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【学生教師の1週間】大学生活とLFA、両立のコツとは?

2018.9.13

こんにちは!経営管理チームインターンの佐々木です。

今回は、LFAのプログラムに興味があるけれど、授業や就活と両立できるか心配…という方のために、実際にプログラムを経験した学生にプログラム中の1週間のスケジュールや、両立のコツを聞きました!

今回お話を聞いた国際基督教大学4年の渡部さんは、今年の春期プログラムで就活や卒論と両立しながら教師を務め、10月からの秋期プログラムでは拠点運営責任者を務めます。

学生教師の1週間、大公開!

佐々木)ではさっそく、1週間の予定について聞かせてください!
春期プログラム(※5~7月)中は1週間に何時間くらいLFAの指導準備に使っていましたか?

渡部)10時間前後使っていました。下の表の週は6月の上旬なんですが、このときはテストと教材の初稿作成に5時間、指導案の初稿作成に2時間、メンターのフィードバックを受けた教材・指導案の修正と印刷に5時間、メンターとロールプレイなどを行う相談会の時間が1時間ほどでした。

私の場合、担当していた子ども3人の授業進度に差があり、教材を2パターン作成していたため、周りの教師よりも教材作成の時間が多めでした。

(※なるべく教材が1パターンで済むようにグループ分けをしています)

【クリックで拡大表示】渡部さんの一週間のスケジュール
※配属される拠点や担当する子どもによって指導準備の時間は前後します。

佐)渡部さんは4年生とのことで、授業は少ないですが、就活は意外とこの時期もがっつりやっていたんですね。

渡)私はちょっと就活始めるのが遅くて…(笑) 4月から本腰を入れたので、この時期はほぼ毎日説明会や面接がありました。

渡部さんが作成した教材

両立のコツとメンターの存在

佐)なるほど!指導準備の時間は、3時間以上連続でしているところはないですね。何か理由があってこうしていたんでしょうか?

渡)連続何時間以上、というのは意識していませんでしたが、タスクは30分で終わるものに区切って、終わらなかった場合でも一旦次のタスクに移る、というのは決めていました。

というのも、元々完璧主義で、一つのことをやり始めたら止まらなくなってしまうんですよね。指導2回目(5月末)まではそのことをあまり気にせず準備していたんですけど、指導3回目がちょうど就活解禁の時期で忙しくて、あまり一つのことに時間をかけると指導の質が落ちてしまうなと感じたので、取り組み方を変えました。

佐)どう変えたらいいかは自分で考えたんですか?

渡)自分の性格はある程度分かっていたので自分で考えた部分もありますが、それまでの指導日の振り返りの時間などにメンターに「一点集中でやろう!」というアドバイスをもらったことがあり、そのことも思い出しながら考えました。

佐)一人で指導準備を進める上でもメンターのアドバイスが役に立ったんですね。

渡)そうですね。メンターは、指導準備のサポートだけでなく、自分の価値観を見直すきっかけを作ってくれることも多くて、とてもありがたい存在でした。

例えば私が、「子どもたちに見直しを習慣づけさせたい」と言ったときに、その理由を問いかけてくれて、そこから私は自分の価値観、それに紐づく経験を深く考えることができました。

佐)LFAのプログラムで学生教師が成長できるのは、「自分の指導に客観的なフィードバックをもらって改善できる」という点が大きな要因なのですが、確かに指導だけでなく価値観、経験も振り返ることができるプログラムですよね。

研修中の様子

両立はできる…?

佐)では、ご自身の経験を踏まえて、就活に限らず、授業が多めな大学1-2年生や、サークルにしっかりコミットしている人などでもプログラムとの両立は可能だと思いますか?

渡)自分がその週に使える時間をきちんと把握して、逆算して目標を立てていけば十分可能だと思います!「いつまでにどの準備をするか」、「何にどのくらい時間をかけるか」といったこともメンターと相談できるので、タスク管理がちょっと苦手、という人も徐々に身につけていけるはずです。

佐)秋は拠点運営責任者をする渡部さんの言葉ですから、心強いですね。

現場で子どもと向き合って分かったこと

佐)ところで、就活も忙しい時期になぜLFAに参加したんでしょうか?

渡)一言でまとめると、大学で理論として勉強していることを現場で、自分の目で確かめてみたいという気持ちが強くなったからです。

佐)なるほど。大学ではどんなことを学んでいるんですか?

渡)発達心理学や家族社会学、教育社会学など、結構幅広く学んでいます。

元々私は「幼いときに過ごす環境が、その人にどんな影響を与えるか」ということに関心があり、大学2年生のときに専攻を発達心理学に決めたので、元々の関心に近い家族社会学や教育社会学も勉強するようになりました。

そういった学問を学んでいく中で特に気になったのが、「発達障害」と「教育格差」だったんです。

指導の様子

佐)実際に春と夏、現場で活動してみてどんなことを感じましたか?

渡)子どもたちのリアルな現状を知って、課題に向き合える経験が本当に貴重だなというのはもちろん感じているんですが、それと同時に、自分は子どもが喜んでいる姿を見るとすごく嬉しくなる、ということに初めて気づきました。

春期プログラムで私は中学生の子どもを3人担当したんですが、そのうちの2人が授業内のまとめテスト全てで満点をとったときがあったんです。その日の振り返りの時間に、「今日の自分は何点でしたか?」と聞くと、その子たちは「満点!」と答えてくれました。そしてその理由を聞くと、「まとめテストが全部満点だったから」と。

この経験で、学力の向上が、単なる「勉強ができるようになった」経験にとどまらず、子どもたちの自己肯定感の向上にも繋がることを強く実感しました。

佐)なるほど~ 夏、秋と参加し続けるのもそういった経験からでしょうか?

渡)そうですね。学生教師を通してもっと多くの子どもたちの笑顔や成長を見たいと思ったので、夏期プログラムではメンターとして教師を支える立場になりました。

ただ、夏期プログラムでは拠点全体の状況を考えて行動するということができなかったなと感じたこともあり、子どもたちが成長する環境をつくることに更に力を入れていきたいと思ったので、秋は拠点運営責任者を務めることになりました。

佐)拠点運営責任者として、どんなことを達成したいですか?

研修での発表の様子

渡)私が秋に責任者を務める拠点には中学2年生の子どもたちが通います。彼ら・彼女らは1年後に高校受験を控えているので、今このタイミングで自分の好きなこと、やりたいことを知って、それができる環境を前向きに目指していけるような学力の向上と自信を確実に届ける拠点にしたいです。

また、学生教師に、自分の元々持っている価値観や経験を見つめ直しながら、プログラムを通して変わる自分や、新たな価値観も大事にしてもらえるよう、共に考えぬきたいと思います。

佐)最後に、参加を迷っている学生にメッセージをお願いします!

渡)私自身、教育は理論から入ったのですが、やはり理論だけでは実際に現場にいる人たちがどんなことを考えているか、どんな困難を抱えているかは分からないと、この5カ月の経験を通して思います。

また、学生教師がプログラムを通して子どもと自分自身に全力で向き合い、学力だけではない成長を子どもたちに届けていること、そういった一歩一歩の積み重ねから本気で教育格差をなくそうとしていることがLFAの魅力だと思っているのですが、これも現場に出てみないと実感できないことなのではないかと思っています。

迷っている方は、まずは説明会だけでも来てみてください!子どもとあなたの大きな成長がすぐそこに待っています。


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