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【Learning for All 職員インタビュー】可能性を信じ、チームで結果を届ける

2019.2.1

Learning for All 職員インタビュー、今回は多田 理紗(ただ りさ)に話を聞きました。

多田は約2年半、民間企業経験を経て2016年9月にLearning for All に入職し、現在は学習支援事業部のマネージャーを務めています。入職から2年ほど経った今、どのような想いでLearning for All で活動しているのか、ぜひご一読ください。

LFAに入職した経緯を教えてください

生まれ育った環境から、教育格差への違和感を持っていました。

私の育った地域は、県内でも荒れている地域に当たるところで、荒れている子やひとり親家庭が多い地域でした。

その中で私の親はたまたま教育への投資をしてくれ、私は小学校から塾に通わせてもらい、私立の中高一貫校に進学しました。中高一貫校の友達は、皆大学に進学することや県外に出ることが当たり前である一方で、地元の公立小学校で出会った友達はそれが当たり前ではありませんでした。

同じ地域にいるのに、この進路に対する意識の差は何だろうという違和感を持ち続けていました。

県外の私立大学に進学した後参加したイベントで、当時Teach For Japan の一事業として活動していたLearning for All の存在を知り、感銘を受けました。

イベントで語られていた「生まれた環境によって子どもの可能性が左右されてはならない」ということは、まさに自分が抱いてきた教育格差への問題意識と同じで、この社会課題に向き合って生きていきたいと思い、学生ボランティアとして関わり始めました。

そこで出会ったのは、親や先生など周りの大人から「バカ」「勉強ができない」などのレッテルを貼られている子どもたちでした。その背景には、家庭が貧困状態であったり、家庭や学校に安心できる居場所がないことなどがありました。「どうせやってもできない」が口癖で、自己肯定感や自己効力感がとても低かったです。

しかし、向き合ってみると、様々な生きづらさを抱えてはいるものの、どんな子どもたちでもよく生きたい・勉強ができるようになりたいと思っていることがわかりました。

「やればできる」と期待をかけてくれ、成功体験を得るまで真剣に向き合ってくれる大人の存在によってみるみる変わっていく彼らをみて、「子どもができないわけじゃない」「周りの大人や放置している社会の仕組みに課題がある」ということを強く感じました。

一人一人の子どもにそれぞれの人生がある中でこの子たちは寺子屋に来てくれていて、だからこそ一人一人の人生に向き合いたいし、自分が卒業した後も向き合える大学生にバトンを繋いでいきたい、課題がある限りこういう事業がなくなってはいけないと強く思いました。

このような思いから大学3年間Learning for Allに関わり続け、就職のタイミングでは「いずれこの社会課題をなんとかできるよう自分の能力を高めてからまた子どもの貧困に向き合う組織に戻って来たい」と考えて、民間企業に就職しました。

そして、2016年に、Learning for Allが低学年から学習以前の段階のケアをできる子どもの家事業を始めるということを聞きました。

学生時代、「この子たちにもっと早く出会っていれば、もっと届けられていたものがあったのに」という思いがあったことから、Learning for All が現場で感じた課題を解決するために新しい事業を始めて進化している、今のLearning for All ならば自分にとって「あの時できなかったことができる」と思い入職することを決めました。

働いて感じるLFAの魅力について教えてください。

組織全体についていうと、社会人になってから教育格差という課題に向き合いたいと転職してきた人と、学生時代から現場で課題に取り組んできた人の両方の人がいて、様々なバックグラウンドを持った人が「子どもたちのために」ビジョンを掲げ、真剣に取り組んでいることが魅力です。

特に私の所属している学習支援事業部は、教室での子どもたちとの出会いが強い原体験となったリーダーがたくさん関わっていることが魅力だと思います。

先日、関わっている中学校の校長先生から「LFAのボランティアの学生は、子どもたちと同じ目線でいてくれる。その子にとってわからないところがどこなのかしっかり向き合って、わかるまで付き合って、一緒に喜んでくれる。」と言っていただけました。

