【対談】三井住友信託銀行×Learning for Allが語る、遺贈寄付のこれから

お知らせ
ツーショット_LFAサイト掲載

「誰に残すか」だけでなく、「どんな想いを未来につなぐか」に対する関心の高まり

ー三井住友信託銀行×Learning for Allが語る、遺贈寄付のこれからー

Learning for All (以下、LFA)は、三井住友信託銀行株式会社と遺贈寄付に関する協定を締結しました。
今回、その締結を記念し、三井住友信託銀行 人生100年応援部 部長の坂野氏と、LFA副代表理事の石神による対談を実施しました。

人生100年時代を迎え、資産を「誰に残すか」だけではなく、自分が大切にしてきた想いや価値観を「どのように次の世代へつないでいくか」という点に関心が高まっています。
遺贈寄付は、その選択肢の一つです。

一方で、実際に遺贈寄付を考えようとすると、「何から始めればよいのか」「誰に相談すればよいのか」「家族への相続とどう両立すればよいのか」など、さまざまな疑問や不安も生まれます。

信託銀行とNPOが連携することで、どのようなことができるのか。そして、一人ひとりから託された想いは、どのように子どもたちの未来へつながっていくのか。

対談の様子をご紹介します。

 

対談者

三井住友信託銀行株式会社
人生100年応援部 部長 坂野氏

認定NPO法人Learning for All
副代表理事 石神

 

「家族に残す」だけではない。変わり始めた資産承継への考え方

――人生100年時代において、資産の承継や遺贈寄付に対する社会のニーズは、どのように変化しているのでしょうか。

坂野氏:

社会環境の変化や長寿化に伴って、資産承継に対するニーズも大きく変わってきていると感じています。

これまでは「家族に資産をどう引き継ぐか」ということが中心でした。一方で現在は、まず自分自身の老後の安心を確保したうえで、「自分が大切にしてきた想いや価値観を、どう社会に還元していくか」という視点も高まっています。

「誰に財産を残すか」だけではなく、「どのような想いで次世代に引き継ぐか」。その選択肢の一つとして、遺贈寄付への関心も年々高まっていると感じています。

三井住友信託銀行株式会社 人生100年応援部 部長 坂野氏

 

――こうした中で、LFAのようなNPOと協定を結ぶことには、どのような意義があると考えていますか。

坂野氏:

社会貢献に関心を持っていても、「どのようにすればよいかわからない」「誰に相談すればよいかわからない」という方は少なくありません。

LFAさんのような団体と連携することで、まず遺贈寄付という選択肢そのものを知っていただくきっかけになります。そして、自分の資産をどう生かしていくのかを、より幅広く考えていただく機会にもなると思っています。

LFAが「寄付」という財源を大切にする理由

――LFAにとって、遺贈寄付はどのような意味を持つ財源なのでしょうか。

石神:

LFAにとって、寄付は単なる活動資金ではありません。

私たちは、子どもの貧困という社会課題に向き合う中で、目の前の子どもへの支援だけでなく、新しい支援の仕組みをつくり、それを社会全体へ広げていくことにも取り組んでいます。

行政や企業では、リスクや制度上の制約からすぐには踏み込みづらい領域があります。そうした場所に、寄付を財源として新しい取り組みを生み出し、それを社会へ提示していく。

僕は、寄付には「社会をアップデートしていく力」があると思っています。

認定NPO法人Learning for All 副代表理事 石神

 

――その中でも、遺贈寄付にはどのような意味がありますか。

石神:

遺贈寄付は、一人ひとりの方の想いを受け取らせていただくものだと考えています。

その方が亡くなられた後も、大切にしてきた想いを形にして、社会の中で継続していくことができる。

一方で、僕たちだけでは、一人ひとりの資産状況に応じた専門的なご相談に対応することには限界があります。

だからこそ、資産承継の専門性を持ち、多様な選択肢を提案できる三井住友信託銀行さんと連携することで、それぞれの役割を生かしながら、寄付者さまの想いをより良い形で実現していきたいと考えています。

遺贈寄付を「安心して考えられる選択肢」に

――実際に遺贈寄付を検討する方に対して、三井住友信託銀行ではどのようなサポートを行っているのでしょうか。

坂野氏:

遺言書の作成や、相続発生後の遺言執行を通じて、お客さまの大切な想いを実現するためのお手伝いをしています。
また、私たちが大切にしているのは、遺贈寄付を含めた資産承継全体について考えることです。

ご家族にどのように資産を承継するのか、ご自身の老後資金をどの程度確保しておくのか。そのうえで、社会への貢献をどのように考えるのか。

ご家族への資産承継やご自身の将来設計も踏まえながら、お客さまの価値観や想いに合った選択肢を一緒に考えていくことが大切だと思っています。

 

――今回の協定によって、遺贈寄付を考える方の不安はどのように軽減されるのでしょうか。

坂野氏:

