【学生スタッフインタビュー】LFAに参加することで、実体験をもとに貧困について考えられるようになった。

インタビュー・コラム
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皆さんこんばんは。学生採用インターンのみゆです。

今回は2019年夏プログラムの学習支援拠点にてボランティア教師を経験したのち、現在は学生採用インターンとして相談会の主催やLFAの広報担当をしている小田広希さんにインタビューを実施しました。

春秋冬プログラムとは違った形で開催される夏プログラムに参加した小田さんの、生の声をぜひお聞きください。

ーLFAに参加したきっかけについて教えてください。

自分は小学生のときに、今思えば小さな経験ではあるんですけど、物を隠されたりするいじめられた経験がありました。逆に、対応してくれない大人が嫌になったっていうのもあって、いじめる側に回ってしまう経験もありました。でもそれって、いじめていた側が言うのも変ですけど、大人への寂しいって気持ちが転じてそうなっちゃったなって思うんです。だから、時間的に余裕がある学生である自分が、そういう寂しい気持ちを減らす、居場所を提供する立場になれたらいいなと思い、LFAへの参加を決めました。

 

ーなるほど。事前研修がLFAは充実しているとはいえども、子どもと関わることに緊張はありませんでしたか?

そうですね。事前研修を受けることで、子どもの学習遅滞がとても深刻な問題だということを改めて学ぶこともできたし、指導準備のフローもある程度身に着けることはできましたが、それでも、実際に教えにいくまではとても緊張しましたね。

 

わかります。私もものすごくどきどきしました…。
次に、夏プログラムの大まかな流れについてお聞きしたいです。

ご存じのとおり、夏プログラムは5日間連続指導することになっています。午前中指導した後は4時間くらい振り返りをして、家に帰ったら次の日の指導準備をするといった流れですね。

 

夏プログラムは他のプログラムに比べても忙しそうだな、というのが正直な印象です。

指導準備が短いので大変であることは間違いないですが、でも、短期の夏プログラムだからこその良さっていうのがあると思っています。

例えば、毎日指導するからこそ、集中的に子どもができない分野にフォーカスして苦手克服できるということ。

具体的なエピソードでお話します。

英語は小文字大文字の区別がわからない、数学は負の計算ができない、という学習状況の子を僕は教えたんです。

だけど、5日間毎日指導することで、しっかり理解してくれるようになっていって。
プログラム初日では理解できなかったことが、5日後のプログラム最終日にはできるようになったんです。毎日同じ部分を集中的に指導できたことによる結果だと思っています。

それに、子どもの急成長は、かなり子どもの自信にも繋がっているのではないかと思います。
プログラムの最終日に実施する確認テストの前に、彼は「このテスト、満点取れると思う」と話してくれました。テストの前でのそういう言葉は、勉強した分野ができるようになったという意識がないと出ないじゃないですか。やっぱり子どもにとっても、『昨日できなかったことが、今日できるようになった』というのはストレートに自信に繋がるんだと思いましたね。

 

子どもから自信のある発言を聞けると嬉しいですよね。

そうですね。あと、夏プログラムに来てくれる子どもって、「この夏休みの間でできないことができるようになりたい」という思いできてくれる子が多くて。僕が見た子もそうだったんですけど。
そういう目標を持った子の学習支援に携われるのも、夏休み中に開催されるプログラムの魅力だなと思いますね。

 

ー実際に子どもと携わるのは短い期間ではあったと思いますが、LFAの活動に参加する前と後で子どもに対する意識において変わったことはどんなことですか?

日本は、先進国だからこそ起こっている問題があることは知っていたんですけど、実際関わってみて、実体験をもとに貧困について考えることができました。ニュースを見る目も変わりました。それこそ、今回の新型コロナウイルスで起こっている、学力格差の問題。学校がなくなったら大変になっちゃう子がいるっていうことを、身近に感じられました。

 

 

確かに。私も教育現場に携わった経験があったからこその、当事者意識を感じています。

ーでは、そんな小田さんが今、LFAに関わり続けている理由を教えてください。

LFAは正直今の段階ではまだ改善できるところはあると思っています。そういう想いでインターンとしてLFAに携わっています。一番考えているのは、学生にとって、もっと活動しやすい方向にしていきたいなというところです。だからこそ、今僕は、参加を考えてくださっている学生向けに相談会や広報に携わっています。

 

 

ーなるほど。同じインターンとして小田さんの想いにはとても共感します。

ー最後に参加を迷っている学生に一言お願いします!

現場に行かないとわからないことを学ぶことができる。同じ問題意識を持った仲間に出会えることもできる。それって学生にとって損なことはないと思うんです。ボランティア活動に参加することは少し勇気が要ることかもしれません。それでも、の一歩を踏み出してくれたら、目の前の世界はもっと大きく開けるということを保証したいです。

また、もしご参加いただいて、ちょっとでも「いいかも」と思ってくれたら、ぜひ長期間を通してLFAに携わり続けてくれたらうれしいなと思っています。そして自分の周りにいる友人も巻き込んだ活動の取り組みにもチャレンジしてみてほしいです。同じ課題意識をもって友達と一緒に活動することって、大学生活ではなかなかない経験じゃないですか。1人でやるよりもモチベーションも上がるし、LFAの仲間として一緒に子どもに支援を届ける、そのやりがいもさらに強くなるんじゃないかなと思います。LFAに参加してからの皆さんのアクションにも期待しています!