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【学生ボランティア インタビュー】子ども達の一番の理解者であるために

2019.10.15

こんにちは。学生採用インターンの弓削です。

本日は、学生ボランティア、筑波大学2年の板東沙代子(ばんどう さよこ)さんにお話を伺いました。

板東さんは大学で社会学を専攻し、子どもの貧困について学んだことで、自分の当たり前だと思ってた環境が当たり前ではなくとても恵まれているのだと感じました。そして貧困という社会課題を知った以上自分にできることをしたいと思い、LFAに参加しました

子どもに本気で成長を届けようと思うなら自分も成長することが必要だと語る板東さんの声を是非お聴きください。

・LFAに参加する前と今で一番変わったのはどのようなところですか?

心から相手の人生や成長に繋がるのであれば、相手から嫌われることも怖くないと思えるようになりました私は元々、自分の意見があっても場の空気を壊さない為に人に合わせたり、本当はアドバイスした方がその人のためになるとわかっていても言い出せなかったりすることが多く、他人の目を気にしてしまう性格でした。それは、今振り返れば、人から嫌われたくないという思いが強かったからだと思います。

しかし今回子ども達と関わっていく中で、彼らに本気で成長を届けようと思っているのであれば、まずは私自身が弱い自分と向き合い、価値観を変え、行動を起こさなければいけないと思うようになりました具体的に起こした行動は、例えば、子どもが教室のルールを守れていない時には適切に叱るというものです。その中で大切にしたことは頭ごなしに子ども達を叱るのではなく、10年後、20年後子ども達がどうなっていてほしいかを思い描き、本当に叱ることが必要であると確信したうえで、どの言葉が子どもにとって一番心に響くかを考えぬいて思いを伝えたことです。

学習支援の拠点では、教師たちは常に自分たちの行動はこれでいいのかと振り返りながら、一分一秒に意図を持って子ども達に接しています。それは褒めるときはもちろん叱る時も同じです。子ども達の人生がより良くなるようにと心から願うからこそ愛情を持って時に優しく時に厳しく接することが必要だと思えるようになりました。

また、それだけ強く思い、考えれば、その思いは子ども達に伝わると確信したからこそ、人に臆病にならずに、目の前の子どもに愛情を持って成長を届けようと行動することができるようになりました。

・2019夏プログラムで、一番印象に残っている出来事を教えてください

私はこの夏のプログラム期間中に2人の子どもを担当しました。2人を同時に指導することは、密な指導計画から授業時の気配りなど、難しいことは多くありましたが、最終日に子どもの口から「算数がこんなに楽しいと思ったのは初めて」「算数が前よりも好きになった」と聞けたことは本当に嬉しかったです。「ここで勉強した単元がもっとスラスラ解けるようになるために、プログラム期間が終わっても自分で復習するからたくさん宿題を出してほしい」と言われたことにも驚きました。

元々2人とも学習の遅れがあり、授業中にやる演習問題も時間内に解き終わったことは一度もなかったのだそうです。毎日わからない授業を聞き続けなければいけないのは本当に辛いと話してくれました。算数ができないせいで学校での居心地が悪く行きづらいことも教えてくれました。

そんな思いを抱えながらも少しでもできるようになろうと2人が一生懸命勉強し、最終的には自信を持った表情で「わかるって楽しい。算数が好きになった。」と言ってくれたことにはとても嬉しく、子どもはこんなにも短期間で成長するんだと、子どもの可能性の大きさに感動しました

・つくば拠点で達成したいことは何ですか?

子どもたち自身が自分に自信をもてるようになってもらいたいと思っています。

今回初めてつくばで指導して、劣等感を抱えている子がとても多いという印象を受けました。

つくば拠点での指導は経済的に裕福な家庭と経済的に厳しい家庭が混在している地域にある公立の小学校を対象としています。私が担当している子ども達のクラスも大半は経済的に余裕がある家庭の子であり、中学受験などを見据えて塾などにも行き、五年生ですが小学校の範囲などとっくに終わっている子も多くいるといいます。

周りがそういう環境の中、経済的にも苦しく、学習の遅れを抱えている子どもたちはプログラム中のたわいもない会話の中でも「私はダメな子だから」や「〇〇ちゃんの方がすごいから」と他人と比較している言葉をよく口にしていましたその様子から子ども達は親や先生たちに周りの子と比較され、できない子というレッテルを貼られずっと苦しんできたんだろうと思いました。私が教えた子以外にも同じような思いを抱えた子がいることも子どもたちの会話の中から感じました。

そんな子どもたちに自信を持ってもらうために勉強での結果を届けることはもちろん、私たちが子ども達の一番の理解者となり、子どもが自分の素敵なところに目を向けられるような働きかけを行っていきたいと思っています。

プログラムが終わる頃に子ども達が「自分にはこんな素敵なところがある」と胸を張って言えるような拠点にしたいです。

・最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

正直、参加する前は、子どもの貧困という大きな課題を目の前に、自分は何ができるんだと思っていました。しかし今回、たった3日間のプログラムで子どもたちが大きく成長したところを見て、私にも子どもたちに届けられるものはあると実感し、教師としてもひとりの人間としても自信がつき、LFAに参加してよかったと思いました。

子どもの貧困は根深くてすぐに解決することは難しいと思います。しかし、あなたが子どもと向き合い、信じることで子どもの可能性は大きく広がると思います

少しでも興味を持った方は是非一緒に頑張りましょう。あなたの参加を待っています!

 

 


■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

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