【学生スタッフインタビュー】どんな環境にいても全ての人が自分の可能性を信じて、自分の人生を切り開いていける社会を作りたい

インタビュー・コラム
伊藤さん写真

皆さんこんにちは、学生採用インターンの数山です。今回は2021年春プログラムから、居場所支援拠点でボランティアスタッフとしてLearning for All(以下、LFA)に参加している伊藤彩さんにインタビューを行いました。

LFAでの経験が、「どんな環境にいても全ての人が自分の可能性を信じて、自分の人生を切り開いていける社会を作りたい」という自分の将来のビジョンにつながったと語る伊藤さんの声をお聞きください。

LFAに参加した理由を教えてください。

もともと国際協力に興味があり、大学1年生のころにカンボジアを訪れました。
そんな日本よりも貧富の差が大きいカンボジアで、たくさんの様々な背景を抱えた子どもたちに出会いました。
子どもたちに出会う中で、教育や福祉の重要性に気づき、日本でもそこに焦点を絞り活動してみたいと思ったことがきっかけです。

居場所支援拠点では、どのような子どもと関わったのでしょうか?

小学校1年生〜3年生のような小さい子どもと関わることもあれば、中学生と関わることもありました。

居場所支援では様々な子どもと関わります。
子どもと関わっていく中で、プログラム参加前に抱いていた子どもの貧困に対する自身のイメージは覆され、一人一人抱えている困難も異なり、また個性も異なるということを身をもって感じました。

子どもとの出来事で、印象に残っていることはありますか?

「こんな自分になりたい。」という思いを子どもが伝えてくれたことです。

その子は小学校2年生の男の子で、普段は人に手を出してしまったり、自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、切り替えられなかったりすることがありました。
しかし、その子の中に肯定的な「こうなりたい」という強い思いがあることを感じ、それを真剣に伝えてくれた瞬間がありました。

この出来事から、どんな環境にいてもどんな特性をもっていても全ての人が可能性にあふれていると実感しました。
だからこそ、自身のなりたい姿に向かって子どもたちが成長、努力していくサポートができる人になりたいと心から思いました。
そのために、今も子どもと日々一緒に過ごす中で、「子どもたちが何を感じているのか」「どうなりたいと思っているのか」など、心の奥底で感じている思いを引き出すこと、理解しようとすることを大切にしています。

「どんな環境にいても全ての人が自分の可能性を信じて、自分の人生を切り開いていける社会を作りたい」という自身の将来のビジョンにもつながる経験でした。

LFAのプログラムに参加する前と後で「自分が変わった」と感じることはありましたか?

自分も相手も大切にする関わり方を意識するようになったところです。

子どもたちに限らず、他者と関わる際に、言動の背景を常に考えるようになりました。
否定的な言葉をかけられた際も、なぜ相手はこの言動をするんだろうという視点を常に持ち、その言動の背景を考えたり、対話して他者をより深く理解していくことを意識するようになりました。
また、自分自身についても自分の感じる感情を受け入れたり、価値観や経験を深堀りして自分自身についてよりよく理解することができるようになったと感じています。
そうして、自分の思いを他者に丁寧に伝え、他者の思いも受け入れるという自分も相手も大切にするコミュニケーションができるようになったのが嬉しい変化です。

ご自身の日常のコミュニケーションにも変化があったんですね。活動の中では、たくさんの気づきがあったんですか?

活動をしていく中で得た大きな気付きは、他者と向き合うことは自分自身と向き合うことでもあるということです。
子どもたちや同じ学生ボランティアなど、自分とは背景、経験、価値観、個性が異なる他者と関わる中で、もやもやや葛藤を感じる瞬間はたくさんあります。
その際に、「なぜ自分はこう感じているんだろう」「その価値観や感情は自分のどんな経験から来ているんだろう」と考え、自分について理解し受け入れることはとても大切なことであると感じました。
そのうえで、他者の背景や価値観に対して、柔軟かつ受け入れる姿勢を持つことが大切だと思っています。
そうすることで他者とのかかわりの中で様々な価値観に触れ、自身の価値観をより豊かにしていくことができると感じています。

最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

居場所支援は大人も子どもも、そこにかかわる人すべての人が居場所と感じることができて初めて意味を成すものだと思っています。
子どもたちと嬉しい瞬間も、悲しい、つらい瞬間もどんな瞬間も一緒に過ごし、お互いに影響を与え合って、一緒に成長してくことができる場所です。
大人から子どもへの一方通行のかかわりではなく、相互の影響を与え合い、一緒に成長していく場であると感じています。

「あなたが参加したことで、子どもたちと出会ったことで必ずなんらかの変化がある」
これはプログラム終了後にいつもスタッフさんから伝えられる言葉です。
子どもたちに何かを与えようとするのではなく、ありのままの自分で子どもたちと出会うことが、一緒に過ごすことが、子どもたちにとってとても意味のあることなんだと活動を通して感じました。
ぜひ、勇気を出して、ありのままの自分で、飛び込んでみてください!
きっと自分にとっても子どもたちにとっても素晴らしい経験が待っていると思います!

 

■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援・居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。


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