【学生スタッフインタビュー】 子どもたちと直接関わったからこそ、 社会課題に対する当事者意識が芽生えたと思う

インタビュー・コラム
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皆さんこんばんは、学生採用インターンの坂佐井です。今回は2020年秋プログラムで学習支援拠点のボランティア教師として参加した佐藤さんにインタビューを行いました。
「LFAでの経験を通して考え方のストックが増えたと思う」と活動を振り返る佐藤さんの声をお聞きください。


LFAに参加したきっかけについて教えてください。

佐藤)きっかけはインスタグラムの広告を目にしたことからです。ちょうどそのころは自粛期間と重なっていたので家で過ごす時間が長く、自分の将来について考える時間も増えていました。そして「もっと世の中について知りたい」という想いを持つようになり、社会問題に興味を持つようになりました。そんな時、たまたまインスタグラムで「子どもの貧困」という社会問題に関わることができるボランティアを見つけたので参加をすることに決めました。

実際に参加してみてどんなことを感じましたか?

佐藤)参加する前までは、現場に行けば子どもの貧困はいろんな形で目に見えてくると思っていたんです。しかし、実際に参加してみると子どもの貧困はなかなか表面上では分かるものではないと実感しました。例えば、私が指導していた生徒は生活保護受給のご家庭だと聞いていましたが、彼女の振る舞いや普段の様子からはそのようなご家庭状況だとは気づかないと思います。このように、見えづらい貧困を抱えた子どもたちの姿を目にしたころから、「一見豊かそうに見える日本の不可視化されている貧困問題」に対する問題意識を持つようになりました。

佐藤さんが担当していた生徒について教えてください。

佐藤)私が担当していたのは、外国籍をルーツに持つ小学5年生の女の子です。明るく活発で、自ら色々話してくれるので会話が弾むことも多くありました。

その生徒に対してどのような関わりをしましたか?

佐藤)指導していく中で、生徒について少し気になったのは「集中力が長く続かないこと」と「自己肯定感が低いと見受けられる言動」でした。私が関わったのは3か月という短い期間ではありましたが、試行錯誤して色々なアクションを試みました。

具体的に言うと、まず「集中力が長く続かないこと」に対しては教材づくりで工夫をしてみました。飽きないように生徒が好きなキャラクターを教材に盛り込んだり、教材の配色にも工夫したり、生徒の好みに合わせた指導教材づくりに力を入れました。

一生懸命作った教材だと喜んで取り組んでくれる姿を見ると、毎回もっといい教材づくりをしようという気持ちになりました。



また、「自己肯定感」に関しては長期的な関わりで高めることができるものだと思っているので、すぐに成果が目に見えたとは言い切れないと思っています。しかし、LFAの研修やメンターの方からのアドバイスを参考に「生徒への褒めの段階を細かくする」ことを意識して、生徒の自己肯定感に対する工夫を重ねました。

具体的にいうとブレイクダウンを意識しました。例えば、ある問題を解く上で掛け算と足し算が両方必要になった場合、掛け算と足し算両方ができてやっと褒めるのではなく、まず掛け算ができた時点で「掛け算がちゃんとできているね!」という声かけをしたり、そもそも問題を解くにあたって掛け算が必要なことを理解できていることに対して「ここで掛け算が必要なのをちゃんと理解できているね!」というような段階毎の褒めを意識しました。

担当の子は頭がよかったこともあり、ただただ「すごいね!」といったような、言わば中身のない褒めに対しては「私そんなできないし…」といったような否定的な発言も見受けられたため、彼女ができていることをきちんと単元として伝え、彼女自身もこれができると理解できているものに対して、きちんと指摘ができるよう努力していました。

生徒の成長を目で見ることができると素直にうれしいですよね。

佐藤)そうですね。印象に残っているのは、その日の授業時間内に教えた内容を完璧に理解し、授業の後半で彼女が先生になる形で問題を解説してくれた時のことです。

私の授業を通して彼女がしっかりと学習内容を身に付けられているか、正直不安なときも
ありました。しかし、授業の後半の時間に、逆に生徒に教師となってもらい授業の内容をレクチャーしてもらうとしっかり内容を理解した指導をしてくれるんです。

「生徒ができるようになった」と思った瞬間、指導に関わってきて本当によかったなと実感し、達成感を覚えました。

佐藤さん自身もLFAに入って成長したと思ったことはありますか?

佐藤)私が成長したと思うことは大きく分けて2点あります。

1点目は、自己理解についてです。これは子どもへの指導後に行う、リフレクションコンテンツという振り返りの時間で主に培ったと感じています。一人ひとりについてくれるメンターの方に、授業後、よかった点やもっと良くなる点について、細かくフィードバックをいただきました。またメンターの方以外にも、ビジョンの共有の時間などで、拠点のメンバーから私自身について色々深掘りするような質問をもらい、それに対する受け答えを繰り返した結果、自分について新たな発見が多くありました。

このような取り組みを通じて、現在の自分の考え方の源となった出来事や影響を受けた存在を再確認し、振り返ることができたと同時に、私の持っている強み・もっと伸ばせるところなどについて客観的な視点から意見をもらえたことで、自分自身についての理解がより深まったのではないかと思っています。

もう1点は、プレゼンスキルです。例えば、研修ではディスカッションを行いますが、よく「1分以内で自分の考えを発表する」といった時間が設けられています。
それまで自分の意見を発したり、限られた時間で考えを伝えたりすることがなかったので、初めは緊張しましたが、慣れていくうちに「短い時間でどう分かりやすく伝えるか」ということまで考え発言できるようになったと思います。

佐藤さんから見て、LFAという組織にはどんな魅力があると思いますか?

佐藤)「人」でいうと、とっても良い人が多い!!ここが魅力だと思います。私の周囲の人たちもいつも誰かを褒めているイメージがあります。

また「子ども一人ひとりの役に立ちたい」という強い想いを持った方が多く集まっている環境であることから、競争意識に囚われることなく、ボランティアスタッフそれぞれの力を存分に発揮できると感じています。

最後に一言お願いします!

佐藤)今回このインタビューを受けようと思ったのは、LFAの活動に本当に参加してよかったと思ったからでした。今私は教育とは違う分野にチャレンジしている最中ではありますが、LFAでの経験を通じたからこそ、社会問題に対する当事者意識を持てるようになったと思っています。そしてその当事者意識がある以上、これからも私なりの関わり方で、LFAをはじめとした社会に対する支援を続けたいと考えています。

まずは社会問題に対して興味を持ったり、行動してみたりすることが大切だと思っています。
皆さんのその一歩が自分自身の未来のビジョンを変え、社会の未来を変えることにつながってくるかもしれません。

ーーありがとうございました!