【学生スタッフインタビュー】子どもに向き合う拠点が、自分にとっての居場所にもなった。

インタビュー・コラム
2023-08-24 10.33のイメージ

皆さん、こんにちは。

学生採用インターンの柴田です。

 

今回は、Learning for all(以下、LFA)の居場所づくりボランティアに参加した室屋智都さんにインタビューを行いました。

室屋さんは、2021年冬プログラムから約1年間ボランティアに参加しています。

LFAでの活動を通して、どんなときに辛いと思ったり、やりがいを感じたりしたのか。

また、居場所づくりを半年間経験した室屋さんご自身が感じる、居場所づくりならではの魅力をお聞きしました。

LFAに参加したきっかけを教えてください。

きっかけは2つあります。

1つ目は、過干渉な親や精神的に不安定な親を抱えている友人たちと関わった経験です。

友人たちの相談を受ける中で、そのような親を抱えている子どもの苦労や精神的な負担を目の当たりにしてきました。全国には同じような状況の人が他にもたくさんいるのではないかと考え、「一人でも多く寄り添える人間がいたら良いのではないのか。自分もその一人になりたい。」と思うようになりました。

 

2つ目は、幼い頃からの自分自身の考え方です。

私は昔から他者に対して、その人の背景を想像して考える、という癖がありました。

「今、社会通念的には良くないと思えるような行動を取っている人でも、その行動には背景や理由があるのではないか」ということを漠然と考えることがよくありました。そして、そういった考えを深めるうちに、人が起こす行動や大切にしている価値観は、子ども時代の環境要因が大きく影響しているのではという結論に至りました。

 

この2つの経験や考え方を踏まえて、人格形成に大きな影響を及ぼす子ども時代に、何らかの困難を抱えている人たちがいるということに対して課題意識を持つようになりました。特に子ども時代は、周囲の環境に影響されやすいからこそ、周りのサポートが必要なのではないかということを考え、そうした課題に対してアプローチしているLFAに関わりたいと思うようになりました。

2021年冬のプログラムの後、2022年春のプログラムも継続していますが、その理由は何ですか。

ボランティアを始める当初から「半年は続けたい」と考えていました。

理由は、継続的な関わりの中で構築される信頼感や安心感が大事なのではないかと思っていたからです。

活動の後半になるにつれて、子どもへの接し方に対しての課題意識もありましたが、単純に「続けたいな」と思うようになっていました。活動を続けていくうちに、お世話になった拠点が自分にとっての居場所にもなっていたからです。活動の中で、子どもたちが私に信頼を寄せてくれている気がして、子どもたちから認められているような感覚を得ることができました。また、他のボランティアや職員に辛いことを相談・共有していく中で、スタッフ間の信頼も生まれていました。

活動をしている中で辛いな…と思うことはあったのですね。

はい、ありました(笑)

私自身人に強く注意するタイプの人間ではなかったので、子どもが社会的に正しくない行動をとったときに、何と言ったら良いのかすごく悩んだことがありました。注意をした方が良いけれど、言葉が出てこなくて何も言えなかったこともあります。

そのような悩みは職員や他のボランティアの方とも共有した上で、自己分析をしたり、対応の仕方について意見交換をしたりするようにしました。その中で、私の場合は「子どたちが『自分の味方だ』と思ってくれるような大人になりたい」という心理が働いていたことが分かり、職員から「『注意する人』と『子どもに寄り添う人』というように役割を分担するのはどうか」とアドバイスをいただきました。

結果、子どもに注意する役割を職員の方に任せて、私は子どもの遊びたい気持ちに共感することに徹することができました。

LFAで活動している中で、どんなときにやりがいを感じましたか?

子どもたちが自ら行動する姿をみると、子どもの成長を感じ、「居場所づくりで活動できてよかったな」と思います。

活動を始めた当初、自分の拠点では、主な交流は子どもと大学生ボランティア間が多く、子ども同士の関わりは来たときと帰るときぐらいしかありませんでした。

あるとき、1人の子どもがみんなで行うゲームの企画を立ててくれて、そこから全員で交流する機会がすごく増えたという出来事がありました。

子ども側からそのような企画が提案されたことが印象的でした。

また、その企画が他の子どもも含めてとても良い雰囲気で行われ、その後も子ども同士の交流が活発に行われるようになったことがとても良いと感じました。

大人側である大学生ボランティアや職員は、あくまで子どもたちにとって通過点の中で関わる存在で、最終的には子どもが自分自身で人との関係作りをしていかないといけません。同世代同士でのコミュニケーションが苦手な子どもが多かったということもあり、「子どもたち同士の交流の機会を通じて成長していってほしい」というのが当初より拠点としての想いとしてあったため、自分たちのミッションの一つが達成され、とてもやりがいを感じました。

室屋さん自身が考える居場所づくりならではの魅力はなんですか?

大きく2つあります。

まず、居場所づくりでは色々な子どもと関わることができることです。

そして、個々の子どもに合わせて、自分の強みを活かしたアプローチの仕方を考えることができます。私は昔から、アニメやネットカルチャーが好きだったので、その強みを子どもと関わる上で生かしていました。「自分は勉強や話すのが得意ではない」という場合でも、例えば、ボードゲームをしたり、一緒に漫画を読んだり、子どもが何かしているのを後ろでちょっと眺めたりするなど、関わり方を自分で考え、選ぶことができます。

関わり方の自由度がとても高いが故に、「どうやって関われば良いか分からない」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、子どもとのコミュニケーションを楽しいと思える人であれば、どんな方法でも楽しめるし、活動の中でも自分の強みを生かしていけるのではないかと思います。

 

2つ目の魅力は、子どもたちと近い距離で関われることです。居場所づくりでは、「少し目上のお友達」のような感じで関わることができます。だからこそ、同世代には言いづらいようなことなどを、気軽に話せるところもあると思います。

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします。

「活動が上手くできるかわからない」と思っている方もいらっしゃると思いますが、LFAは研修がとても手厚いです。研修により自己理解が深まっていきますし、活動の中での悩みもすごく共有しやすい環境なので、活動前から活動についての心配をする必要はありません!

そして何より、子どもとの関わりは一生の財産になりますし、課題意識に対する一生物の知見になると思うので、ぜひ参加を決意してもらえたらなと思います。

 

LFAのボランティアに参加してみませんか?ぜひ、お待ちしております。

 

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