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【学生スタッフインタビュー】子どもにとって理想の社会とは何かを考え、行動し続けることで社会を変えていく

2020.11.21

皆さんこんばんは。学生採用インターンのみゆです。
今回は2019年夏から秋にかけてボランティア教師を経験し、2019年冬には教室運営スタッフとして現場管理をしていた大園直弥さんにインタビューをご協力いただきました。

大園さんがLFAに入ってどんなことを学んだのか。ぜひその声をおききください。


写真下段一番左

LFAに参加した理由を教えてください。

先生として子どもに勉強を教えてみたかったというのと、貧困解決の現場を知りたかったという二つの理由から、参加を決めました。

一つ目は、高校のときに出会った英語の先生の影響です。私はもともと、テストの直前に単語と文法をいやいや丸暗記するタイプの中学生でした。しかし、高校に入って初めてその先生の授業を受けて、「英語っておもしろいんだ!」と気づいたのです。どんどん英語が好きになって、海外に住んで仕事をしてみたいと思うほどになりました。「教師は子どもが夢を見つけるきっかけになれる」そう思うと、とてつもなくやりがいがありそうですよね。

二つ目の理由は、大学の研修で行った、ベトナムでのフィールドワークがきっかけです。そこでお会いした貧困農家の女性は、夫が病気で働けず、米や鶏をたった一人で育てながら、利息の支払いに追われる生活を送っていました。衝撃的だったのは、インタビューの途中でその女性が突然泣き出したんです。「息子には私のような人生を送って欲しくない。だから、返せるかわからないほどの借金を背負ってでも大学に行かせた」と。

私は大学に行くのが当たり前の環境で育ち、大学生活もなんとなく過ごしていました。しかし、生まれた環境が違うというだけで、困難な環境の中で生きていかなければならない人がいる。しかも、自分が社会の中でどれだけ優遇されて生きてきたのか、私は全くもって自覚していませんでした。

そんな中、LFAに参加していた友人から、日本の子どもの7人に1人は貧困状態にあると聞きました。さらに、同世代の学生たちが、実際に子どもと向き合い、今まさに現状を変えようとしていることを知りました。

ずっとやってみたかった教師という立場で子どもを助けられるなら、ぜひ挑戦したい。子どもの貧困が具体的にどんな問題なのかを理解するために、当事者の子どもと話してみたい。さらに、「子どもの貧困」という大きな問題をLFAがどう解決しようとしているのか知りたいと思って参加を決めました。

LFAで活動する中で、一番印象に残っている出来事を教えてください。

ある指導日に、担当していた子どもと一時間ぐらい対話する機会がありました。そこで、その子どもが抱えていた悔しさや願いを初めて打ち明けてくれました。

「周りの友達はみんな解けている問題が、自分だけ解けなくて嫌だ」「悔しくて家に帰って勉強しようと思うけど、教科書や問題集を見てもわからなくて、結局毎日ゲームをしてしまう」普段寡黙なその子が、言葉を絞り出すように伝えてくれたのが印象的でした。

その子どもは、周りの友達に遅れをとっている現状を変えたいと心の底から願っていました。しかし、どう頑張ればいいのかわからず、もがいていたのです。一度学習に遅れが生じると、自力で解決するのは困難です。それどころか、学校の授業についていけず、差はどんどん広がっていきます。学校の授業を見学したとき、その子がずっと下を向いて頭を抱えていたのが忘れられません。

一方で、周りの大人もある葛藤を抱えているようでした。ある指導日には、学校の先生が通りすがりに「家でゲームばかりやってないで勉強しろよ!」と声を掛けているのを見ました。また、保護者の方から「家で勉強している様子が全くなく、困っています」と相談を受けたこともあります。彼らはその子の成績がよくなって欲しいと願いながらも、子どもとじっくり向き合う余裕がなかったり、どう向き合ったらいいのかわからなかったりするのです。

私も同様に、勉強の教え方ばかり考えて、子どもの悔しさや願いに寄り添うことができていなかったことに気づきました。周囲から「勉強しない子」とレッテルを貼られたその子が、どんな思いで学校に通い、家で過ごしているのか。学校の先生でも保護者でもない大人として、私はその子にとってどんな存在であるべきだったのか。改めて考えるきっかけになりました。

それからは、どの子どもと接する際も、勉強に対する思いや将来なりたい姿を傾聴する時間を大事にしました。我々大人だって、悩みを受け止めて一緒に解決しようとしてくれる仲間がいたら、一人で悩んでいるより頑張れますよね。

さらに、子どもの思いを受け止めた後は、具体的に実現する方法を一緒に考える大人が必要です。家庭学習の方法や、定期テスト対策の方法、生活習慣の改善など、子どもがLFAで過ごす以外の時間についての指導もより重視するようになりました。

LFAに参加する前と後で一番変わったのはどのようなところですか?

