【イベントレポート】みらいのたね合同会社様に「非営利団体向け実践型プロジェクトマネジメント研修」を開催いただきました

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イベントレポート_みらいのたね様

全国で子ども支援に関わる団体の活動を応援・推進する「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金(以下、本基金)」にて採択された団体の伴走支援を担うLearning for All (以下、LFA)は、採択団体が活動の中で得たノウハウや学びを団体間で共有したり、互いの知恵を出し合ったりしながら課題解決に共に取り組みたいという思いのもと、研修などの学び合いの機会を作っています。
※本基金の詳細は記事の最後をご覧ください

その取り組みの一環として先日、子どもたちへの教育事業を中心に展開する「みらいのたね合同会社」の大津真一氏を講師としてお招きし、本基金採択団体およびLFA の職員を対象に” 非営利団体向け実践型プロジェクトマネジメント研修”を実施しました。

本研修は約5ヶ月間・全6回に渡り開催され、非営利活動に必要となるプロジェクトマネジメントスキルを講義と実践ワークを通じて学ぶ内容になっています。

今回のイベントレポートでは、全6回のうち第1回と第2回の研修の様子をお伝えします。
第1回・第2回の研修では本基金採択団体およびLFAの職員の合わせて約40名が参加し、「プロジェクトマネジメント概要・立ち上げ」「プロジェクトの計画」について学びました。

第1回目の研修ではプロジェクトマネジメントの概要や、プロジェクト立ち上げのためのポイントについて講義を受けたあと、実際に携わっているプロジェクトのケースを用いて、プロジェクトの目的やステークホルダーなどを可視化するためのプロジェクトコンセプトシートを作成するワークを実施しました。

講義やワークを通じて、参加者からは、

「プロジェクトについて可視化することでWhy(プロジェクトの目的)が明確になる感覚を得ました。チームとしての大切にしたい価値観を可視化していきたいと感じました。」

「プロジェクト全体を俯瞰して考えながらステークホルダーを想像することが大切だと気づいた。間接的なステークホルダーへプロジェクトを伝えるときには、団体のパーパスとの繋がりや社会との繋がりを意識したコミュニケーションをとることが大事だと思った」

などの気づき学びに関する感想がありました。

※研修時の様子

また、第2回目の研修では、1回目の研修振り返りやプロジェクトの計画立案について講義を受けたあと、プロジェクトのスケジュール管理の拠り所となるマスタースケジュールを作成するワークを実施しました。

講義やワークを通じて参加者からは、

「マスタースケジュールは、メンバーの「推進力」を高めるものだという気づきがありました。”可視化”と”遊び心”が大切なポイントで、メンバーの主体的な取り組みを生み出す!と学びました」

「期日の設定やスケジュール作成に苦手意識があったが、マスタースケジュールの作成作業を通して、とりあえずマイルストーンを置き、全体を眺めて大局の流れや山を見つけること、その中で新たな視点に気付くこと等、可視化による効果で、漠然とした不安がグッと減少し、実行に向けて取り掛かりやすくなる事が分かった。」

「素晴らしい企画書やスケジュールを作成することは決して簡単ではなく、作成のプロセスに多くの意義があることを実感したことが、大きな学びです。」

など、2回の講義を通して様々な感想が寄せられました。

※研修参加者の皆さん(一部)

団体の垣根を超え、子ども支援に取り組む仲間として、本基金採択団体とLearning for All の職員同士で学び合ったり、思いや考えを共有し合ったりすることは、日々の活動の役に立つ新たな視点や気づきを得たり、団体のエンパワーメントに繋がると感じました。

本基金を通じて子ども支援に関わる全国の採択団体の職員の方と繋がり、一緒にスキルアップや課題解決に取り組めることを大変嬉しく思います。

これからもLearning for All では、「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」や「こども支援ナビ」を通じて、子どもたちを支える実践者と繋がり、学び合うような関係を全国で作っていきたいと考えております。

■みらいのたね合同会社 公式HP
https://www.mirainotane.org/

■ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金 公式HP
https://learningforall.or.jp/gschildfund/

■こども支援ナビ
https://childsupport-navi.com/

■NPO法人 Learning for All 公式HP
https://learningforall.or.jp/

■「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」について
LFAは2014年の活動開始から困難を抱える子どもや家庭に向き合う中で、既存の子ども支援政策やいちNPOの支援だけでは子どものニーズを質量ともに満たすことが難しいと考えてきました。そこでLFAがモデルづくりを進めてきた「地域協働型子ども包括支援」のノウハウをもとに、全国で子ども支援に関わる団体の活動を資金と研修や伴走支援などの非資金的でも応援・推進したいと思い、ゴールドマン・サックス様、パブリックリソース財団様のご協力を得て、2021年5月に「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」を発足しました。

 


LFAでは皆さまよりいただいた温かいご支援を、子どもたちが勉強や日常生活を身に着け、社会に羽ばたくための支援資金として使わせていただいております。
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■寄付ページはこちら https://learningforall.or.jp/support/