【現場からのストーリー】お弁当付きの勉強会がスタート!

活動レポート
【現場からのストーリー】 カラーサンドでガラスアート! 小さな浜辺をつくろう (2)

Learning for All が活動している地域の一つ、東京都板橋区。
これまで、不登校や別室登校の中学生に、個別に学習指導のサポートを行ってきました。

新たに、勉強をしたり教えてもらえるだけでなく、子どもたちがより参加しやすく、ゆったりと過ごせるようにお弁当も用意している、ユニークな学習支援兼居場所支援を開始。昨年の秋から準備を進め、この春から活動開始となりました。

緊急事態宣言が明けていた4月上旬、中学校の図書室をお借りして感染予防策をとって活動が開始しました。

学校での案内や声かけで参加した子どもたちは10名ほど。宿題などをして、わからないことがあればスタッフに質問し、子ども同士も教えあい、「学び合い」の空間が自然と生まれていました。
学習が終わった後は、図書室で本を読んだり、スタッフや友だちと話したりと、好きなように過ごしました。中学校の先生も立ち寄り、学校にあまり通えていない子どももやってきて、おしゃべりに花を咲かせる場面も。食事中は会話をしませんが、食事もとれることで、参加しやすい、過ごしやすい居場所になってきました。
 

しかし、緊急事態宣言下では、部活動や土日を含めた放課後の活動は中止となり、学校内で活動できません。夏に予定されていた行事も全て中止になりました。

 それでも、子どもたちの様子を知り、彼らと関係をつくっていくために、”お弁当を配る”というかたちで活動を続けてきました。
家にいる兄弟分のお弁当も申し込み、持ち帰る子どもたちもいます。お弁当を受け取りに来てくれる、限られた時間に伝わってくる子どもたちの様子。
「友達と遊べない」「部活がなくなった」「やることがない」など、話を聞くと時間も気持ちも持て余しているようです。

 そんな中で学校以外の場所でも、「子どもたちの居場所をつくりたい」と地域の団体や子ども食堂に相談をし、新たに活動できる場所を見つけました。
さらに、賛同してくれた飲食店さんから栄養もボリュームもたくさんつまったお弁当をつくってもらえることになりました。

計画を立てては変更をする、練り直すの日々が続いていますが、回を重ね、子どもたちにとってひとつの「居場所」や「集中して勉強ができる機会」「勉強をみてもらえる機会」と認知されるようになってきました。
また、スタッフとの関係を深め、勉強の悩みや進路、趣味について話したり、お弁当の配布を手伝ってくれたりと、子どもたちの参加も深まってきました。

 感染拡大が止まらないなか、9月以降も急な変更や制約が出てくる可能性があります。
「子どもたちを最優先に」ということを念頭に、できうることを見据え、対策をとる、計画を変更することをしながら、日々、子どもたちと接しています。

そしてこの新たな活動は、ドイツ銀行グループ様のご支援を受けて行われています。
コロナウィルス感染拡大の影響を受け、チャレンジが多い新しい活動にご賛同・ご支援いただき、心強いLFAのパートナー企業様です。
いつも温かいご支援をありがとうございます。

LFAではこれからも、子どもたち一人ひとりと向き合いながら、コロナ禍でも支援の新しい形を日々模索し、活動してまいります。


LFAでは皆さまよりいただいた温かいご支援を、子どもたちが勉強や日常生活を身に着け、社会に羽ばたくための支援資金として使わせていただいております。
もし私たちの活動を応援いただけるようでしたら下記ページをご覧くださいませ。

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