「LFAのボランティアって何をするの?」 現役ボランティアが語る居場所づくりプログラム ~板橋中高生の居場所拠点~

インタビュー・コラム

みなさん、こんにちは!

Learning for All(以下、LFA)の中高生の子どもを対象とした居場所づくり拠点でボランティア・インターンとして活動している津組・鹿山です。今回は、実際に我々が活動している拠点での活動内容について、現場のリアルな声をお届けしたいと思います。

この記事が、「LFAでのボランティア活動に興味はあるけど、実際何をやっているかよくわからなくて怖い…」、「このボランティアが自分に合っているのかわからない…」という方に届き、一歩を踏み出す手助けになれば嬉しいです!
※なお、この記事で紹介するのは板橋中高生拠点の事例です。活動の流れ等は他の中高生拠点や小学生拠点とは異なる部分がありますのでご了承ください。

 

プログラムの構成

プログラム全体の流れ

LFAの居場所づくりボランティアプログラムは約3か月間のプログラムです。基本週に1回、合計13回程度現場で活動します(回数はプログラムにより異なります)。また、プログラム中には事前研修2日程、中間研修、事後研修と3回(合計4日程)の全体研修(オンライン)があります。板橋の中高生拠点ではそれに加えて、拠点のインターン、ボランティアだけで振り返り会(オンライン)を行っています。そこでは各自が活動中に感じた「もやもや」や対応が難しかった事象を共有し、次回の対応に活かすようにしています。

●研修
職員による講義を受講し、自分の意見について他のボランティア・インターン・職員と対話を行います。オンラインで行うため、他の拠点のボランティアと交流できる貴重な機会です。また、活動前に同じ拠点で活動するメンバーと顔合わせをし、分からないことは質問できるので疑問や不安を解消した状態で活動に参加できます。さらに、日々の活動で用いる振り返りのフレームワークを学べます。これによって効果的な振り返りができるようになり、充実した活動につなげられます。

●活動
事前研修が終わるとすぐに活動が始まります。早い人は事前研修の翌日には活動が始まります。具体的な活動の流れについては次の節でご紹介します。

一緒に活動するメンバー

すべての居場所づくり拠点で、拠点長・職員+学生インターン+学生ボランティアで活動しています。各拠点の曜日毎のボランティアの人数は2〜4名が基本です。大学1年生から大学院生まで幅広い学年の方がボランティア、インターンとして在籍しています。また、教育学を学ぶ人だけでなく、経済学、社会学、化学、医学、音楽、文学、哲学などなど、専攻も様々です。学部や専攻にかかわらず子どもに関心のある人たちが集まり、全員がそれぞれの個性・人柄を活かして活躍しています。

拠点の雰囲気は活動するメンバーによって大きく異なります。同じ拠点でも、曜日が違うと雰囲気も違います。ですが、板橋の中高生の居場所拠点はどの曜日もすごく仲が良いことが自慢です!

 

活動の流れ

1週間の流れ

大がかりな準備は必要ありませんが、活動日までに、当日の目標とその目標を達成するための具体的なアクションを考えます(所要時間30分以下)。また、ボランティアやインターンがやりたいことはある程度実現できるため、何かやりたいことがあれば各自企画・準備をしていきます。過去にはクリスマス会やお楽しみ会を企画、開催しました。

1日の流れ

※集合時間や活動時間は拠点によって異なるため、ご注意ください。

●集合

拠点の最寄り駅に集合し、駅から5分程度歩いて拠点に向かいます。また、交通費は全額支給されるので安心です。

●朝礼

拠点に着いたら朝礼を行います。各自の近況報告から始まり、その日の流れの確認、活動における目標の宣言を行います。ここで各自の目標を宣言するのは、お互いの目標を把握することでサポートしあうためです。雑談も交えながら和気あいあいとやっています。

●子どもたちと関わる時間

朝礼の後は子どもたちと関わる時間です。この時間の前半では、拠点に遊びに来た不特定多数の子どもたちと関わります。子どもに混ざってボードゲームをしたり、一緒におしゃべりしたり、勉強を教えたり、その日いる子どもたちの様子によって過ごし方は様々です。

 

▼自由時間にボードゲームで遊ぶ様子

休憩をはさんで、LFAに登録している子どもたちと関わる時間に移ります。前半の時間ではその日に出会った子どもたちと短い時間で関わるのに対し、この時間は特定の子どもたちと長い期間をかけて深い関係を築いていくことが特徴です。次節で紹介する部活動という取り組みに力を入れていますが、自由時間も設けており子どもたちと楽しく過ごしています。また、ボランティア・インターン主催の企画をやることもあります。過去にはカメラ体験会やプログラミング体験会、お楽しみ会などをしました。

●片付け・終礼

終礼では、活動内容と朝礼で宣言した目標の振り返りを行います。うまくいった点とうまくいかなかった点をメンバー間で共有し、次回の活動ではどうするかを考えることが目的です。

●解散

終礼が終わるとその日の活動は終わりです。帰り道が同じ人とは特に仲良くなれます。

 

板橋中高生の居場所拠点ならではの取り組み

板橋中高生の居場所拠点ならではの取り組みが「部活動」です。主に子どもたちからの発案で様々な部活が立ち上がり、現在は5つの部活があります。ボランティア・インターン・職員は活動が円滑に進むようにサポートをしながら、状況に合わせて活動に参加します。

 

▼インターンがもってきたお土産を食べながら談笑する様子

●楽器バンド部

子どもたちがそれぞれ好きな楽器を練習し、演奏を楽しむ部活です。地域の演奏会に参加し、練習した曲を披露することもあります。

●人狼ゲーム部

子どもたちとボランティア・インターン・職員が一緒に人狼ゲームを楽しむ部活です。子どもたちの企画・運営で地域の子どもたちを巻き込んだ人狼ゲーム大会を開いたこともあります。

●ストリーマー部

動画の撮影・編集をする部活です。現在は音ゲーのプレイ動画にゆっくり実況を合わせたゲーム実況動画を作成しています。

●勉強進路部

受験勉強をしたり進路について考えたり、スタッフが大学で学んでいることを話したり、子どもたちの興味のあることについて深堀する部活です。勉強進路部と言いますが、いわゆる学校の教科だけではなく、子どもたちの希望に合わせて様々な取り組みを行っています。

●料理部

インターンの発案で立ち上がった部活です。みんなで献立を考えて一緒に料理・食事を楽しみます。

 

▼文化祭の準備をする様子

板橋中高生拠点と関わりのある職員・インターンの声

現在の拠点長や、これまでに板橋中高生拠点に関わってくれた学生インターンのインタビューもご覧ください!

拠点長「大学生ボランティアの提案で支援の幅が広がる

学生インターン「あなたが参加することが、支援の選択肢を広げることに繋がります。(ボランティア経験者)

学生インターン 「子どもに向き合う拠点が、自分にとっての居場所にもなった。」(ボランティア経験者)

 

最後に

1回1回は地道な活動ではありますが、関わる子どもたちに与える影響はとても大きいと感じています。活動する中で色々と考え、そして悩み、目の前にいる子どものために全力で頑張った結果、子どもとの距離が縮まったり、子どもが成長する姿を見たりすると、やりがいを感じられて楽しいです。

また、様々な人が集まり、普段の大学生活では出会えない人たちと出会えることもこの活動の魅力です!興味のある方は、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください。きっと、学内ではできない経験や学びがたくさんあると思います!

皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています!

 

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