【イベントレポート】「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」採択結果報告会

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10月20日(水)にLearning for All(以下、LFA)主催で「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」採択結果報告会をオンラインで実施しました。

当日は、「ゴールドマン・サックス 地域協働型子ども包括支援基金」で採択された団体の代表および担当者とメディア関係者の皆さまにご参加いただきました。

「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金(以下、本基金)」は、ゴールドマン・サックス様、パブリックリソース財団様の協力を得て発足しました。全国で子ども支援を行う団体へ、資金面だけでなくLFAによる研修や伴走支援などの非資金的でもサポートをする助成プログラムとなり、初年度となる2021年度は9団体へ総額約3,300万円の助成が決定しました。

報告会の冒頭に本基金の採択結果について、LFA代表 李より報告しました。
採択結果の詳細は本基金の公式HPよりご確認いただけます。

■基金公式HP:https://learningforall.or.jp/gschildfund/

 

さらに、本基金の発起人であるゴールドマン・サックス証券株式会社 代表取締役社長 持田昌典氏に本基金に寄せる思いをお話しいただきました。

■ゴールドマン・サックス証券株式会社 代表取締役社長 持田昌典氏コメント(一部抜粋)

「本基金によって、困難な状況に置かれる子どもたちを包括的に支える「地域協働型子ども包括支援」モデルの全国展開が、第一歩ですが、現実的なものになりそうなことを嬉しく思います。
全国で包括支援モデルを実現するためには、採択団体の皆さんのお力添えがなくては実現できないと考えています。皆さんが日々の活動で培われたノウハウと地域の人脈を生かしながら、困難な状況に置かれる子どもたちに、より早く、より適切に支援を届けていただきたいと強く願っています。
また、このような大規模プロジェクトでは横の連携がとても大切だと思います。LFAの伴走支援に加えて、採択団体の皆さん同士で独自にネットワークを構築し、より良い支援のために情報共有をぜひ進めていただけたらと思います。

本基金を通じた取り組みは、今後の日本の子どもの貧困対策に影響を与える重要な取り組みだと思います。皆さんの活動が成功していくことを心より応援しています。」

また、採択団体に本基金で取り組む事業計画について発表していただきました。

■各団体発表の様子

NPO法人あっとすくーる<大阪府箕面市>

NPO法人STORIA<宮城県仙台市>

NPO法人いるか<福岡県福岡市>

NPO法人ダイバーシティ工房<千葉県市川市>

NPO法人ビーンズふくしま<福島県福島市>

さらにタイプBで採択された下記4団体も事業計画を発表。
今回受賞した計9団体が今後の自分たちが拠点とするエリアでどのように子どもたちへ支援を行っていくか語りました。
・「NPO法人 アスイク<宮城県仙台市>
・一般社団法人 SGSG(エスジーエスジー)<岡山県岡山市>
・NPO法人ケアット<兵庫県 神戸市>
・NPO法人 抱僕(ほうぼく)<福岡県北九州市>

事業計画の発表後には「この基金をきっかけとして、九州エリアの子どもの貧困問題に力を合わせて取り組んで行きたい」「他団体の拠点見学をして、学び合いたい」などの声がありました。

最後にLFA代表 李より、採択団体に向けて今後の取り組みについてお話ししました。

■LFA代表 李コメント

「これから、採択団体とLFAでチーム一丸となり、本基金の活動の中で得たノウハウや学びをチーム全体で共有したり、互いの知恵を出し合いながら課題解決に共に取り組みたいと思っています。

新型コロナウイルスの影響もあり、子どもたちが置かれる状況はさらに深刻化していますが、本基金の活動を通じて一人でも多くの子どもたちにより良い支援を届けられるようにご尽力いただければと思います。」

これからもLearning for All では、「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」や「こども支援ナビ」を通じて、子どもたちを支える実践者と繋がり、学び合うような関係を全国で作っていきたいと考えております。

■基金公式HP
https://learningforall.or.jp/gschildfund/

■こども支援ナビHP
https://childsupport-navi.com/

■NPO法人 Learnig for All HP
https://learningforall.or.jp/

■「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金」について
LFAは2014年の活動開始から困難を抱える子どもや家庭に向き合う中で、既存の子ども支援政策やNPO等の支援だけでは子どものニーズを質量ともに満たすことが難しいと考えてきました。そこでLFAがモデルづくりを進めてきた「地域協働型子ども包括支援(下記参照)」のノウハウをもとに、全国で同じように子ども支援に関わる団体の活動を応援・推進したいと思い、ゴールドマン・サックス様、パブリックリソース財団様のご協力を得て、「ゴールドマン・サックス地域協働型子ども包括支援基金(以下、本基金)」を発足しました。本基金は全国で子ども支援を行う団体へ、資金と研修や伴走支援などの非資金的でもサポートをする助成プログラムとなります。
なお、本基金では、3年間(2021年度~2023年度)で17団体へ総額1.2億円(※)の資金援助を予定しております。
※:助成金額は支援団体数によって変動する可能性があります

■「地域協働型子ども包括支援」とは
「地域協働型子ども包括支援」とは、虐待、教育格差など、経済的困窮に付随して複雑な困難に置かれている子ども達が、地域の中で見過ごされることなく、早期に適切な支援場所に繋がり、見守られ・支えられていく仕組みを作ることです。
※対象の子どもの年齢は主に6~18歳を想定しています