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【中高生居場所支援拠点オープン!!】〜地域の包括的な支援の第一歩に〜

2019.7.15

【中高生居場所支援拠点オープン!!】〜地域の包括的な支援の第一歩に〜

みなさん、こんにちは。Learning for All 職員の福田です。
Learning for All では、先月6月に、団体として新たな取り組みとなる中高生向けの居場所拠点をオープンしました。

今回は、この新たな取り組みを始めるに至った背景や意義などを中心に、中学生・高校生の居場所支援拠点についてお話したいと思います。

 中高校生の居場所がもつ意義

Learning for All では、活動開始以来、小学校4年生から中学校3年生までの子どもたちへ学習支援を届けてきました。学習支援事業を行う中で、子どもたちに対しより早期から包括的な支援を届けることの必要性を感じ、2016年から小学校1年生から3年生の子どもたちを対象とした居場所支援拠点の運営を開始しました。
その居場所支援拠点では、放課後に最大21時まで子どもたちを受け入れ、生活習慣や非認知能力を育む取り組みをしてきました。

しかし、居場所を必要としているのは小学生だけではありません。
例えば不登校の児童生徒数は小学校よりも中学校で圧倒的に多く、不登校の生徒には「自分を無条件に受け入れてくれる」居場所の提供が必要なはずです。また、思春期真っ盛りの子どもにとっては家族関係が難しく感じられて家が安心できる空間にならない場合もありますし、行動範囲が広がることで非行や夜の徘徊に繋がりうる年齢でもあります。
それらは、「(非行や深夜徘徊を)したい」という積極的な動機から生まれるというよりも、家庭や学校に居場所がないことで発生するものであることの方が大半です。

これまで Learning for All には中高生向けの居場所拠点はなく、中学生については学習支援のみ、高校生については一切の支援ができていないままの状態になっていました。


学習支援だけでは居場所の喪失を補うというニーズを満たしきれないこともあり、今回、平日の日中から開室する居場所をオープンしました。

地域で包括的に子どもを支援する

今回開設した居場所支援拠点は、上記のような「中高生に安心できる居場所を提供する」ということ以上の役割も持っています。それは、子どもたちと長い時間を一緒に過ごすことで、彼らが抱えている様々な課題を見つけるということです。

これまで私たちは、中学生以上の子どもたちに対しては学習支援を通じてのアプローチしてきました。しかし、子どもたちが抱える課題が必ずしも「学習遅滞」という形で表出するとは限りません。
そのため、学習を第一の目的としない場で長時間子どもと過ごすことで初めて見えてくる課題もあります。
例えば、病気を抱えていて学校に行ったり勉強するのが難しい子、学校に行けてはいるけれども自分の居場所を感じられていない子、深夜に家以外の場所・友達以外の繋がりを求めて深夜に徘徊する子たちがいます。

病気や非行などの様々な課題は、その子たちの自己実現を妨げうるもので、子どもの貧困を解決する上では支援は欠かせません。
子どもたちのそうした課題を「見つける」ことが支援を開始する上では欠かせませんが、Learning for All の持つ拠点だけで全ての課題に対応できるわけではありません。
居場所拠点で子どもたちを受け入れ、時間をかけて必要な支援を精査し、適切な機関に繋げることが求められています。

その意味で、就学段階から18歳までの子どもを対象にこうした多面的な支援を包括的に行う基盤が今回の居場所開設によってようやく整ったといえます。

提供するサービスの内容

さて、今回開設した居場所では、自習スペースも開放し、軽食の提供のほか、漫画やボードゲームを備えています。

すでに子どもたちが毎日通っていますが、その半数ほどは不登校の子どもたちです。
居場所拠点に来るなりスタッフと好きなゲームや漫画の話をしたりする子もいます。
居場所拠点の子どもたちの様子を見ると、自分のことを好きなだけ語れる場所と、それに耳を傾けてくれる人の存在が子どもたちの自己肯定感を支えているのだと感じます。

また、同時に高校生に対する学習教室も開始しました。
学習支援はこれまで中学生までを対象としていましたが、中退予防・大学受験合格を目的にして支援を開始しています。
こちらもすでに子どもたちが通い始めていて、それぞれのペース・学力にあった学習方法で毎週勉強に取り組んでいます。
その子どもたちの多くは、今まで中学生の学習支援拠点に通っていた生徒です。
今回の高校学習支援の開始を機に、再度彼らと繋がることができました。

今後は、中学卒業時点までの支援ではできなかった就労支援などにも繋げられたらと考えています。

最後に 〜スタッフの意気込み〜

最後に、スタッフに意気込みを聞きました。

「中学生の時に関わっていた生徒が戻ってきたり、今までとは全く異なるニーズで新しく繋がった子どもたちもいます。
彼らの中には、学校に行きたくても行けなかったり、行けてはいるけれど居場所を感じていなかったり、様々な子がいます。中には、この拠点がなかったら繋がれなかった子たちもいます。
その意味では、この拠点のスタートは子どもたちを暖かく見守る地域づくりのために1つの重要なステップになったと考えています。
その責任があることを自覚しつつ、子どもたちの成長を支えていければと思います。」

この新しい拠点の開始を機に、一つの地域で課題を抱えた子を包括的に支援できる仕組みづくりをできればと、Learning for All では考えています。


■社会人向け活動説明会開催中!

Learning for All では月に4回、メディアの情報だけではわからない「子どもの貧困」の実態やLFAの活動について紹介するイベントを開催してます。子どもたちの明るい未来を支えるため、私たちに「今、できること」を一緒に考えましょう。

■マンスリーサポーター募集中!
Learning for All ではサポーターを募集しております。
1,000円の寄付で子ども1人に1時間の学習支援が届けられます。
皆さまのご支援が、子どもたちの学習機会の拡大につながります。
皆さまのご寄付は、一人ひとりの子どもたちの未来を作っていきます。
ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

■職員募集中!
Learning for All では、一緒に働く仲間を募集しております。

■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

 

 

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