「何から始めればいいかわからない」という方に対して、LFAさんの活動や遺贈寄付という選択肢を知っていただく機会と、具体的な手続きのサポートをあわせて提供できるようになったことは大きいと思います。

自分の想いを、どのような形で実現できるのか。より具体的にイメージしやすくなるのではないでしょうか。

 

託された想いは、子どもたちの「夢」や「希望」に変わっていく

――寄付者さまから託された想いは、最終的にどのように子どもたちへ届いていくのでしょうか。

石神:

LFAがまず子どもたちに届けるのは、「安心安全な居場所」と「信頼できる大人」です。

厳しい環境にいる子どもに、いきなり「頑張れ」と言うだけでは難しいんです。

まずは食事や安心して過ごせる居場所といった生活の土台を整える。そして、信頼できる大人との関わりを重ねる中で、少しずつ自分自身を肯定できるようになっていく。

そうすることで初めて、子どもたちから「大学に行きたい」「こんな仕事をしたい」といった夢が芽生えてきます。

寄付者さまの想いは、そうした子どもたちの笑顔や希望に変わっていくと考えています。

 

協定の先に目指す、「寄付文化の醸成」

――遺贈寄付を通じて、今後どのような社会をつくっていきたいと考えていますか。

坂野氏:

お客さまが共感する活動に資産を託していただくことで、その想いが将来にわたって社会に生かされていく。そうした循環をつくっていきたいと思っています。

また、今回の連携は、日本における「寄付文化の醸成」にもつながるものと考えています。

社会貢献について安心して検討できる環境を整えることも、信託銀行の役割の一つだと思っています。

石神:

「寄付文化の醸成」という言葉は、すごく心強く感じています。

今後は、遺贈寄付を検討される方を相互にご紹介するだけではなく、共同でセミナーや勉強会を開催するなど、お客さまや支援者の皆さまと一緒に社会課題について考える場をつくっていきたいです。

三井住友信託銀行さんとは、二人三脚で日本に寄付文化を根付かせていくパートナーでありたいと思っています。

 

遺贈寄付を考えている方へ

対談の最後に、遺贈寄付を考えている方へのメッセージを伺いました。

坂野氏:

私ども三井住友信託銀行は、ファイナンシャル・ウェルビーイングを「お金の不安に左右されることなく、自分らしい人生を安心して描き続けられる状態」のことであると考えています。その実現のためには、資産をはぐくみ、守ることだけではなく、ご自身の想いに沿って活かし、ご家族へ円滑に引き継ぎ、さらには社会へつないでいくことも大切な要素になると考えています。

遺贈寄付は、その選択肢の一つです。ご自身のために活かす、ご家族へ引き継ぐ、そして社会へつなぐ。そうした資産承継のあり方を考える中で、ご自身らしい選択肢として遺贈寄付にも関心を持っていただければ幸いです。

石神:

寄付は特別なことではなく、誰もが選択できるものです。

まずは専門機関に相談したり、関心のある団体のホームページを覗いて活動を知ることから始めてください。それが社会課題の解決を前に進める大切な力であり、子どもたちの未来を支える第一歩になります。

子どもの領域に関心があれば、ぜひLFAのイベントなどにも足を運んでいただければ幸いです。

 

一人ひとりの想いを、次の世代へ

今回の協定によって、三井住友信託銀行が持つ資産承継に関する専門性と、LFAが持つ子ども支援の現場がつながりました。

遺贈寄付は、「人生の最後に財産をどうするか」だけを考えるものではありません。

自分がこれまで何を大切にしてきたのか。そして、その想いをこれからの社会にどう残していきたいのか。

そうしたことを考える、一つのきっかけでもあります。

LFAは今後も、一人ひとりから託された想いを受け止め、子どもたちの未来や、子どもの貧困という社会課題の解決へとつないでいきます。

 

■LFAへの遺贈寄付について

Learning for Allでは、遺贈寄付に関するご相談を受け付けています。

▶まずは詳しく知りたい方
遺贈寄付の仕組みや、LFAへの遺贈寄付について知りたい方はこちらをご覧ください。

・LFAの遺贈寄付について
【URL】https://learningforall.or.jp/legacy/

 

▶具体的に相談したい方
「家族への相続とのバランスを相談したい」「保有している資産で遺贈寄付ができるか知りたい」「具体的な手続きについて相談したい」という方は、こちらからお気軽にご相談ください。

・遺贈寄付に関するご相談・お問い合わせ
【URL】https://lfa.tayori.com/form/7d540e553065df69730f12d4741bc1e359864c49/?_fsi=eKYPR8PS

 

▶関連情報
・リリース「“想い”を未来の子どもたちへ。Learning for All と三井住友信託銀行が「遺贈寄付」の可能性を語る」
【URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000055931.html