【学生スタッフインタビュー】不安よりも今までの学びを実践できる楽しみが大きかった

インタビュー・コラム
黒川さん画像(切り取り)

皆さんこんにちは、学生採用インターンの数山です。今回は2021年冬プログラムに、学習支援拠点でボランティアスタッフとしてLearning for All(以下、LFA)に参加した黒川真莉菜さんにインタビューを行いました。

LFAの活動に参加し、「不安よりも今までの学びを実践できる楽しみが大きかった」「価値観が変わった」と語る黒川さんの声をお聞きください。

LFAに参加した理由を教えてください。

理由は主に2つあります。

1つ目の理由は、子どもに実際に指導する経験をしてみたかったからです。
私は将来教師を目指しています。中学校1年生の時の塾の数学の先生の教え方がわかりやすく、もともと小学校から算数が苦手だったのですが、その先生に教えてもらって初めて「できた」と感じた経験があり教師になろうと思いました。
教師になるために教職課程をとっているので、子どもたちがどのようなところでつまずくのか、どう教えたらいいのかを学ぶことができたらいいなと思い、参加しました。

2つ目の理由は、子どもに学習の機会を届けたいと思ったからです。
大学の授業で、家庭の経済格差によって子どもの勉強の質が変わるということを学びました。
そのことを知り、子どもたちが塾に行かなくても自分のやりたいことが学べる場所があればいいと思うようになりました。
それがLFAで実現できると考えて、参加を決定しました。

担当していた子どもはどのような子どもでしたか?

私は当時小学5年生の女の子2人を担当しました。

勉強に対してとても意欲的で、毎回宿題をやってくれたり、集中して問題を解いてくれたりしました。
初めて2人に会った時は、初対面ということもあってなかなか馴染めませんでしたが、自己紹介などをするなかでだんだんと話せるようになっていきました。
定規と消しゴムを使って遊ぼうと話してくれた時は、心を開いてくれたのだと感じてとても嬉しかったです。
その子は消しゴムに名前をつけて、「どっち使う?」と聞いてくれたりして、どんどん自分を信頼してくれるようになっているんだと伝わりました。

とても素敵なお話ですね。指導する中で難しい場面はありましたか?

子どもたち2人とも、できないことがあるとすぐに落ち込んでしまう性格でした。
そのため、一緒に学習を進めていく中で一回できない問題や単元があると、そこから気持ちを保って勉強することが難しかったです。
帰る時に暗い顔でさようならをすることもありました。

そこで、簡単な問いかけから進めて、その問いかけに答えられたときにはたくさん褒めるようにしました。
「できた」という実感を持ってもらうことがやる気にも繋がるのかなと思い、たくさん子どもに問いかけて、コミュニケーションをとって、たくさん褒めることを大切にしました。

「できてよかった」と言ってもらった時には、とても達成感がありました。

指導経験がないということもお話されていましたね。活動をするにあたって不安などはありませんでしたか?

指導経験がなかったということに対して、そこまで不安はありませんでした。
大学の授業で模擬授業をしたり、指導案を作成していたことがあったので、今までの学びを「実践できるんだ」「自分で実践するとどうなるんだろう」という楽しみの方が大きかったです。

それでも、子どもが問題でつまずいた時にどう対応をしたらいいか考えるのは大変でした。
事前に「こう間違えるだろう」と想定していたものではなく、指導をして初めて起こったつまずきに対してすぐに対応しなくてはいけないこともあり、「どう説明したらいいんだろう」と考えることがありました。
その時は、もう一回問題の解き方を説明してから一緒に問題を解いてみるということをしました。
自分の経験を参考にして、何度も解くことで覚えられると思い、だからこそ子どもと一緒に問題を解く時間をとりました。

LFAの活動の中で印象に残った出来事はありますか?

学生ボランティア同士で対話したことです。
大学生になってからコロナ禍ということもあり、学生同士で話す機会があまりありませんでした。
対話をすることで、自分の考えを深めたり相手の考えを知ることもでき、いい時間だと感じました。

特に子どもの将来について考えて、対話した時のことが印象に残っています。
自分の担当している子どもに将来どうなっていてほしいか、そのために自分は何をしていくかについて話をした時は、担当している子どもが違ったということもありますが、同じチームのボランティアそれぞれで思っていることが違いました。
それでも最終的には、みんな同じような1つの方向を目指しているんだということを感じたことを覚えています。

LFAに参加する前と後で、変化したところはありましたか?

LFAに参加するまでは、勉強を教えるということが根本的であり大切なところだと思っていましたが、子どもの居場所づくりも大事なのだと考えるようになりました。
他のボランティアと話したり担当していた子どもが途中休みがちになってしまった経験から自分の価値観が変わったように思います。

居場所づくりの重要性から学校の不登校問題にも考えをつなげられました。
自分が将来働きたいと思っている学校という場所でも、不登校で休みがちになってしまう子どももいるので、子どもたちの居場所を作れるようになったらいいなと思います。

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

自分もLFAに参加して価値観が変わったという経験をしました。
どんな子どもと関わっても、活動を通して自分自身が成長できるはずです。
参加することに不安があっても、自分の将来につながると思うのでぜひ挑戦してみてください。

 

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Learning for All では学習支援・居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。


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