LFAで出会った子どもたちを通して、子どもを取り巻く環境にひそむ様々な社会課題が見えてきたことです。

LFAに参加してすぐの頃は、私がとにかくわかりやすい授業を提供できれば、子どもの学習遅滞は解消できると思っていました。しかし、子どもの学習遅滞の原因はもっと複雑です。担当していた子どもがLFAでの指導以外の時間をどのように過ごしているかに目を向けると、子ども自身ではなく、むしろ子どもを取り巻く環境の中に改善すべき点がたくさんあることに気づきました。

例えば、10人ぐらいの子どもに聞いたのですが、学校の授業でわからないところを先生に質問できる子どもはゼロでした。

もともと成績が良かったり、塾に行ったりしている子はそれでも良いかもしれません。

しかし、学校の授業に遅れ気味の子が、家で教科書や問題集を自分で読んで理解できるでしょうか。子どもにとって質問しやすい環境を整えるためには、学校の先生の忙しさの問題の解決や、学校・家庭・地域それぞれの役割の見直しも必要になるでしょう。

現場に足を運んだからこそ見えた、子どもの問題点なのではないのでしょうか。

ほかには、ひとり親世帯で保護者の方が入院してしまい、学校を長期間休んでしまったことで学習が遅れてしまった子がいました。

その子は指導中、人一倍集中して問題を解いてくれます。正解した後の誇らしげな笑顔を見ると、その子が勉強に集中できる環境を確保できて本当に良かったと心の底から思いました。しかし、そもそもひとり親世帯で親に何かあっても、子どもが学習遅滞を抱えなくてよい社会であるべきです。

また、LFAのような支援団体につながっておらず、必要な支援を受けられていない子どももいるでしょう。

学習遅滞を抱える子どもたちと接して実感したのは、子どもの周りの環境や社会のシステムが、子どもの困り事や生きづらさの原因を作ってしまっているということです。そしてこれらの問題が放置された結果、「成績が悪い子」や「頑張らない子」という烙印を押され、自信を失い、将来に明るい希望を持てないのは、何の責任もなかったはずの子どもたちなのです。

LFAで出会った子どもたちは、困難な状況にあるにも関わらず、全員が一生懸命勉強に取り組んでくれました。その子たちのことを考えると、現状のままでは満足できません。これからも子どもにとって理想の社会とは何かを常に考え、実際に行動し続けることで社会を少しずつ変えていかなければならないと思うようになりました。

ありがとうございました。最後に、参加を迷っている学生に一言お願いします!

私も参加するときは、忙しさを理由にかなり悩みました。説明会や面談で時間について相談させていただいてから、参加を決めました。

「勉強できない子」とレッテルを貼られた学習遅滞の子に必要なのは、その子の気持ちに向き合い、可能性を信じ、子ども自身に「自分にもできるんだ!」と思わせてあげられる大人だと思います。そんな大人になってみませんか?

困難を抱える子どもを助けるためには、「知っている」だけでなく、実際に「行動する」人がたくさん必要です。
教育や貧困に少しでも関心がある人にはぜひ参加してほしいです!想像の100倍ぐらい、新たな発見や学びを得られると思います!

■社会課題に挑む、学生ボランティア・インターン募集中!
Learning for All では学習支援居場所支援の2つのプログラムで参加学生を募集中です。プログラムへの関わり方もボランティアとインターンの2種類ご用意しています。
まずは以下の画像から、子どもの貧困やLFAの事業内容・プログラムについて説明した動画をご覧ください。

■参加を迷っている学生向けのLINE@やってます!
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ぜひ、子どもたちの未来を一緒に応援してください。

 

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