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【職員インタビュー】〜子どもにも、そこに向かい合う人にも力になれるように〜

2019.11.18

みなさん、こんにちは。Learning for All 職員の福田です。
今回はナレッジ展開の業務に携わっている藤井藍子さんにお話を伺いました。

藤井さんは今年の5月にLearning for All に転職し、今はLearning for All のノウハウを展開する業務に携わっています。

これまでの経歴を教えてください。

大学を卒業した後、大手のメーカーで数年働いてから、英会話講師を1年間勤めて、今年の5月からLearning for All に転職しました。
はじめメーカーに就職したのは、なんとなく大手であれば親も周りの人も安心してくれるし、社会貢献できている感覚を感じられるのかなぁと思ってでした。

実際、地元の大きな会社だったということもあったので親は喜んでくれました。
高級な商品のマーケティング部門だったので、対象者にするのは富裕層が主でした。
とても面白かったし、そこでしかできない経験ができたので、すごく貴重な時間を過ごせました。

一方で、すでに多くを持っている人に対してしかプラスアルファを与えられないことに、「何か少し違うことをしたい」と自分のなかで少しモヤモヤを感じていて…。

そこで、何か直接、自分ができることを生かして人の役に立ちたいと思って転職を決意しました。
海外の大学に行っていて英語は得意だったので、「自分にもできることを」という気持ちで英会話講師になりました。

そこでは、小学生から社会人までを対象に英会話の授業を行って充実した日々を過ごせました。

単純に英会話講師という仕事は楽しかったですし、子どもと触れ合えるのも嬉しかったです。でも、例えばお金がなくてやめていくという人も何度か見かけました。
そういう、自分にはどうしようもできないことを度々目にしました。

「結局以前と同じままで、本当に手助けしたい人のところにいないな。」と思ってソーシャルセクターに進むことを考え始めた時に、Learning for All を知ったんです。

人の役に立つような仕事をしたいと思ったのはなぜですか。

なんでですかね笑。
高校に進学したあたりから、
人によって特に家庭の環境が必ずしも同じでないこと、
そしてそれによって違う道を歩む人がいることをなんとなく感じていました。

とても根のいい友人が家庭の事情で高校にいけなかったり、
ちょっとつまずいたときにやり直そうと思ってももうどうしようも行かなくなったり。

そういうのをおぼろげながら見てきました。

自分自身はすごくいい加減な人間で、易きに流れる人間だと思っています。

自分が曲がりなりにも社会人としてこうやってやっていけているのは、家族や友人、会社で出会った方々に恵まれていたからです。

違う環境に生まれていたら今と同じように生きていたか自信がないんです。
そんな自分がただ自分のためだけにやっていていいのかな、って思うんですよね。

LFAに来てどんなことを感じていますか。

「みんなちゃんとしてるなぁ」っていうのが正直な印象です笑

ビジョンを自分に落とし込めているというか、何か迷ったときにそこに立ち返る習慣があるんです。

最初は頑張っていたけど、どこかで自分の信念と折り合いがつけられなくなって変わってしまうことってあると思うんです。私自身にもそういう時期がありました。

最近は企業などでも、個人と組織のビジョンのリンクを重要視するようになってきたようですが、なかなか難しいですよね。
そんな中でLearning for All の人は全員にビジョンがあって、それが組織のビジョンに繋がっていて、一人一人に対してリスペクトがあって、人のために動ける人が集まっている。
それがLearning for All の印象です。

今はどのような業務をしていますか。

学習支援の拠点を回しつつ、学習支援のノウハウを全国の学習支援団体に展開する業務を行っています。
ノウハウの展開業務というのは、Learning for All が研修で用いている研修動画をその団体で使いやすいように編集して提示したり、Learning for All の教材やテストの提供、学習支援団体の課題に対して一緒に課題解決をしたりなど、です。

他団体様との連携の中で大切にしていることはありますか。

Learning for All でやっていることを唯一の正解にせずに、きちんとニーズを把握することです。
もちろんLearning for All の職員として自分たちのノウハウには自信がありますし、それを評価していただいているからこそ連携してくださっているんだと思います。

でもそれは、今私たちがやっていることをそのまま提供すべきだということにはならないと思うんです。

例えば、大学のほとんどないような地域で学習支援をされている団体さんって、地元のおじちゃん、おばちゃんがプライベートの時間を削ってやっていたりするんですね。
そうでなくとも、少人数で多くの子どもの指導をしたり、もしくはボランティアの方の数に対してそれをマネジメントする人の数が足りなかったり…。

それってすごく疲弊するわけじゃないですか。
その現状に合わないものを提供しても、使えなかったり、場合によってはさらに疲弊するだけだったりもします。

Learning for All にいる人は学生さんを含めて素敵な方が多いと思います。
でも、Learning for All だけが熱意を持っているわけじゃないと思うんです。


同じ熱量で子どもと向かい合って、同じだけ時間を割いている人がいる。

リソースがあるとかないとか、給料が発生しているかどうかとか、…そういう、たまたまあった環境的な違いでこちらは順調にできたから、他方に一方的にやり方を押し付けていいというのはおかしいと思うんです。

実際に、マニュアルや教材などを提供した団体様が、それを利用しなかったこともありました。
職員の管理工数や、みている子どもたちの子ども観など、そういう相手のニーズに合わせずにただ「すごいんですよ!!」と提供するだけっていうのはやはり違うんだなと感じています。

最後に、これからの展望をお願いします。

私の担当は展開することなので、Learning for Allが持つ、支援に活用できるノウハウをどんどん広めていきたいです
そのためにも今担当している学習支援拠点でノウハウをもう一度学び直して、本当に子どもたちに必要なものは何なのか、考えていきたいと思います。

子どもたちに結果を届けるためにどこまで求めるのか、一方で、どうすればそれをどの地域・どの団体でも実施できるようにしていくのか…。

立場は色々あると思うんですけど、でもやはり今この場で取りこぼされる子どもがいて欲しくないと、そう思っています。


■社会人向け活動説明会開催中!

Learning for All では月に4回、メディアの情報だけではわからない「子どもの貧困」の実態やLFAの活動について紹介するイベントを開催してます。子どもたちの明るい未来を支えるため、私たちに「今、できること」を一緒に考えましょう。

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Learning for All ではサポーターを募集しております。
1,000円の寄付で子ども1人に1時間の学習支援が届けられます。
皆さまのご支援が、子どもたちの学習機会の拡大につながります。
皆さまのご寄付は、一人ひとりの子どもたちの未来を作っていきます。
ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

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Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

 

 

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