【学生スタッフインタビュー】社会を変えようとする人に出会ったとき、「社会は変えられない」と嘆くことが楽だから選んできた道だと気づいた

インタビュー・コラム
青山さん記事①

※この記事は以前のHPで掲載していた記事を再掲載したものです。

皆さんこんにちは。学生採用インターンの坂佐井です。

今回は、今現在もLFAスタッフとして活躍している青山清美さんにインタビューを実施しました。

青山さんは2018年秋プログラムで学習支援拠点でボランティア教師として参加した以降、教室運営スタッフとして、LFAの学習支援拠点の現場を管理するインターンとして携わり続けています。

LFAを通して、青山さん自身どのような変化が生じたのか、何を考えるようになったのか、ぜひ現場に携わり続けてきたからこそ感じる青山さんの声をお聞きください。

 

LFAに参加する前と後で、青山さん自身はどのような部分が一番変わったと思いますか?

「人との向き合い方」と「社会に対する想い」の二つだと思います。

一つ目の「人との向き合い方」について、まずお話しします。

私はLFAに入るまで、いつも自分のことしか考えられていませんでした。目の前にいる相手が何を思っているのかなど全く考えようともしてこなかったと思います。

だから、そんな私にとってLFAでの多くの出会いは刺激そのものでした。

まず、LFAに関わっている人は、いつも子ども目線に立つことを大事にしています。さらにはチーム全員が子どものために何が出来るのかを必死に考えています。

周囲の人のその熱量に、私は悔しいほどの憧れを感じ成長してこれたと思っています。

「子ども目線・相手目線に立つ」ということは文字で表すほど容易なことではありませんでしたが、相手の意見の背景にある経験や感情・価値観を想像することで、初めて見えるその人の一面があると気づきました。

それと同時に、私が抱く感情、選ぶ言葉など、私の言動も変わってきたと感じています。
目の前のその人に真剣に向き合うことで自分も変わり、自分が変わることで周囲の人も変わっていくと今は実感を持って知っています。私に関わってくださるすべての人と真剣に向き合える人でありたいと思えるようになったことは大きな変化だと思います。

 

なるほど。ある1人の子どもの教師として、そしてチームスタッフの一員としてLFAに関わることで得られた変化なのではないでしょうか。

 

では2つ目の「社会に対する想い」についての変化についてお聞きします。

「社会に対する想い」……、それは社会を変えたいと心から思えるようになったことです。

物心ついた頃から私にとって「社会」という言葉は、いつも何となく靄がかかっていて自分には決して変えられないものでした。父子家庭で育った私が近所の大人に「あそこの家はお母さんがいないからダメなんだ」と言われてきたことも、生活保護を受けながらも家族を支えてくれた父が、市の職員に「生活保護を受けてたことなんて早く忘れた方がいいですよ」と言われたことも、私にとっては思い出すたびに憤りを感じる出来事です。そんな憤りと同時に「社会ってそういうものなんだ」という諦めも、LFAに入るまでの私は感じていました。

けれどLFAに入って、本当に社会を変えようともがいている人に出会ったとき、私が今まで諦めてきたことは「社会は変えられない」と嘆くことが楽だから選んできた逃げ道でしかなかったと気づかされました。

今では、現場で向き合っている子どもたちの生きづらさを取り除きたいと思うと同時に、その先で、社会を変えられる人になりたいと強く感じています。

社会を変えられる人になりたいと、そのような大きな想いを口に出せるようになったのも、LFAに入って子どもの貧困という観点から真剣に社会問題に取り組んだからこそ言える言葉なのではないかとも思います。

 

そんな青山さんがLFA内で出会った子どもとの思い出やエピソードで印象に残っていることがあれば教えてください。

一番の子どもとの思い出は、3月の寺子屋のその年度最後の日に、当時中1の子どもが書いてくれた未来のその子自身への手紙です。

その子は絵を描くのが上手だったり人を喜ばせたいという気持ちを伝えてくれたりするとても素敵な子どもでしたが、勉強が苦手なことなどから自分に自信を持てていませんでした。

そんな彼女と出会ってちょうど1年経った頃に、その子が「未来の自分へ」という題名で手紙を書いてくれたのです。その子が見せてくれたその手紙の中には、将来への希望と周囲の人への信頼がつづられていました。その子がなりたい将来の職業の話や、友達たちへの感謝の思い、寺子屋の先生への憧れ、たくさんの思いを文字にしてくれました。読み終わり「いつの間にこんなにも成長していたんだろう」を驚きと感動を感じたことを覚えています。

大人から見える子どもの姿がすべてではないし、子どもは知らないうちにたくさん成長しているし、無限の可能性を秘めています。その子の可能性を心から信じたい、成長を見守りたいと思わせてくれた彼女に感謝しています。

 

ただ子どもを支援するという立場なのではなく、ともに学び変化しようとする青山さんの姿は本当に素敵だと思います。

 

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

子どもと向き合うことを簡単だと感じたことは今までの活動の中で一回もないです。それでも、本当に素敵なところをいっぱい持った子どもたちと、自分を支えてくれるチームのみんながいるからこそ、私は今もLFAの現場に関わっていられるのだと感じています。

活動に参加するのは勇気のいることだと思いますが、一歩踏み出すことが皆さんの人生にとって必ずプラスになることを確信しています!ぜひ私たちの仲間になってください!

 


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