【学生スタッフインタビュー】LFAに参加したことで、幅広い視点から教育現場に携われると思う

インタビュー・コラム
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皆さんこんばんは。学生採用インターンのみゆです。

今回は、2019年夏に学習支援拠点でボランティア教師を経験したのち、現在は教室運営スタッフとしてLFAに関わり続けている後藤彰吾さんにインタビューを実施しました。

教員免許の勉強に励みながら、部活動にも熱心に取り組んでいた後藤さん。LFAと学業や部活との両立について、そして教室運営スタッフ目線だからこそ語れる現場のお話をぜひお聞きください。

指導後での拠点メンバーとの写真(中央)

ーLFAに参加した理由を教えてください。

元々僕は、教員志望ということもあり、予備校の講師としてアルバイトをしていました。
いわゆる富裕層の子どもたちを相手に勉強を教えていたんです。

しかし、実際の教育現場では学校に行けずに苦しんでいる子どもがいることも知っていました。そういったことを考えていたときに、LFAに参加した友人から「椅子に黙って座って授業を受けることができない生徒」「ずっと前の単元でつまずいてしまっている生徒」に出会ったという話を聞きました。教員志望でもあったため、やはり色々な子どもに目を向ける必要があると考えていたので参加を決めました。

そもそも僕が教員になりたいと思ったのは、小学校のときにいじめにあっていたのがきっかけで。学校が誰でも居心地のよい空間であるようにしたいなという思いをずっと持っていました。
そういった思いがある自分が、LFAに参加することで、寺子屋(LFAの学習支援拠点)に通っている子どもたちに届けられることがあるんじゃないかと考えたのも、参加した理由の1つです。

 

ー実際に現場に足を運び、どんな生徒と出会いましたか?

最初に指導したのは外国籍の生徒でした。彼は日本に住みながらも、日本語はまだあやふやで、いろいろな面で苦しい生活していました。

当時の教室運営スタッフの方に、「寺子屋(LFAの学習支援拠点)に居場所があることによって、彼は社会と繋がることができている」というお話をされたのがとても印象に残っています。

僕は教員になろうと思っていたけど、外国籍の子が学校教育の中ですら困っているということを知らなかったんです。

その話を聞いて、自分の現場についての無知を改めて痛感しました。また、社会で起きてることもまったく知らないなって実感しました。

 

その生徒との思い出についてお聞きしたいです。

一番印象残っていたのは、文章題に取り組む生徒の姿です。初日、文章題を取り扱おうとしたときに、生徒がすぐに「いやだ。やらない」と机につっぷしてしまいました。生徒自身、やはり日本語が苦手で難しいと知っていたので、そういった言動になってしまったのだと思います。

その課題に向けて、教室運営スタッフと話し合い「出来ないことに対して向き合ってあげること」を意識して授業に取り組むようにしました。具体的には、結果はどうであれ、問題を解く上での過程について肯定することを続けていきました。

そしたらある日、自分から「この問題をやりたい」と文章問題を手にとってくれて。しかも、その問題を見事正解したんです。普段僕は丸を付けたあとにプラスでスタンプを押してあげてたんですけど、そのスタンプも「これは自分で押したい!」といったりして。生徒も嬉しかったんじゃないかな。

そんな風に、自分から問題に挑戦するっていう変化を見ることができたのが一番の思い出です。

研修後の拠点メンバーとの写真(左下)

ありがとうございます。今度は教室運営スタッフとして関わったときのお話についてもお聞きしたいです。教室運営スタッフとして関わろうと思ったきっかけについて教えてください。

夏プログラムが終わったときに職員の方に声を掛けてもらったのがきっかけでした。確かに自分は、教員になったときに向けてクラス全体を見るという役割についても興味はあったんです。それに、将来のビジョンとして教師教育というのにも興味があって。
とはいえ、1回のプログラムにしか参加していない自分でも務まるのかなという不安はありました。教職の勉強も、部活も、正直かなり忙しかったので。

でも、せっかくの機会だし、しかも声を掛けてもらったのも光栄だなと思い、教室運営スタッフとして関わることを決めました。

 

話を聞いていると、すごく忙しそうだなという印象があります。どのようにLFAの活動と学業や部活を両立させていったのですか?

それこそ両立の仕方は、初めて参加した夏プログラムで、教室運営スタッフの方にうまくタスク管理(タスク管理について詳しくはこちら)をする方法を教わってそれを実践しました。

教室運営スタッフになってからはさらにそのスキルが必要になったので、当時インプットしてもらった経験は非常に大きかったなと思います。

 

ちなみに部活や学業はどれくらい忙しかったんですか?

空手部だったんですけど、週4で活動していました。夏休みは週5で。
教育実習も忙しかったんですが、無事教職をとることができました。

 

おめでとうございます!

ー今、教室運営スタッフとして、何か心がけていることはありますか?

1つはやはり「子どもにとってどうあることが最善なのか」という視点ですね。”子ども主語”は、課題解決に取り組む教師に大切にしてほしいという思いから、その軸はぶれないように気をつけています。

一方で、教師のやりたいこと、届けたいことも尊重することも心がけています。
そのすり合わせが自分の役割だなと思っています。

”子ども主語”を大切にする後藤さんが作った子ども向けリフレクションコンテンツ

ーもともと教員志望ということでしたが、LFAに参加して教育現場に足を運ぶ心構えなどは変化しましたか?

社会課題から子どもを考えるという点が、LFAに参加することで得た新たな視点でした。

僕は教育学部で勉強をしているのですが、教師を目指している人はどうしても、自分の人生で出会った先生がロールモデルという価値観の人が多くて。つい「こういう先生になりたい」という視点から子どもについて考えてしまうんです。
でも、社会課題から子どもの問題について考える人の意見というのは、本当に新鮮で刺激的でした。

自分の当たり前だと思っていた価値観が変化したので、幅広い視点から今後教育現場に携われると思います。

 

ーありがとうございました。最後に参加を悩んでいる学生に一言お願いします!

この記事を読んでくれたり、ホームページを読んだり、告知が目に留まってくれたりした時点で、子どもの貧困という社会課題に何か感じるものがある方だと思っているんです。

そういった思いの人が何十人、何百人と集まって、より多くの子どもの支援を届けられるように実現したいと考えています。

LFAに参加したいと考えている学生さんの将来のビジョンのためにも、積極的に参加してほしいです。これまで経験してこなかった学びを得ることが出来ると思います。

あなた自身のよさを生かしてぜひプログラムに参加してほしいです。

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