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【卒業生インタビュー】教員になった今でも立ち帰る、生徒のことをとことん考えた濃密な時間

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LFA卒業生インタビュー2016 第4弾!
教員になった今でも立ち帰る、生徒のことをとことん考えた濃密な時間

卒業生インタビュー2016、4人目にご紹介するのは、志村 千裕(しむら ちひろ)さん、通称ちーちゃんです。
志村さんは2012年〜2013年に、複数の学習支援拠点でボランティア教師を経験し、現在は都内の中学校で教員として勤めています。

―まず、LFAの活動に参加したきっかけを教えてください。
教員になることを目指していたので、経験を積みたかったというのが一番大きな理由です。
今考えると不純な動機だと思うのですが、教員採用試験の面接のときには大学生活の中での経験を聞かれるということを聞いており、教育現場での実績を作りたかったんです。
そんなときに、LFAの学習支援事業のことを知り、参加してみようと思いました。

―長期的に活動を続けた理由は何ですか?
最初の理由は、「悔しかったから」というのが大きいですね。
1期目の活動では、自分なりに精いっぱいやりましたが、至らない部分がたくさんありました。
子どもたちの力になりたいと思う反面、思ったようにはなれない。
「なんてダメな人間なんだ」と、自分の力不足を痛感しました。

それでも、担当した生徒達が、自分のことを「志村先生」と呼んで慕ってくれて、
「英語がわかるようになりました!」と笑顔を見せてくれた…。
そんな生徒たちのことを考えたときに、このままじゃダメだ、
これでやめちゃったらこの子たちに申し訳ない、と思ったんです。

その後1年以上にわたって活動を継続した理由はやはり生徒の成長を見届けたかったから・・ということに尽きます。この子たちの成長する姿が見たい、という思いで活動を続けました。

―LFAの活動の中で印象に残っていることはありますか?
一番の思い出は担当していた生徒たちのことですが、
それ以外だと、一緒の拠点で活動していたスタッフですね。
特に自分の指導のフィードバックを担当してくれたスタッフ(※1)にはいつも助けられました。
もともと数学が得意ではなかった私がわかりやすい数学の説明ができるようになるまで、とことん、付き合ってくれて。
授業中も、私の指導や子どもの行動を真剣に観察して、丁寧なフィードバックをくれました。
フィードバックを通して自分の考え方や教え方の癖、できていると思っていたのにできていないことにたくさん、気がつきました。

そんな支えもあって、初めて教師をしたときは自分のことを「ダメだな・・・」と思っていた私ですが、
プログラムをやるごとに少しずつ自信がつきました。
自分の苦手に気づき、そこに向き合い、取り組む過程で、徐々に自信が高められたのかなと感じています。

※1
LFAでは、ボランティア教師の指導力を向上するため、教師ひとり一人に専任の担当者が付き、授業へのアドバイスや改善提案等を行っています。

―生徒と接するときにどんなことに気をつけていましたか?
子どもが勉強を好きになるかどうか、ってこちら側の意識も大きいなと思います。
教師が授業を楽しんでいるか、教える側の腰が引けていないか、っていうのがすごく大事だと思うんですよね。
まずそうに食べていたら、それを見ている人もまずそうだな、って思うのと同じです。

教師側の緊張とか、戸惑いって、上手く隠したつもりでも生徒にはすごく伝わるんです。
指導前にどれだけ準備しても、うまく伝えられるかな、と不安になっているときってやっぱりうまく伝わらない。
動揺が生徒にも伝わってしまう。
「生徒の様子は教師のバロメーター」という言葉があるけれども、本当にそうだなと思います。

LFAの教師としての活動は、最初は楽しむどころではありませんでした。
特に苦手な数学の授業(笑)
今考えると失敗したくない…という思いが強すぎて楽しめなかったんだなと思います。
でも、しばらく活動するなかで腹をくくることができて、「たとえ失敗しても、そこから改善することがこの生徒のためになる」
という意識になってからは授業を楽しめるようになりました。

教員になった今でも、研究授業のときなんかはその感覚がありますね。
校長先生をはじめ、複数の先生が自分の授業を見ているのでそこを意識しちゃうと緊張してしまって大変なんですけど、
まずは授業を楽しむことに集中しよう、という思いでいます。

―教員として働くなかで、他にもLFAで経験したことが役立つことはありますか?
一対一で生徒達と向き合った経験は大きいと思います。
今は、教員として集団を対象にしているので、一人ひとりの生徒を見るというのは簡単ではないんですけど、
LFAの活動で一人の生徒と密接にかかわったことから得た学びは大きいですね。

例えば、LFAでは、生徒が反抗的に見えるような態度を取ったときに、その行動の裏に何があるのか?ということを考えますよね。
この生徒がこの行動をとった背景にどんな気持ちや過去の出来事が隠れているのか。

その経験は今でも私のなかで生きていて、宿題をやってこない生徒がいたときに、なんでやってこなかったんだろうとその行動の背景を考えるんですね。

学校現場で集団を対象にしていると、全体の調和を乱すような行動をどう押さえようか、どう防ごうか、と考えてしまいがちです。
集団をまとめるうえで必要なことではあるのですが、やはり最後に立ち帰ろうと思うのは、当時、一人ひとりの生徒と向き合った日々の中で得た学びなんです。

―最後に、LFAの活動を迷っている人に向けたメッセージをお願いします。
教員志望の方だけでなく、どんな企業に行く人であってもぜひ参加してもらいたいプログラムだと思っています。

LFAの活動の中でもっとも学びになるのは「人とのかかわり」です。
自分自身の課題を人とのかかわりを通して見つめるという経験はどんな企業で働く人にとっても役に立つのではないかと思います。

学生生活のなかで、誰かのために一所懸命になれる経験をぜひ積んでもらいたいなと思います。


(編集後記)
「子どもに勉強を楽しんでもらうには、まず自分が授業を楽しむ」という言葉が印象的だった今回のインタビュー。
ボランティア教師として試行錯誤した経験から生まれた志村さんの考えにはとても説得力を感じました。
今後も教員として、子ども達に学習する喜びや楽しさを伝えていってもらいたいなと思います!
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