【現場からのストーリー】新年に向けた水引・しめ縄リース作り

活動レポート
しめ縄リース

こんにちは、Learning for All (以下、LFA)コミュニティ推進事業部です。

冬の寒さも本格化し、お正月を間近に控えた師走の季節。居場所づくりの支援拠点に通う小学生の子どもたち6人が、新しい年を迎えるために水引(みずひき)の箸置きと、しめ縄リースづくりに挑戦しました。

教えてくださったのは、日本オラクル株式会社のボランティア(以下、オラクルボランティア)のみなさん。長きにわたってLFAの活動を応援してくださっている企業の社員有志の方々です。

「子どもたちにいろいろな体験をしてほしい」という思いのもと、これまでにも季節や行事などにあわせたハンドクラフトのワークショップを実施してくださっています。つくって楽しむだけでなく、子どもたちが何か新しいことを知ったり、体験する機会にもなるように、毎回様々な工夫を凝らしてくれています。

今回のワークショップでオラクルボランティアの皆さまは、オンラインでの参加に加えて、直接子どもたちに作り方を教えるために、現地に足を運んでくださった方もいました。

この日のワークショップは、水引について学ぶところからスタート。
子どもたちにとって普段聞きなじみのない水引について、オラクルボランティアの方から説明いただきました。どんなときに使うものなのかや、実は室町時代の”ある勘違い”からはじまった習慣である説が高いことなど、水引の文化や歴史について学びました。

続いて、水引の箸置き作りが始まりました。

オンラインでボランティアに参加された方の説明をもとに、会場に来ていただいたオラクルボランティアやLFAスタッフといっしょに制作に取り掛かりはじめると、子どもたちは様々な色の水引の中から、自分のお気に入りの色の組み合わせを試していました。

子どもたちのワークショップへの取り組み方は様々で、色の組み合わせを熱心に考える子どももいれば、たくさんの箸置きを作ることに夢中になっている子どももいました。

【写真】オラクルボランティアといっしょに一生懸命水引の作り方を覚えました

次に、しめ縄リースの作り方をついて教えてもらう前に、「お正月かざりとはどのようなものなのか」、「どんな種類があり、どんな意味合いがあるのか」をクイズを交えながら、オラクルボランティアの方にとても分かりやすく教えていただきました。しめ縄や門松の意味を初めて知る子どもも多く、クイズに興味津々の様子でした。

その後、しめ縄リースの材料のつけ方やデザインのポイントの説明を受け、子どもたちは制作に取り掛かりました。
以前のイベントでも使ったグルーガンや、針金などを使って、器用に松ぼっくりやお札、造花などを飾り付けていく子どもたち。慎重に材料を選び、何度もやり直す子どもや、なるべく多くの種類の飾りを取り入れようと頑張る子どもなど、ここでも水引作りと同様に取り組み方は様々。子どもたちの個性溢れる時間となりました。

【写真】各々が思い思いの材料をリースに飾っていました

あっという間に楽しいワークショップも終わりの時間に。
子どもたちはオンラインで参加しているオラクルボランティアの皆さんに向けて画面越しに出来上がったリースを見せながら、工夫したポイントや楽しかったことを話しました。「自分でつくった水引を使ってみた」「花の色合いに統一感を持たせた」など、子どもたちは自分でつくったリースを手に満足げな様子でした。

【写真】色とりどりのリースが完成しました

水引やしめ縄のリース作りを楽しみながら、日本の文化や色彩など、子どもたちにとって普段あまり馴染みのないことについて、いくつもの気づきや発見、体験をすることができました。オラクルボランティアの方々が「イベントを通して様々なことを子どもたちに伝えたい」という思いから、創意工夫いただいていた内容が、子どもたちにしっかり届いたようです。

オラクルボランティアのみなさま、ありがとうございました!