【学生スタッフインタビュー】実際に”体験したことある“というのと”聞いたことがある“というのは全くもって違う

インタビュー・コラム
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皆さんこんばんは。学生採用インターンのみゆです。

今回は、2019年秋にボランティア教師を経験し、今春からは学生採用インターンで活動される吉田舞優さんにインタビューを実施しました。

記事を読むことで、LFAがどんな子どもと出会いどんな関わり方をLFAではしているのか、皆さんの理解を深めるきっかけになればと思います!

現場に足を運び、現状を実際に目にすることの大切さを学んだ吉田さんの声をぜひお聞きください。

 

・LFAで活動する中で印象に残っている出来事を教えてください

子どもにとっての”居場所”がもっと多様化してほしい」と以前お話しされていたのが印象的でした。

『子どもにとっての居場所』を意識するようになったのはなぜですか?

そもそも、私がLFAのような子どもの問題に携わる活動に興味を持ったのは、私自身がそこまで経済的に恵まれていなかったのがきっかけでした。でも、いざ子どもたちに教えていく中で、子どもの問題というのは金銭面以外にも存在していることに気づきました。

同時に、私は経済的には恵まれていなかった分、それ以外の環境に恵まれていたことに気づきました。なんだかんだ勉強も難なくできていたし、親とか先生たちが求めている像に無理をしなくてもなれてたというか。そういう、人間関係では全く苦労はなかったんです。だから居場所が学校や家庭にないと思ったことはあまりなかった。

だけど、秋プログラムで関わった子どもっていうのが、経済的に問題があるわけではないけど、同じ年代の子たちとうまく馴染めていない感じの子だったんですね。でも、寺子屋に来るとすごく楽しそうにしてくれるようになったんです。

たぶんそれがきっかけで、“居場所”っていう言葉に敏感になったのかなと思います。

 

なるほど。吉田さんが子どもと接した中での“居場所”に関するエピソードがあればぜひ深掘りしてお聞きしたいです。

さっきの秋プログラムで関わった子どもの話の続きをします。その子は、“違う”って言葉に敏感な子だったんです。

「これちょっと違うんじゃない?」っていう言葉だけで感情が爆発する子でした。だから、「馴染めていない、学校に居場所がないということに原因があるんじゃないか」と仮定して、その子にとって寺子屋が、居場所であり、安心空間であるって考えられるようなアクションを起こしていこうと考えました。

例えば、その子が教室に入ってきたら真っ先に迎えに行って、授業前や休み時間にその子が話したいことをたくさん話してもらって話を聞くようにしたり。帰りは校門まで見送って、その子が見えなくなるまで手を振ったり自分が学校で嬉しかった経験を生かして、できる範囲で試してみました。

それで、授業外でのふれあえる時間を増やしてったら、その子がいい感情も悪い感情もぶつけてくれるようになったんです。

例えば、『どうせ自分は必要とされていないんだ』っていう話になっちゃうとか、そういうネガティブな感情をぶつけてくれたんですプログラム中、できない問題があったときには、「こんなところ来たくない」って言われることもありました。困りつつ、その反面、感情をぶつけてくれることに対しては嬉しい気持ちもありましたね。

で、プログラム最終日、いつも通り、校門まで見送りました。その子自身も、その日がプログラムの最終日ってことは知っていたみたいでした。「次のプログラムはいつあるの」って言ってくれたんです。「次も先生、来てくれるの?」って。その言葉を聞いて、私は、彼にとっての居場所、安心空間を築けたんじゃないかなと思いました。

 

吉田さんと関わることで、子どもにとって大きな変化がたくさんあったんじゃないかと思います。

子どもが、自分の間違いを許容できるようになったという変化は実感しました。その子、プログラムの最終日の事後テストで、私が教えたやり方を実践してくれたんですけど、やり方をどこかで勘違いしちゃったみたいで、点数をかなり落としちゃってたんですね。点数は上がっていたんですけど、微々たるもので。結果を見て、その子にとって悪い結果になってしまったかもしれないと、私は正直不安になりました。

でも、彼は、今までとは全然違って、こういう風に間違えちゃったんだ。しょうがないねって言ってくれたんです。

 

素敵なエピソードですね。吉田さんが、居場所を意識した関わりを続けたからこその変化なのではないでしょうか。そういった子どもの変化を見たとき、吉田さんはどのようなことを感じましたか?

そもそも子どもの貧困、教育格差っていうのは、私の中では、経済的なものっていうのが第一に頭の中で浮かんでいたんですけど、そういう固定概念を覆すきっかけにもなったなと思いました。

リアルな現状っていうものを見てみないと、自分の考えって浅はかなものになっちゃうなと思いました。自分自身の考えが深まったなと思います。

 

・参加を迷っている学生に一言

この記事を読んでる時点で、しっかりホームページをみてくれている方なんじゃないかなとは思います。だから、何かのきっかけがあって、なんとなく子どもの貧困や教育格差というのものに興味を持ってくれているんだと思うんです。

ただ、この言葉(子どもの貧困・教育格差)っていうのは、ひと括りにされてしまっている。良くも悪くもラベリングすることは大切だけど、一色単にしてまっているというのは問題だと思っています。

学問で学んでいるだけでは見えてこない問題はとてもあって、実際、現場や現状を見てみると、本当に内容は多種多様なんですだから、どんな風にそれが多種多様なのか、実際の子供たちと関わってみないと全く分からないと思っています。

実際に自分が”体験したことある“っていうのと、”聞いたことがある“、というのは全くもって違うんですよ。本当に百聞一見に如かずっていうのを痛感しましたね。

今頭の中でいろいろ考えてみているのであれば、実際に参加して色々考えを深めてほしいなと思いますね。

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