【学生スタッフインタビュー】1人でも多くの大学生が子どもたちに向き合うことで変えられる社会はある

インタビュー・コラム
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こんばんは。学生採用インターンの弓削です。今回は学習支援拠点で現場管理スタッフとして活動していたインターン生のインタビュー記事をお送りします。

今回記事を書いてくれたのは、東京女子大学3年生の岡田真理子さんです。岡田さんは、大学の授業で富裕国と貧困国の比較を学んだのがきっかけで日本の相対的貧困について関心を持ちました。又、塾講師のアルバイトでの子どもとの出会いで、自分の当たり前の生活は消して当たり前ではないということに気づき、貧困を肌で感じた経験が、LFAへの参加につながりました。

 

・LFAに参加する前と今で一番変わったのはどのようなところですか?

貧困に対する認識が変わったと思います。参加する前までは「貧困」とは経済的な困窮からくるものというイメージでした。お金がないから、勉強ができない、だから大学生の私たちが無償で勉強を教えることで学習機会を担保していく必要があると考えていました。しかし、現場で様々な子どもたちと向き合う中で必ずしもそうではないと感じました。

研修中の様子

左が岡田さん

又、LFAでは「学び環境、育まれる環境、繋がり」の喪失が貧困であると定義しています。学力の低下や家庭環境が原因で行きたいところではなく、行ける高校という選択肢しかない子や、不登校により他人との関係性を築く経験が少ない子など困難を抱えてる子どもたちは沢山います。こういった背景が「自分の未来に希望を持てない」という現状を生み出しているのだと感じ、これこそが子どもの貧困なのではないかと考えるようになりました。しかし、どんな子どもたちでも「勉強ができるようになりたい」「将来こんなことをしたい」といった願望はあると思います。だからこそ、子どもたちが自分のなりたい姿を描き、そのために頑張れる環境を作ることが私たちがやるべきことだと思います。まず私たち大人が子どもの可能性を信じてあげること、そして子ども達に成功体験を届けることが大切であると思います。

・LFAで達成したことは何ですか?

子ども自身が自分のよさに気付けるようになったことです。夏から関わっていた拠点には非常に自己肯定感の低い中学2年生の男の子がいました。その子は中学1年生の頃から寺子屋に参加し、入った当初に比べて非常に学力が上がっていました。夏の寺子屋の授業では、自分で志望校を決め、そこに行くためにはどうしたらいいのかを積極的に教師に質問したり、「過去の問題を解いてみたい」と自分の将来に対して前向きでした。しかし、その子はどんなにできるようになっても自分の頑張りを認めることが出来ず、教師が褒めても嬉しそうな顔をすることはありませんでした。その要因は家庭環境にありました。その子は双子の兄がおり、常日頃から比較され続け、承認される環境が無かったのです。

そこでまずその子自身の存在を承認してあげることから始めました。その子の中には常に「兄に負けている自分」が映っているようでした。他者比較した上での自分ではなく、「前はできなかったけど、今はできるようになった」といったその子自身のプロセスを踏まえ、ありのままの良さを伝え続けました。承認の場を寺子屋で作った結果、プログラム中の自己紹介シートの自分の良いところという欄に「やればできる」と記載してくれました。これを見た時は非常に嬉しかったです。

この経験を通して大切だと思ったことは「子ども自身が自己受容できるかどうか」ということです。自分で自分の頑張りを認めることができて初めて、自分には価値があると思え、自分の強みを理解することができます。ただ、これを作るためには環境が非常に関係しています。その子自身の「ありのまま」を認めてあげること、これを家庭内や学校、友人、寺子屋など包括的に行っていく事が大切であると考えます。

・最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

LFAの良さは子ども達はもちろん、自分にもチームにも真剣に向き合うことができること。この経験を通じて、子どもと一緒に教師自身も成長することができます。そして子どもたちと接していく中で、日本におかれている社会課題とは何か、どうやってこれを解決していくべきなのかを考えるきっかけになると思います。社会を変えることは難しいかも知れませんが、1人でも多くの大学生が子どもたちに向き合うことで変えられる社会はあると思います。子どもたちに寄り添いながら、共に成長できるのは今しかできない経験です。ぜひ、LFAに参加してみませんか?

 

 

 

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