子どもを担当し、課題を深く考え子どもに大きな成長を届けるまで責任を持ってやり遂げた学生ボランティア達が学生スタッフや職員になり、リーダーとして周りを巻き込みながら、チームを作ってより多くの子どもに向き合い子どもに成長を届けることができる学生を育て、チームで最大の成果を届けているのは、LFAの学習支援事業部ならではですね。

そのために「子ども目線であること」「弛まぬ学習をすること」が徹底されていることも強みだと思います。

学習支援事業部プログラムマネージャーについて、またプログラムマネージャーのやりがいについて教えてください。

学習支援事業部のプログラムマネージャーは、学習支援プログラムを運営するうえで必要なリソースを整備します。具体的には、子ども集め・行政や学校や保護者といったステークホルダーとのコミュニケーション・学生スタッフ及び学生ボランティアの配属/育成など広範囲にわたるプロジェクトマネジメントをし、複数の担当拠点に成果を出すだけではなく、拠点の責任者(拠点長)の育成を通じて、子どもに成果を出す存在です。

つまり、子どもや学生ボランティアと直接接するわけではありません。プログラムマネージャーが関わる拠点長の成長が拠点の成長で、子どもの成長にもつながっています。

また、一番のやりがいは、関わる拠点長が思ってもみなかったような成長を遂げていくことです。それにより、自分一人では届けられなかった子どもたちの成長を見ることができます。

関わる拠点長は学生で、成長幅がとても大きい子たちです。子どもに向き合うときと同じように一人の人として向き合い、この学生にとって必要なスキルとは何か、や、どんな対話を重ねてすればこの学生はより深く学習し伸びていくのかを考え接することで、自分が思う以上の成長を遂げてくれます。

ある学生スタッフについて紹介させてください。

以前は子どもへの想いがとても強いものの、うまく周りに伝えられず、子ども支援スキルもまだまだ伸びしろがあり、本人が思うような拠点の成果を出せていない学生スタッフでした。

そこでプログラムマネージャーとして対話を重ねると、その中で学習を深め、自分自身がリーダーとして子どもに何を届けたいのか・そのためにどういうチームをつくりたいのか・自分はどうあるべきかが具体的になり、周りにいる学生と共有ビジョンを作り、また人を巻き込める語り方やチームの学習の促進も息をするようにできるようになりました。また、子どもの学力を適切に分析し、支援を見立て実行するスキルも上がりました。

その結果、その拠点長の拠点では子どもがプログラム後の確認テストで平均90点以上を達成して該当学年の授業についていけるくらいの学力を身につけることができたり、学力以外にも数字で表されづらい子どもの自己肯定感を高めたり将来への意識の変化まで届けることができました。

プログラム最終日に拠点見学に行った際、子どもも学生ボランティアもいきいきと目を輝かせていて、学力だけでない成長を届けられている教室を目の当たりにし感動したのを覚えています。

また、彼女が運営した拠点に関わったたくさんの学生がその後も学生ボランティアや学生スタッフとしてLearning for Allに関わり続けてくれ、学生にとっても学生自身の成長や子どもの成長が成功体験となるようなチームをつくったのだなと感じます。

私は学生スタッフの頃から「可能性を信じる」という価値観を大切にしています。思ってもみなかったような学生の成長を目の当たりにすると、「可能性を信じるということは、向き合い寄り添う応援者であり成長を支援する伴走者であるということなんだな」といつも思います。

最後に、将来実現したいことを教えてください

地域で子どもを育てられるようなシステム作りをしたいです。

子どもの育ちと学びを、家庭だけや学校だけで担保するのではなくて、地域の大人たちも一緒になって保障するような地域が必要だと思っています。

子どもが自分は大切にされていい存在だと思うことができ、大切にしてくれたり、話を聞いてくれたり、やりたいことを応援してくれたり、努力するときのステップアップを具体的に支援してくれたり、見守ってくれたりする大人、つまり可能性を信じてくれる大人がそばにいるという地域をつくっていきたいです。

今まさにLFAが取り組んでいる「子ども支援の生態系システム」がそうで、自分が以前からやりたいと願っていた事業に関わることができて幸せです!

 

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