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【卒業生インタビュー】学生ボランティアと学生採用インターンを経験して

2020.3.9

皆さんこんにちは。学生採用インターンの弓削です。今回の卒業生インタビューは、国際基督教大学4年生の岡村かれんさんと、学習院大学4年生の宮田寛子さんです。お互い、2018年秋期プログラムで学習支援拠点で学生ボランティアとして活動した後、学生採用インターンとして約1年活動してきました。ボランティアとインターン、2つの視点から子どもに向き合った2人の声をお聞きください。

・LFAに参加した理由を教えてください

理由は主に二つです。

1つは、悩みを抱えている子ども達の力になりたいという漠然とした気持ちがあったからです。そのような気持ちが芽生えたのは、姉と共に乗り越えた大学受験勉強がきっかけです。

自分自身が中高時代勉強に苦労し、大学に進学することを諦めかけていた時期がありました。しかしそんな時に姉が「一緒に大学受験乗り越えよう!お姉ちゃんが全部みるから!一緒に頑張ろう!」と言ってくれたのです。そのお陰で高3の春から必死で勉強をし、大学に進学することができました。この経験から一人でも本気で向き合ってくれる人がいるなら、苦手なことからも逃げずに一生懸命になれるのだと実感したんです。そして、私自身も勉強で苦労していたり、頼る人がいず、一人で悩みを抱えている子ども達に寄り添える人になりたいと思うようになりました。

2つ目は、LFAなら沢山の人の手を借りながら確実に子ども達に結果を届けることができると思ったからです。学習支援は1人の教師に必ずメンターがつきます。指導の仕方、子どもとの関わり方をメンターと相談しながら準備をすることで、より良い指導をすることができ、また自分よがりの指導になりません。指導経験があまりない自分でも、多くの人の手を借りながら子どもに結果を届けることができるところに魅力を感じたからです。

研修中の宮田さん

岡)説明会(現相談会)で生まれた当事者意識です。授業内告知をきっかけに、自分の意思と力で人生を切り拓いていくことが困難な状況にいる子どもたちの存在を知りました。私が力にならなければ、私がサポートをしなければという強い正義感と当事者意識が生まれ、高校3年生から続けている学習指導という形で貢献できると思い、参加することを決意しました。

研修中の様子(左が岡村さん)

・LFAで活動する中で、一番印象に残っている出来事を教えてください

岡)初めて担当した中学2年生の女の子と接していく中で、その子自身が自分の可能性を信じることができるようになったと同時に、教師として子どもの可能性は無限だということに気付かされたことです。

その子は、事前アンケートで「数学と英語で頑張りたい単元」について聞かれた項目に、「わかるようになりたい」と一言書いてありました。勉強に対する漠然とした苦手意識が大きかったのです。「学校の授業はノートの板書に必死で、気がついたらいつも授業が終わっている」と話す彼女は、基礎学力が定着しておらず学校の授業についていくことができずにいました。また、難しい問題に直面すると気分が激しく落ち込み「わからない」「できない」と小声で発信するような子でした。勉強での成功体験が少ないことが、彼女の自己効力感の低さに繋がっていました。勉強での成功体験を積み重ねることが一番の自信につながると考えた私は、「点数」という目に見える結果で、その子が自分の頑張りを認めることができるようにしました。授業の終わりに実施していた確認テストは、その子の理解度に合わせた問題を作成しました。毎回のテストで必ず満点をとってもらうことを徹底しました。同時に、誰よりもその子の可能性を信じる存在であり続けました。事前アンケートに一言書いてくれた「わかるようになりたい」という彼女の思いに応えるために、彼女の可能性を信じ続けました。「〇〇ちゃんならできるよ!」という声かけをすることで、彼女の可能性を信じている大人がいる、ということを伝え続けました。

すぐに彼女に変化が見られました。「自分ならできる」という自信がついたのです。毎回の確認テストで100点を取ることを彼女自身も目標にしてくれ、授業前は「今日も100点取るぞ!」と意気込む発言をしてくれるようになりました。分からない問題があったときは、積極的に質問をしてくれるまでになりました。また、事前アンケートでは、英語が一番苦手と回答していたのですが、指導最終日にくれた手紙には「先生のおかげで英語が好きになれました」と書いてありました。

成功体験を積むことで勉強に対する苦手意識が徐々に払拭され、結果的に学力向上にもつながりました。プログラム最終日に行なう事後テストでは、事前テストと比較して、数学は51点から91点、英語は11点から56点まで上がったのです。

LFAにボランティアとして参加する前は、約3ヶ月間、週1回、計8回の指導で、どこまで点数が伸びるのだろう?という、学力向上に対する期待と不安がありました。子どもが「できるようになりたい」という気持ちと「自分にもできる」という2つの前向きな姿勢を持つことで、大人の想像を遥かに超える力を発揮するということを学びました。

宮)私が担当していた子どもは自分自身に自信が持てないことから、将来について語ることを嫌がっていました。学習支援という形で子どもたちには主に勉強を教えるということをやっていましたが、それだけではなく、自分の力で前向きに何事にも取り組んでいって欲しいという想いがありました。そのため子ども達とは毎週、将来どんな大人になりたいのか、どんな職業に興味をもっているのか話す時間を設けていました。しかし、私が担当していた1人の子どもは、将来の話になるとずっと下を向いて何も話そうとしませんでした。

私は、LFAに参加するまでは子ども達が将来の夢について語ることはとてもワクワクすることだと思っていましたし、それが当たり前のことだと感じていました。しかし、将来の夢をもてるということは当たり前のことではないのだと気付かされました。そして、この短い3ヶ月間で私は子どもに何ができるだろうかと必死で考え続けました。主に2つのことを意識して子ども達と関わるようにしました。

