HOME > トピックス > コラム > 進学率100%の学習支援〜高校受験を応援する寺子屋〜

お知らせ

TOPICS

進学率100%の学習支援〜高校受験を応援する寺子屋〜

2018.12.21

みなさんこんにちは。Learning for All職員の藤原です。

もうすぐ受験シーズン。受験生の子どもがいる方はハラハラする時期なのではないでしょうか。

日本で過ごす多くの子どもにとって乗り越えなければいけない壁である受験は、
その後の人生にも大きな影響を与えるものでもあります。
例えば、中卒・高卒・大卒などの学歴の違いによって生涯年収が大きく異なることが指摘されています

ユースフル労働統計 2017 労働統計加工指標集よりLearning for All作成

Learning for Allの学習支援拠点に通っている子どもたちにも、受験という大きな壁があります。

小学校の内容から理解できていないという学習遅滞を抱えていたり、家庭が経済的な困難を抱えていたりする子どもたちにはその壁はさらに大きなものになります。

学習遅滞があるにも関わらず塾などに通えなかった場合、経済的な困難のため私立高校には通えない場合、どのように受験に立ち向かったら良いのでしょうか。

今回のブログでは、高校入試を迎える中学三年生に対し、Learning for Allが行なっている取り組みを紹介します。

受験対策の研修

Learning for Allで活躍している学生ボランティア教師たちのほとんどは、受験生を初めて担当します。そこで、通常の学生教師全員に対する研修に加え、受験生を受け持つ学生教師用に受験対策の研修動画を用意しています

入試制度の紹介、受験対策の全体スケジュール、担当生徒との面談など、受験に必要な多岐に渡る情報が網羅された内容となっています。

教材の工夫

また、学習遅滞を抱えている子どもたちにとって、中学校3年間の範囲が出題される受験問題はとても難しいものです。そのような子どもたちが、受験問題を少しずつ理解できるような教材が不可欠になります。

英文法を復習する教材
英語の長文問題の解き方を身につける教材
英語の長文問題を部分に分けて理解する教材

例えば英語の長文読解では、基礎的な部分を思い出す教材、解き方をスモールステップで説明する教材、段落ごとに分けて理解できるような教材を用いて少しずつ理解できるような工夫をしています。

 

またLearning for All では通常英語と数学を中心に指導していますが、受験前には生徒の必要に応じて他の科目も教えています

日本地理の教材

例えば社会では、知識がなかなか定着せず歴史の順番が曖昧になっていたり地理の基本知識が身についていない場合があります。そこで、わかりやすい図や絵を用いて基本的な事項を覚えられるような教材を用いています

日本史の教材

また、子どもたちが受験を突破するためには勉強を教えるだけでなく、子どもが先生のいないときでも受験に向かって勉強できるようスケジュールを立てられるようになることも重要です。そのため、冬休みの週間予定表を用意し、子どもが学校以外の時間を有効に活用できるような手伝いをしています。

子どもと教師が一緒に冬休みの計画を立てるシート

さらには、教師のサポートとして生徒の内申点や志望校、得意科目ごとに受験で必要な点数を割り出すツールを用いて、対策に力を入れるべき科目を決定しています。

受験で必要な点数を割り出すツール

親子両方のサポート

受験生にはあらゆる場面で保護者の方のサポートも必要になります。

寺子屋に通っている子どもたちの家庭には、子どもが初めて受験を迎えるご家庭も多く、受験や子どもの様子について相談できる相手が少ないという保護者の方もいらっしゃいます。

そこで、Learning for Allでは保護者の方に対しても様々なアプローチをしています。「寺子屋通信」を通じて子どもの様子や受験制度についてお伝えをしたり、必要に応じて学生スタッフが保護者の方の相談に乗ったりしています。

保護者向けの教室通信

ひとり親で、仕事をしながら受験生を支える保護者の方からご相談を受けたケースもあります(【寺子屋実践録】中学3年生Aくんのケース(後編)より)。

本当は毎日一緒にご飯を食べて話を聞く時間を作りたい。けど、息子と2人で生きていくには仕事をしなければいけない。最近の息子を見ていて、精神的にすごく不安定になっていることはわかるが、どうしたらいいのかわからない。

受験は保護者にも子どもにもプレッシャーのかかるイベントであり、周りのサポートが必要であるということがわかります。
これを受け、現場スタッフは保護者様へ支援現場での子どもの様子などを丁寧にお伝えしていくことにしました。その結果以下のようなメッセージをいただきました。

いつも丁寧にありがとうございます。様子がわかって安心できます。息子に関して一番考えてくれているのは寺子屋さんなので、信頼しています。これからもよろしくお願いします。

大学生のボランティア教師とスタッフ主体で行なっている学習支援が、親子ともに支えることができていると実感できたメッセージでした。

このように、一人の子どもの受験に関わる上で、必要に応じ保護者の方とも連携しながら子どもをサポートしています。

まとめ

このように、Learning for Allでは子ども、保護者の方、学校、そして寺子屋が一丸となって受験に向かう体制を作ることを目指しています

これからの時期、受験生は直前期を迎えます。

関わっている全ての子どもが晴れやかな気持ちで受験を終えられること、また教育格差のない社会が実現することを目指し、これからも子どもたちを支援していきます。


■社会課題に挑む、学生ボランティア募集中!
Learning for All では学習支援のボランティア教師、子どもの家のボランティアスタッフを募集しています。まずは採用説明会にお越しください。プログラムの詳細・説明会日程は以下の画像からご覧ください。

■参加を迷っている学生向けのLINE@やってます!
説明会日程やブログ更新の情報配信のほか、プログラム参加に関する個別相談も対応しております。

■マンスリーサポーター募集中!
Learning for All ではサポーターを募集しております。
1,000円の寄付で子ども1人に1時間の学習支援が届けられます。
皆さまのご支援が、子どもたちの学習機会の拡大につながります。
皆さまのご寄付は、一人ひとりの子どもたちの未来を作っていきます。
ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

■社会人向け活動説明会開催中!
Learning for All では月に4回、メディアの情報だけではわからない「子どもの貧困」の実態やLFAの活動について紹介するイベントを開催してます。子どもたちの明るい未来を支えるため、私たちに「今、できること」を一緒に考えましょう。

■職員募集中!
Learning for All では、一緒に働く仲間を募集しております。

 

関連記事

2019.1.15

【子どもの貧困問題解決の「パートナー」として、ゴールドマン・サックス様から3年間ご支援いただけることが決定しました!】

2019.1.14

【成人の日に考える】成人式・2分の1成人式と子どもの貧困

2019.1.13

【活動報告】冬期学習支援プログラムの事前研修を実施しました!