせていただきました。。

これからもLearning for All では、「こども支援ナビ」や「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」を通じて、皆さんと繋がり、学び合うような関係を全国で作っていきたいと考えております。

なおイベントの中でご紹介した「課題の報告書 2019年度版(全50ページ)」と、「子ども包括支援 実践報告書2020年度版(全140ページ)」は下記より無料でダウンロードいただけます。※ダウンロードいただくには氏名、メールアドレスの記入が必要です。

■「課題の報告書 2019年度版」
ダウンロードフォーム:https://forms.gle/Qr3L2NLhRndpYDGe7

課題の報告書2019年度版「子どもの声から、地域がかわる『子ども支援の生態系モデル』」は、Learnig for All がこれまで出会ってきたお子さんたちの個別事例(個人情報保護のための改変をしております)と各地域の大人たちが抱える課題を取り上げ、その中でどのようにLearning for All が「子どもの声から、地域がかわる」子ども支援の生態系モデルの構築を進めているのかについて、多様な観点から記載をしております。

 

■「子ども包括支援 実践報告書2020年度版」
ダウンロードフォーム:https://forms.gle/ZzQd7vA7oZAqoNZT7

「子ども包括支援 実践報告書2020年度版」は、Learnig for All がこれまで取り組んできた「子ども包括支援」に成果指標を設定し、アンケートやインタビュー調査による評価を行った結果をまとめたものです。

これらの報告書を通して地域で子どもを支えていく方々の活動の参考となれば、嬉しい限りです。
改めましてイベントにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

LFAではこれからも「子どもを中心に考えた支援」を実践しながら、すべての子どもたちが自分の可能性を信じ、 自分の力で人生を切り拓くことのできる社会の実現を目指して参ります。

関連記事