1つ目が共に考えるということです。問題に間違えてしまった時は、先ずは解いてくれたことへの賞賛、そして子どもの考えを聞くこと、その考えをもとに私から少しずつヒントを出していき一緒に解いていくイメージで指導しました。子ども達には自分自身で間違えに気付き、できた!という感覚をもってもらえるように心がけました。

2つ目が共に喜ぶということです。授業が終わった後、できるようになったことを一緒に振り返ってハイタッチする習慣をつくりました。子ども達の成長を私自身も心から喜び、笑顔で帰ってもらえるようにしました。常に子ども達の立場に立って考え、行動することを意識しました。

3ヶ月間の中で子どもの成長を感じた出来事があります。それは子どもが将来の夢を語ってくれたことです。最後の授業の際、「将来、やってみたいこととかある?」と何気なく聞くと、頭をかきながら恥ずかしそうに「ぼく、バカだけど、教師になってみようかな」と言ってくれました。この言葉を聞いた時、今まで辛いこともたくさんあったけど、子どもの立場にたって本気で考え、行動し続けてきてよかったと心から思いました。そして、本気で向き合ってくれる人が1人でもいれば、子どもはこんなにも成長するのだと実感しました。

・LFAの卒業生としてどうありたいですか。

宮)卒業後は、教育系には進まないけれど、指導で見ていた子どもたちが、存在していることはかわりないし、それを忘れずに、LFAにも協力していきたいです。LFAで活動していて人に寄り添うということを学びました。このことを今後も活かし、人に対しても、仕事に対しても、あらゆることに対して誠実に向き合い、寄り添う心を忘れずにいたいなと思っています。

卒業後は、子どもと直接関わる機会は減りますが、LFAで出会ってきた子ども、LFAで学んだことを発信し続けていきます。まだまだ、こどもの貧困に対して課題意識を持っている人は少ないように感じます。その中で自分が経験してきたこと、感じたことを発信し続け、まずは子どもの貧困という社会課題に対して目をむけてくれる人を増やしいきます。そして、社会人になってもLFAに関わり続け、LFAに来てくれている子ども達と関われる機会を作っていきたいなと思っています。

岡)子どもの貧困という社会課題に対してアクションし続けたいと思っています。

1つは、自分の可能性を信じたら、やりたいは実現する。という社会をLFAで学びましたし、そういう社会を造りたいと思ったから、教育現場以外の社会でもそれを実現できるようにがんばるという事です。2つ目は、LFAが向き合っている子どもの貧困について変わらずアクションし続けていきたいし、採用インターンをしていて、課題をまず知るということが第一歩だと感じているから、より多くの人に知ってもらうように、頑張りたいです。

・採用インターンとしてやりがいを感じたことはなんでしたか

岡)私はオンラインの対応を主に担っていました。やりがいを感じたことは、普段はLINE@やメール等、顔が見えない中でしか会話できていなかった学生達と、研修で出会えたときです。元々、より子どもにとって最高の教師との出会いを増やしたいという想いから学生採用のインターンをやることを決めたので、参加を迷ってくれていた方がエントリーしてくれたことや、実際にプログラムに参加してくれたことが嬉しかったです。自分の仕事が子どもと教師との出会いに繋がっているんだと感じることができました。

宮)私は相談会を担当していました。相談会に来てくれた学生達が「今日ここに来て良かった」「子どもの貧困という社会課題に対して自分にもできることがあるんだ」と思ってもらえることが私の一番のやりがいになります。
相談会に参加してくれる学生は、子ども達の力になりたい!と思っている人や、貧困という社会課題に対して自分にもできることがあるのではないかという素敵な想いを持っている人が多くいます。しかし、自分にはできるのだろうかという不安をもっていて、参加することに迷っている人達もいます。その中で自分自身の言葉で自分のボランティア体験記を話したり、LFAの魅力について話すことで、自分もやってみようと決め、エントリーしてくれるのはとても嬉しいです。また、相談会を通して毎回たくさんの学生に出会い、素敵な想いをもってLFAに興味を持ってくれている人達が多いので、私自身も刺激をもらっています。

・最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

宮)今年の3月でLFAを卒業しますが、私はLFAに参加して良かったと心から思っています。LFAで活動していて、たくさんの人に本当に助けられ、自分自身大きく成長できたと胸をはって言えます。何よりも人と向き合うとはどういうことなのかをLFAで学びました。そんな学びを得られたのも子ども達に本気で向き合い、そしていつもそばには自分をサポートしてくれる人がいて、一緒に頑張る素敵な仲間がいたからこそだなと思います。LFAはたくさんの素敵な出会いがあり、そして自分を成長させてくれる機会が多くあります!!LFAに参加して良かったと心から思える団体です!

岡)LFAに参加して良かったなと思える理由の一つは、自分の強み弱みをよく知ることができたと同時に、その弱みを強みとして活かすことができるようになったことです。LFAでは解決すべき課題があったとき、その原因を子どもや環境に帰結させるのではなく、自分の行動を変えることで解決できないかを考えます。LFAにいた間、自分と向き合い、自分の行動を振り返り、自分の思考を深堀ることを絶えず繰り返してきました。その結果、どのような将来ビジョンを描き、そのために自分が取るべきアクションとは何かを把握することができるようになりました。これはこの先生きていく上で大きな糧になると思っています。学生自身が大きく成長できる環境がLFAにはあります。一度参加して、体感してみてください。

 

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